第58回九州地区治山林道研究発表会において、林道区分で発表を行いました。
【日時】 令和5年10月26日(木曜日)
【場所】 長崎市民会館
【参集】 林野庁、九州森林管理局、九州の治山林道担当者(180名)
この発表会は、九州地区における治山林道事業の調査研究の発表を通じて、技術の研鑽・情報交換を行うことを目的に開催されています。
発表課題は、治山区分8件、林道区分7件でした。内容は、工法や施業方法の省力化・自然環境に配慮した工法・ICT技術の活用・災害復旧などの多岐にわたるものでした。
今回は佐賀県の代表として、当事務所の林務課職員が発表を行い、優秀賞を受賞しました。
【発表者】林務課 技師 福島このみ
【課 題】林道切土法面における改良型(木製)伏工の取組と今後の展望について
【概 要】林道を安全に通行するための視距(運転者が前方を見通すことができる距離)を確保するために、平成11年度から県産丸太を使用した丸太伏工を設置していました。しかし、設置して10年が経過して3点の課題が判明したので、課題の解決策となる改良型伏工「木製パネル」を平成26年度より導入しています。本研究発表は、従来型との比較と「木製パネル」の導入後における切土法面の状況について報告し、耐用年数の延長や重量化された「新たな木製パネル」との比較を行い、今後の切土法面伏工における展望について検討しました。
引き続き、「木製パネル」の経過観察を行い、新たな木製パネルを導入することも視野に入れ、検討していきたいと思います。