議案等の審議結果
平成28年11月定例県議会
委員長報告
有明玄海・TPP対策等特別委員長報告
委員長 古賀 陽三
有明玄海・TPP対策等特別委員長の報告をいたします。
海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策及びTPP交渉に係る影響やその対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、3月15日に委員会を開催し慎重に審議いたしましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、海洋環境の保全関係としては、
◎諫早湾干拓事業の開門問題を巡る長崎地裁における和解協議で出された基金案や、新たな和解勧告に対する関係者の対応と現在の和解協議の状況及び開門調査の必要性に対する姿勢
◎開門調査の実現に向けた関係者間の話合いの場の設置や長崎県に対する働きかけなど、これまでの県の取組状況と漁業者への支援の必要性及び国の基金案に対する認識
次に、水産資源の確保関係としては、
◎今漁期のノリの生産状況や冷凍網期開始日延期の経緯及びノリの色落ち対策として実施したダム等からの緊急放流の状況とその効果
◎玄海地区の魚介類養殖の概要や赤潮被害の発生状況と軽減策
◎有明海の水産資源の現状と漁場環境改善及び水産資源回復の技術開発の状況と今後の取組み
次に、環境対策関係としては、
◎県内の野生動物における外来種の影響とその対策、絶滅危惧種の現況と保護のための取組み及び今後の地域における保護活動の支援の必要性
次に、TPP交渉に係る影響関係としては、
◎これまでの県の取組みやアメリカ離脱後初めてとなるTPPの閣僚会合の概要と現在の状況を踏まえた今後の取組み
などの質疑が行われました。
最後に、海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策及びTPP交渉に係る影響やその対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、有明玄海・TPP対策等特別委員長の報告を終わります。