第6回佐賀県災害警戒本部会議を開催しました
7月12日(水曜日)に第6回佐賀県災害警戒本部会議を開催しました。
詳細は以下のリンクからご確認ください。
それでは、時間になりましたので、令和5年7月北部九州豪雨災害に係る災害警戒本部会議を始めます。
まず今日は、冒頭に現地の指揮所に行ってもらっています諸岡副局長のほうから、現地の作業状況等を含めて、報告のほうをお願いしたいと思います。諸岡副局長、お願いします。
○危機管理・報道局副局長
現地から本日の作業状況等について報告します。
昨日までに安否確認不明の3名のうち2名が発見されております。残念ながらお二人とも死亡が確認されております。このお二人のうちの1名については、近くを流れる川の河口付近で発見されたということで、本日の残る1名の捜索については、引き続き川、この河口、そして、海ですね。海も沖合まで範囲を広げて捜索が進められると聞いております。あわせて、昨日の崩落したこの現場においても、がれきや土砂内の捜索も継続して行われます。
昨日からは重機による作業で、かなり作業が進んだというふうに、私の目から見ても感じられます。
一方で、本日は雨の予報が出ております。今朝、現地に来てからも、時折強い雨が降ったりしております。そのため、専門家が常駐いたしまして、現場の確認を行いながら、土砂の状態を常時監視しながらの作業になります。これまで以上に二次災害の警戒をしながらの作業ということになります。現場の本部では、作業中断の判断も常に検討しながら作業が行われると聞いております。
本日は早朝6時から、まず、災害救助犬活動を皮切りに、既に作業が進められております。
現場からは以上です。
○防災監
ありがとうございました。本部の南里です。お疲れさまです。ちょっと2点、確認をさせてください。
そっちの雨の状況なんですけど、昨日から今日にかけてどんな状況でしたか。結構夜とか降ったりとかしていますか。
○危機管理・報道局副局長
夜は現場に近づいていませんので分かりませんが、朝、出発するときには地面が濡れている状況ではありました。ただ、現地に着いたときに、昨日と大きく変わった状況は、私は確認できませんでした。
以上です。
○防災監
ありがとうございます。それから、もう一点ですけど、作業の状況の中で、今日は重機は入って作業できそうですか。
○危機管理・報道局副局長
恐らく物理的にはできるんだと思います。昨日、重機の作業は大体進みまして、今はその後の手作業を中心に行われているように見えます。
○防災監
分かりました。ありがとうございます。
○司会
ほかに、現地の諸岡副局長にせっかく来てもらっていますので、質問等、何か確認とか情報共有とかありましたら、各対策部からお願いします。よろしいですかね。
○落合副知事
被害に遭われた2軒以外にも、被害を受けた家屋がたくさんありそうですか、その集落。
○危機管理・報道局副局長
私が見た限りでは、土砂が流入した家屋はかなりあります。屋内まで土砂が入ってきた家屋もあった。ただ、倒壊といった、そういった家屋については、私は見ておりません。
○落合副知事
分かりました。ありがとうございます。
○司会
ほかありますか。よろしいでしょうか。
現地、ありがとうございました。諸岡副局長、また引き続きよろしくお願いします。
それでは、事務局のほうから、三角課長から現状について報告をお願いします。
○危機管理防災課長
本日、7時30分現在の状況をお伝えします。お手元の資料をお願いします。
被害情報ですけれども、先ほど説明があったとおり、唐津市浜玉町の土砂崩れの現場で、昨日夕方のときに関係があるかもしれないというふうにお伝えしていた分が本人さんであるということが確認されましたので、2名死亡、1名行方不明というふうに変わっております。
続いて、停電情報ですけれども、これも昨日の会議の際に現地に九電が入ってこれから作業がという話でしたので、50戸まで減っております。七山地区というふうに聞いております。
その他については各部からの報告をお願いしたいと思います。
市町の警戒態勢ですけれども、今、お手元の資料では唐津市が災害対策本部を立てており、避難指示が1市町、これは先ほど現場が映りましたけど、唐津市の浜玉地区1か所で67世帯191名、裏に参りまして、避難者が5世帯10名となっております。大雨警報が「全て解除」と書いておりますが、先ほど県内の、主に佐賀多久地区、鳥栖地区、武雄地区に土砂災害の大雨警報が発令されました。これからそれぞれの市町では恐らく情報連絡室が立ち上がり、今後、状況によっては避難指示等が出る可能性があるかと思いますので、警戒本部としても注視していきたいと思っております。
最後に、一番最後の8番のリエゾンの派遣ですけれども、引き続き唐津市に5名を派遣しております。先ほど現地の状況をお伝えいただいた諸岡副局長、加えまして、現地で調整を行っていただいている寺田課長、それプラス松尾、小林、古賀という危機管理防災課の職員、もしくは職員のOB3名に現地に行ってもらっております。現在この5名体制でこちらのほうとの連絡体制をとって唐津市の状況を確認しているところです。
こちらのほうからは以上です。
○司会
ありがとうございます。
では引き続き、現場のほうの、新たに発生されたといいますか、確認された、判明した被害等があれば、報告のほうをお願いしたいと思います。
まず、県土整備からお願いします。
○県土整備部
公共施設の災害の件数ですけれども、パトロールを随時しておりまして、順次増えてきております。施設別にご説明しますと、河川で107か所、砂防施設4か所、道路施設33か所、合計144か所の県管理の公共施設の災害箇所の報告が上がっております。基本的に脊振山系の河川、道路等で被害が出ている模様です。今後、山間部のほうでまた調査していきますので、まだ増えていくというふうに思っております。
また、市町さんの災害報告も今後上がってくるものと考えております。
以上でございます。
○司会
では続いて、農林水産部お願いします。
○農林水産部
現在、市町、それから県で調査を進めておりますが、県土整備部同様、脊振山系の中山間地を中心に農地や山林の崩壊などが約100件程度確認をされております。調査を進めていく中でまだまだ増えていくのではないかというふうに考えております。
なお、それらの被災箇所に関して、公共施設、あるいは人家等への影響はないというふうな報告は受けております。
以上です。
○司会
ありがとうございます。
ほかの対策部において判明した被害等があればお願いしたいんですが。新たに判明した被害ございませんでしょうか。
それでは、各実動機関のほうの現場の対応状況について、それと、今後の計画、今日の作業内容等について報告をお願いできればと思います。
まず、県警察本部からお願いします。
○警察本部
昨日は、平原の倒壊現場を中心に検索を行っております。本日も引き続き、そちらでの検索・救助活動を行うということです。
あと、7時から、本来、県警のヘリを飛ばして上空から検索ということを予定していましたけど、ちょっと天候が不良で、天候が回復し次第、ヘリを飛ばして上からの検索を行いたいと思います。
あわせて、本日9時から船を持っておりますので、警備艇での海の検索ということを行っていきます。
以上でございます。
○司会
ありがとうございます。
では続きまして、自衛隊からお願いします。
○自衛隊
自衛隊第4師団でありますが、本日6時5分から50分の間、消防の手配されている日本レスキューの2頭に続きまして、航空自衛隊の災害救助犬3頭のうち2頭を順次運用しまして検索をしております。その後、全般の警察、消防との連携の中で、ローテーションによりまして7時50分より作業を開始しております。
本日、指揮通信で5名、実動の部隊で38名ということで、合計43名の勢力で現場の人命救助活動を実施します。
なお、唐津市より、現場でそれぞれのところにも調整が来ておるかと思いますが、廃土、土砂の運搬のニーズがあるということで、官民関係機関と連携をして、これについて調整中と現場の部隊からは報告を受けております。
以上です。
○司会
はい、ありがとうございます。
では、消防、お願いいたします。
○佐賀広域消防局
県内の消防活動についてご説明いたします。昨日の作業のほうで申したように、本日の活動内容としては変更ございません。
内容としては、あと1名の方の活動ということで、崩壊お宅の付近の捜索と、あと川のほうの捜索ということになっております。人員的な出動ですけれども、唐津市消防本部が23名、唐津市消防団52名、県内応援消防が32名、総計107名で本日の午前中は捜索のほうに当たっております。
先ほども言われましたけれども、重機による捜索活動に入っておりますけれども、何分雨が降ったりとか、悪天候ですので、土木の専門家の方のアドバイスを受けながら、二次災害の防止ということを徹底してから捜索活動を行うというふうに報告を受けております。
以上です。
○司会
ありがとうございます。
ほかに補足で報告等が必要なものがあればお願いします。教育委員会お願いします。
○教育委員会
休校情報なんですけれども、現在、県立学校と市町立学校全て通常どおり学校運営されています。
以上です。
○司会
ありがとうございます。ほかございませんか。
なければ、先ほど皆様方からの報告の中でもちょっと天候のことの話がございましたけれども、本日の予報関係について、ちょっとここで触れさせていただきたいと思います。前のほうの画面を御覧ください。
気象台の情報です。赤で左手の文章に下線を引いております部分ですが、本日、昼前から昼過ぎにかけて雷を伴った激しい雨が降る見込みとなっております。現在、大変雨が降っておりまして、地盤が緩んでおります。二次災害等の危険もあるというふうなところも最初ございました。多少の雨でも土砂災害が発生するという恐れがありますので、そういったところに注意が必要かと思っております。1時間当たりの最大の降水量としては30ミリ、結構強めの雨が予報の中に入っているところもあります。作業等十分安全確保の上、お願いできればなというふうなことで思っております。
気象情報につきましては以上ですので、今日も引き続き天候等の情報としては少し雨が降るという状態が続くということです。
では、最後になりますが、南里防災監のほうからお願いいたします。
○防災監
皆さんおはようございます。お疲れさまでございます。毎日ありがとうございます。
私から大きく4つほどお話をさせていただきます。
まず天候であります。今報告がございましたように、今日は昼ぐらいから少し激しい雨も降る可能性がございます。まずは、今、これまでいろんなところで地盤が緩んだり崩壊が起こっておりますので、住民の皆様におかれましては、危険な箇所、増水した川といったところにはぜひ近づかないように十分注意をしていただきたいというふうに思います。
それから、救出の作業関係でございます。今日も昨日と同様の体制で鋭意各機関連携して対応をお願いしておりますが、ただいま申し上げましたとおり、非常に天候が不安定になっています。くれぐれも二次災害等がないように慎重に作業を進めていただきたいというふうに思います。
それから、3点目でございます。先ほど令和5年7月北部九州豪雨災害ということで、いろんな被害の状況が明らかになってきました。道路にしろ農林関係にしろ、今確認を進める中で、やはりいろんなところが災害を受けている、被災をしているという状況があります。
これにつきましては、昨日の17時に復旧・復興推進チームを設置いたしました。主にこれからはこちらのほうでこの復旧・復興について、県として対応していくということになろうかと思います。こちらの警戒本部につきましては、特に新たな災害の発生がないように、そういったところを警戒しながら、また、現在も救出活動を進めていきたいというふうに考えています。
本日も非常に大変な作業になると思いますけれども、十分、天候、二次災害に注意しながら、連携して作業を進めていきたいと思います。またよろしくお願いいたします。
私からは以上です。
○司会
ありがとうございました。
それでは、第6回会議のほうを終了いたします。
第7回につきましては、ちょっと、今日の作業状況を見て、明日また開催しようかなと思っております。明日の開催時間につきましては今日の進み具合をもって判断したいと思いますので、また改めて時間等のご連絡をさせていただきたいと思います。
それでは皆様お疲れさまでした。