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平成19年9月定例県議会 知事提案事項説明要旨

最終更新日:
 
議案等の審議結果
平成19年9月定例県議会
 本日、平成19年9月定例県議会の開会にあたり、提案いたしました平成19年度補正予算案並びにその他の議案について、その概要をご説明申し上げます。
 まず、提案事項の説明に入ります前に、一言ご報告を申し上げます。
 はじめに、皇太子殿下のご来県について申し上げます。
 皇太子殿下におかれましては、去る7月27日から29日までの3日間にわたり、平成19年度全国高等学校総合体育大会「2007青春・佐賀総体」へのご臨場、あわせて地方事情ご視察のため、ご来県いただきました。
 皇太子殿下には炎天下、総合開会式及び公開演技を終始熱心にご覧いただくとともに、全国から参加した選手に対する温かい激励のお言葉を賜りました。
 また、県内各地を熱心にご視察いただき、各視察地や沿道では、心のこもった歓迎を受けられ、本県における日程をつつがなく終えられました。
  「2007青春・佐賀総体」につきましては、去る7月28日から8月20日までの24日間にわたり、県内を中心にした73会場、29競技において、交流と熱戦が繰り広げられ、全国の高校生が起こした〝君色の風〟が佐賀に吹き渡りました。
 本県の選手も実力をいかんなく発揮し、団体では、なぎなた女子の県立佐賀東高等学校をはじめ、新体操男子の県立神埼清明高等学校、同じく新体操女子の佐賀女子高等学校、剣道男子では龍谷高等学校、アーチェリー女子でも県立高志館高等学校がそれぞれ優勝し、個人でも、弓道女子で県立伊万里高等学校の酒谷選手が優勝を飾るなど、そのめざましい活躍は、私たち県民に大きな感動を与えてくれました。
 また、総合開会式の運営、競技別種目大会の運営補助等はもとより、準備段階からの大会に関する広報活動、全国から集う選手や大会関係者の歓迎準備、さらには、高校総体では初めての試みでありました全種目の動画配信などを「一人一役活動」によって支え、盛り上げていただいた高校生の皆さんの頑張りも、全国から佐賀県を訪れ、又は画面を通して本大会をご覧いただいた方々から、高い評価をいただきました。
 こうした高校生の取組に加え、全国から来県された多くの方々を、「おもてなしの心」で温かくお迎えいただくなどの県民を挙げた取組によりまして、「2007青春・佐賀総体」は成功のうちに無事終了することができ、また、佐賀県の情報発信としても大きな成果をあげることができました。
 ここに、運営に携わった高校生並びに関係者の皆様、そして県議会の皆様をはじめ、本大会を様々な形で支えていただいた県民の皆様に、心からお礼を申し上げます。
 また、「2007青春・佐賀総体」によって、この夏、佐賀県に吹き渡った風は、強い勢いとなって、第89回全国高等学校野球選手権大会における、県立佐賀北高等学校の、県勢として13年ぶりとなる優勝につながりました。
 高校野球のあり方が問われた年に、いわゆる甲子園大会の常連校ではない普通の高校が 全国の頂点に立ったことは、高校野球ファンだけではなく、日本中の人々を魅了しました。
 また、開幕戦から決勝戦まで、延長再試合を含む大会史上最多の7試合、73イニングという長丁場を戦い抜き、試合を重ねるごとに成長していった選手たちの姿は、私たち県民にも、夢と希望を与えてくれました。
 優勝を果たした選手並びに関係者の皆様に敬意を表しますとともに、県民を代表いたしまして、心からお祝いを申し上げます。
 次に、陶芸家の中島宏先生が、重要無形文化財「青磁」の保持者、いわゆる「人間国宝」として認定されたことについて申し上げます。
 この認定は、多年にわたる研究の積み重ねや技の練磨によって伝統的な青磁の技法を高度に体得されるとともに、創意工夫を加えられ「中島青磁」と評される独自の青磁の世界を開拓されてきたことによるものであります。
 このたびの認定を県民の皆様と一緒に、心からお祝い申し上げますとともに、今後ともすぐれた芸術作品を生み出していただきますことを祈念いたします。
 次に、当面の懸案事項に対する対処方針について申し上げます。
 まず、九州新幹線西九州ルートにつきましては、国において平成20年度の概算要求に盛り込んでいただき、関係の皆様に感謝を申し上げます。
 県としては、平成19年度の予算が執行できるよう、引き続き並行在来線の経営分離に対する沿線自治体の同意を得ることとしており、私自身も、6月から7月にかけて、鹿島市長、江北町長と、それぞれ直接討論を行いましたほか、8月21日には鹿島市において、鹿島市民主催の勉強会に招かれ、並行在来線の経営分離後の鹿島市の振興に関する市民の皆様のご意見や疑問に対し、1つ1つ丁寧に答えさせていただきました。
 沿線自治体との協議における具体的な進展は見られないものの、このような鹿島市民の皆様の動きがより活発化して、そうした市民のお気持ちが鹿島市長の心に届くよう願って おります。
 また、8月23日には、「九州新幹線を活用する佐賀県協議会」の主催で、「九州新幹線早期実現!佐賀県民大会」が開催され、県内23市町のうち、21市町の首長等と、22市町の議長・副議長にご出席いただくなど、1,800人もの県民の皆様にご参集いただきました。
 この大会に出席し、私は、多くの県民の皆様が西九州ルートの整備を待ち望んでおられるということを改めて認識した次第であります。
 与党の整備新幹線建設促進プロジェクトチームにおける政府・与党申合せの見直しの議論も年末に向けて進められると聞いており、その動きを注視しながら、今後とも、県議会の皆様をはじめ、県民の皆様のご理解、ご協力を賜りながら、西九州ルートが1日も早く着工できるよう、最大限の努力をしてまいります。
 次に、原子力発電所における耐震対策について申し上げます。
 まず、去る7月16日に発生しました新潟県中越沖地震により、犠牲となられた方々に対して、謹んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。また、被災者の皆様方に心からお見舞いを申し上げますとともに、1日も早い復興を願っております。
 この地震におきましては、東京電力柏崎刈羽原子力発電所において、変圧器の火災や放射性物質の漏えいなど、様々な事象が発生しました。
 このため私は、玄海町長など関係者とともに、甘利経済産業大臣に直接お会いして、耐震対策についての厳正な対応を強く要請したところであります。
 これに対し、国においては、今回の地震による影響などについて調査・検討を行うため、経済産業省に「中越沖地震における原子力施設に関する調査・対策委員会」を設置されました。
 九州電力においても、化学消防車の配備など自衛消防体制の強化を図るとともに、現在行っている陸域の地質調査に加え、海域での音波探査も行うこととされたところであります。
 県といたしましては、県民の安全・安心に繋げるため、国等による調査・検討の推移をしっかりと注視していくとともに、その結果が、今後の耐震対策に適切に反映されるよう、国等に対し強く要請してまいります。
 続きまして、提案事項についてご説明申し上げます。
 今回の補正予算案の編成に当たりましては、6月補正後の事態の推移に対処するため、


一、大雨被害の災害復旧対策を講じること
一、その他、早急に措置を要するものについて所要額を計上すること


を中心として編成いたしました。
 この結果、補正予算案の総額は、歳入歳出とも、それぞれ


一般会計       約17億3,200万円 
特別会計  減額  約 6億4,800万円 


となり、これを既定の予算額とあわせますと、本年度の予算総額は、


一般会計       約4,140億3,900万円 
特別会計       約 849億4,900万円 


となっております。
 大雨被害の災害復旧対策につきましては、7月の大雨、7月及び8月の台風により、農地及び公共土木施設などを中心に、総額約8億2,600万円の被害が発生しており、その被災箇所の早期復旧を図るため、農地等災害で80パーセント、土木災害で85パーセント、林道災害で100パーセントの復旧進度を目途として、災害復旧事業に約1億5,500万円を追加計上するとともに、災害関連事業についても約3億2,300万円を追加計上しております。
 災害の復旧に当たりましては、関係市町と緊密な連携をとり、その対策に万全を期してまいりたいと考えております。
 このほか、予算案の主な内容について申し上げます。
 県立病院好生館の移転につきましては、平成24年度の開院に向け、建設用地の取得等を行うこととしました。
 発達障害者の支援につきましては、県内の5つの保健福祉圏域ごとに、乳幼児期から学齢期及び成人期までの各ライフサイクルに応じた支援体制の整備に取り組むことといたしました。
 危機に強い体制づくりの推進につきましては、7月に新潟県中越沖地震が発生した際に、自主防災組織の重要性が改めて認識されたことを踏まえ、防災の知識を有した地域防災のリーダーを養成して、地域住民の防災意識の醸成や向上を図ることにより、平時より災害時の危険箇所の位置図や要援護者の支援計画を作成しておくなど、地域における防災力の質の向上や、自主防災組織の設立に向けた取組を促進することといたしました。
 中小企業に対する金融支援につきましては、新たなビジネスチャンスへの取組などに対する資金供給の円滑化を図るため、物的担保及び第三者保証人を必要としない、迅速な貸し付けが可能である「がんばる企業支援資金」について、中小企業の資金需要の高まりに即応し、貸付限度額を3,000万円から5,000万円に引き上げることといたしました。
 元気な農業経営者の育成につきましては、本年度から導入された「品目横断的経営安定対策」に対応して、担い手の一層の経営安定を図るため、担い手である集落営農組織などへの面的にまとまりのある形で農地を集積するための取組や、営農確立に必要な機械の整備などに対し助成するとともに、麦・タマネギ等の水田における畑作物の生産性の一層の向上を 図るため、緊急的な暗きょ排水工事を促進することといたしました。
 以上、補正予算案の主な内容について申し述べましたが、これに対する一般会計の歳入財源といたしましては、


地 方 交 付 税  約1億9,300万円
国 庫 支 出 金  約6億 1,500万円
繰 入 金 減 額   33億円
繰 越 金       約32億7,500万円
諸 収 入       約7億6,000万円
県      債   減 額   約1億3,700万円
そ の 他       約3億2,600万円
      計            約17億3,200万円

 となっております。
 次に、予算外議案といたしましては、条例案として、「佐賀県職員の自己啓発等休業に関する条例(案)」など7件、条例外議案として、「県事業に対する市町の負担について」など8件、あわせて15件となっております。
 これらの議案につきましては、それぞれ提案理由を記載しておりますので、説明を省略させていただきます。
 以上、今回提案いたしました議案についてご説明申し上げましたが、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。
 


 
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