実証の内容については、各担当者が通信環境が悪い山間地で現場リポートした内容を、KDDI株式会社の取り扱うインターネットサービス「衛星ブロードバンド(※Starlink)」を活用して、事務所内の担当係長へ報告し、その内容を担当係長のパソコン画面で確認してもらうことを行いました。
また、現場リポートの資材には、株式会社リコーの開発した「360°映像双方型ライブ配信システムやカメラ」も同時に活用しました。
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治山工事現場状況 | 治山工事通信機材設置状況 | 林道工事通信機材設置状況 |
※衛星ブロードバンド(※Starlink:スターリンク)(外部リンク)とは、アメリカ合衆国の民間企業スペースXが運用している衛星コンステレーション(低軌道衛星で高速通信が可能)で、地球低軌道上の何千もの大量生産された小型衛星で構成され、地上に置かれた専用の送受信機と通信する。
2 実証の結果
(1)工事現場内で屋外(Wi-Fi)インターネットに接続できても、接続が途切れがちであり、※Starlinkを利用するためには、北側空間が大きく開けてい
ることが必要であると感じた。
(2)Starlinkの設置・接続から通信環境が安定するまでの時間(約30分~1時間程度)を考慮する必要があると感じた。
(3)株式会社リコーが開発した360°映像双方型ライブ配信システムについては、一部、現場の様子を360°動画で伝えることができた。
その際、事務所内で確認した職員の意見は「自分が見たい場所をマウスで移動しながら確認できた」、「画像も綺麗で見易かった」の意見があった。
今後、森林内の通信環境が改善されれば、現場の確認作業もオンラインが可能となり、業務の効率化に繋がって行けるものと実感しました。
また、今回の実証に御協力いただいた企業等の皆様、ありがとうございました。
(協力会社等)順不同
KDDI株式会社、リコージャパン株式会社佐賀支社、株式会社アイテム、株式会社丸廣建設、池上建設有限会社、筒井測量設計株式会社、富士大和森林組合