所在地
伊万里市大川内町大川内山 0955-23-7293(伊万里鍋島焼会館)
遺産にまつわる物語
大川内山には1660年代頃に鍋島藩の御用窯が築かれた。そこで作られた「鍋島」は日本の磁器の中で最も格調高く優れたものであった。「鍋島」は販売目的ではなく将軍家への献上品や、諸大名への贈答品とするためのものであったため、地区内に役所や番所を設け厳しく管理していた。その伝統や技法は現在でも守り受け継がれており、およそ30の窯元が軒を連ねている。狭い谷間にレンガ造りの煙突や窯元が立ち並び、その後背に青螺山がそびえる風景はさながら山水画のようであり、「秘窯の里」としての雰囲気を醸し出している。
特徴
かつて藩窯として栄えた大川内山は、御用窯に関連する登り窯跡、御細工場跡、藩役宅跡などが遺構として広範囲に残っており、当時の藩窯の制度や工人達の生活ぶりを知る資料として学術的価値が高い。また、その伝統や高度な技法が守り受け継がれてきており、現在も多くの窯元が軒を連ねている。歴史や伝統に裏打ちされた焼物を求めてだけでなく、優れた景観を目当てに、多くの観光客が訪れ、伊万里市を代表する観光地となっている。
保存や活用の取組
地区住民からなる「大川内山を守る会」が中心となり、地区内の植樹や清掃など行っている。また、地区内の建築に関して、景観を乱さないよう地区内で自主規制を設けている。 一部が「大川内鍋島藩窯跡」として国史跡の指定を受けている。平成23~25年にかけて、大川内山活用計画が策定された。