佐賀県では、佐賀県内水対策プロジェクト(プロジェクトIF)の一環で、令和元年佐賀豪雨、令和3年8月豪雨で甚大な被害を受けた武雄市北方町の浸水被害を軽減するため、焼米ため池の貯留機能向上対策に取り組んでいます。
今回、事前放流施設の工事が完了し、その運用が開始されたことから、山口知事をはじめ、小松武雄市長、田島白石町長(白石土地改良区理事長)、地元選出の県議会議員、地域の皆さまなど約40名の関係者の方々に参加いただき、令和5年6月9日に排水機能強化式を開催しました。
式典では、
・令和元年佐賀豪雨、令和3年8月豪雨で武雄市北方町でも甚大な浸水被害が発生したこと
・利水者である白石町、白石土地改良区と治水受益者である武雄市、及び調整役として県が検討会を設置し、ため池の治水利用の検討を行ってきたこと
・その結果、利水者である白石町、白石土地改良区のご理解とご協力のもと、焼米ため池の洪水調整容量20万㎥を確保することが可能となったこと
・今回整備した事前放流施設により、大雨前に満水面から20万㎥の水を約1日で放流することができるようになったことから、武雄市北方町の浸水被害軽減につながること
など、施設整備に至った経緯が紹介されました。
山口知事の操作開始の号令のもと、ため池から通水が開始され、勢いよく焼米入り江に流れる様を参加者の皆さんと一緒に祝いました。
式典の最後には、田島白石土地改良区理事長と小松武雄市長がしっかりと握手され、そこに山口知事が手を添えられた、今回の取組を象徴した姿となりました。
今後は、六角川や排水機場、事前放流施設が適切な連携が図られるよう、国や関係市町など関係機関と協力して進めてまいります。
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事前放流のイメージ図 |
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焼米ため池全景 |
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主催者挨拶(山口知事) | 「事前放流施設操作開始!」 | 放流口からの通水状況 |
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左から 小松武雄市長、山口知事、田島白石土地改良区理事長 |