戦国大名・前田利家が朝鮮出兵の際に肥前名護屋城近くに築いた陣跡の発掘調査の結果、かつて巨大な堀が存在した可能性が高いことがわかりました。
堀とみられる跡は長さ約400m、深さ5mほどで、肥前名護屋に築かれた約160の陣の中で、最大となります。また、「おもてなしの空間」とみられる庭園の入口にあたる場所に、高さ1mもの巨大な鏡石が多く使用されていたこともわかりました。鏡石とは城郭の入口などに使われるもので権力の象徴と言われており、前田利家が豊臣政権下で大きな権勢を誇っていた証とみられています。
当日は、前田利家陣跡で新たに発掘された遺構の調査状況について概要説明を受けた後、遺構の視察を行い、質疑応答や意見交換を行いました。