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意見書案と採決状況(平成16年11月第24号)

最終更新日:
 
平成16年11月定例県議会
意第24号
可 決

劣化ウラン兵器の使用禁止等を求める意見書(案)

  イラク戦争では、平成3年の湾岸戦争に引き続いて、大量の劣化ウラン兵器が使用された。
 米英軍は、大量の劣化ウランを対戦車砲やバンカーバスター、精密誘導弾、巡航ミサイル等に使用し、イラク全土にまき散らした。
 半減期45億年の放射性物質ウラン238を成分とする劣化ウランは安価で重いために弾頭に多用され、戦車の装甲を貫通し内部の人間を焼き尽くす兵器として恐れられている。これが使用される際には、劣化ウランが細かいチリとなって大気中に拡散し、呼吸によって人間の肺に取り込まれたり、地下水を汚染して長期にわたって農作物を汚染することになると考えられている。
 湾岸戦争後、イラクの人々や米軍の帰還兵、その子供たちに広がった健康被害の原因と推測され、国連人権小委員会でも核兵器などと並ぶ非人道的兵器として製造・使用禁止決議が採択されている。
 無差別に被害を与え、将来に生まれてくる子供たちにまで被害が及ぶ劣化ウラン兵器は、まさに悪魔の兵器というべきものである。広島、長崎の悲惨な体験を持つ日本こそが、劣化ウラン禁止の先頭にたつべきである。
 よって、国会並びに政府におかれては、次の事項について積極的に取り組むよう強く要望する。

1.劣化ウラン兵器の保有、使用を今後とも行わないこと。

2.劣化ウラン兵器の使用及び健康被害について、国連などの機関で調査するこ
    と。

3.劣化ウラン兵器禁止の立場を明確にし、既に保有する国に対して廃棄を促す
    こと。

4.人道的立場から、被爆医療で高い水準を持つ我が国が、被害者救済に必要
    な医療支援を行うこと。             

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成16年12月  日

                                 佐 賀 県 議 会     

 衆議院議長    河 野 洋  平 様
 参議院議長     扇    千  景 様
 内閣総理大臣  小 泉 純一郎 様
 外務大臣        町 村 信  孝 様
 内閣官房長官  細 田 博  之 様

  以上、意見書案を提出する。

   平成16年12月16日

          提出者  全 議 員

          佐賀県議会議長  篠  塚  周  城  様


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