令和5年2月17日(金曜日)に第152回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催しました。
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要約版
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会議資料
○司会
ただいまから第152回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を始めます。
では、久保山部長、お願いします。
○健康福祉部長
最近の感染状況でございます。これは(令和4年)6月以降の1週間ごとの感染者数の推移でございます。前回の対策本部会議後も引き続き減少傾向にございます。週ごとで見た場合に、(令和5年)1月の1日の週がピークということで、(1週間の感染者数が)約1万3,000人でしたけれども、ここ下がってきまして、最近で言いますと、1月29日の週が約2,300人。先週ですけど、2月5日の週が大体1,700人ぐらい、今週はもう1,000人台という形で、かなり減ってきております。この1,000人台というのは、第7波からずっと下がってきたときですけれども、そこで一番下がったとき、10月9日の週が(1週間の感染者数が)約1,200人でしたので、そのときよりもさらに下がっているというような状況になっております。(減少の度合いが)かなり緩やかな感じにはなりつつありますけれども、まだ下がっている傾向というのは変わりがないと考えております。
今後、感染力が強い新しい変異株XBB.1.5(エックスビービーワンファイブ)と言われていますけど、そういったものを県内ではまだ確認されていませんが、そういった(新たな変異株による感染拡大という)のが心配ではありますけれども、このまま下がってくれればなと思っているところでございます。
ここ1週間ぐらいを年代別で見ますと、20代以下が4割で、40代以下が6割、高齢者が2割となっておりまして、感染者数全体は減ってはいますが、まだ一定、高齢者施設とか、病院とか医療機関ですね、そういったところでの感染も出ているということもありまして、高齢者の比率が若干以前よりは高くなっているというような状況でございます。
コロナボードでございます。今日の感染者数が132人ということで、病床使用率ですけれども、今日の入院者が85人で、病床使用率は14.5%、そのうち中等症の方が29人で(中等症の病床)使用率は4.9%となっております。重症者はいらっしゃいません。病床使用率については、2月10日の日に、(令和4年)11月16日以来86日ぶりに10%台になって、現在8日連続で10%台を推移しているところでございます。先ほど言ったように感染者が減ってきているので、病床使用率も減っております。日によって若干上下することはあるかもしれませんけど、大体このぐらいでしばらく下がっていけば推移するのではないかなと思っているところでございます。
感染者数の減少に伴って、先ほど言ったように入院者数は減っておりますけれども、引き続き感染状況を注視いたしまして、重症化リスクの高い高齢者等の感染拡大防止にしっかりと取り組んでいきたいと考えております。県民の皆様におかれましては、引き続き換気等の基本的な感染防止対策に取り組んでいただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
私からは以上でございます。
○司会
何かありましたら、発言をお願いいたします。
○坂本副知事
やっぱり換気が一番効果があるというのは言っていいんですか。
○医療統括監
これまでの事例でも、着替えの場所で感染が起こったりとか基本的に(コロナの主な感染経路がエアロゾル感染と言われているので)やはり機密性が悪さというか、(感染という)よくない状況を招いていますので、換気をすればウイルスの濃度が、空気中で薄くなるということが基本ですので、十分に換気していただくことが非常に大事だと思います。
○坂本副知事
今から少しずつ気温も上がるので、できるだけ換気をしていただくということをお願いするということが一番ということでいいですね。はい、ありがとうございました。
○司会
ほかありますか。よろしいですかね。
そしたら、政策総括監のほうからお願いします。
○政策総括監
私のほうから、ホテル療養についてご報告をさせていただきます。このコロナウイルスボードを見ても分かるように、ホテル療養、この1週間ほど(療養者数が)1桁という形になります。ホテル使用率1.0%ということになっていまして、(ホテル)利用者がだんだん少なくなってきている。それとあと、この表にはありませんけど、在宅における診療体制というものがだんだん充実しております。こうしたことから、ホテル療養の必要性そのものが低下していると思っておりますので、今年度の末をめどに一般的なホテル療養については終了といった形で進めていきたいと思っております。
私からは以上です。
○司会
ほかにあればお願いします。よろしいでしょうか。
それでは、知事からお願いします。
○知事
今日は152回目の佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議でありますけれども、(前回開催から)3週間、間を空いたというか、空けましたというか、それぐらい(感染状況が)平穏な形で推移しているということで、週当たり(の感染者数が)1,000人程度ということでありまして、このまま次の波が来ずに、このまますーっと0(ゼロ)に近づいていかないかなと思ったりしておりますけれども、こればかりは分かりません。この同じような波が出てくるのかどうかということです。
ただ、先ほど報告があったように、(昨年1週間あたりの感染者数が一番少なくなった10月の)1,200人というところは、今回(直近の1週間あたりの感染者数はそのときより)もうちょっと少なく、1,000人まで来たわけですよね。なので、これから先(の感染者数の推移)をよく見据えていくということと、あと、病床使用率が14%程度ということで、これはこれからさらにまた下がっていくと予想されますけれども、今、全国で病床使用率は低いほうから5県目ということであります。ですので、先ほど報告がありましたように、一般的なホテル療養については閉じていく方向ということになっております。今の状況を踏まえて、今後の対策をしっかり考えていきたいと思っています。
国のほうは5月8日からの(コロナの感染症法上の)分類の(2類相当から5類への)引下げということに向けて、医療費の公費負担ですとか、医療機関への支援などについても検討して、(その検討結果が)3月上旬に示されると聞いていますので、ぜひ国民にとって分かりやすい方針を早めに出していただきたいと思います。
それから、マスクについては前回も申し上げましたが、特に大人については個人の判断に委ねるということが基本だということも分かるわけですけれども、実際、佐賀県も今そのような形で運用がされていて、それぞれの判断に従ってやっていただいている面が多いわけでありまして、それが国としても(マスク着用の新たな運用の開始が)3月13日からということになったようであります。
ただ、子どもに関しては、前回の会議で申し上げたように、基本的にはやはりマスクをする方向にどうしても寄ってしまうので、むしろ基本的には不要だというふうに、そして、ただ、様々な事情でマスクを着けることに対してはとがめないでというような運用がいいんじゃないかと申し上げたところですけれども、今回、「学校教育活動の実施に当たってはマスクの着用を求めないことを基本とする」とされたと聞いておりますが、これは我々の現場の感覚と合っているのかなと思います。
ただ、卒業式で式典全体を通じてマスクを外すことを基本としながらも、校歌斉唱時等はマスク着用で、来賓、保護者はマスクを着用とか、何か複雑で難しいですよね。なので、こういったところは分かりやすいほうが、シンプルに言ったほうがいいんじゃないのかなと私は思います。コロナで厳しいときには、細かく分析して一つ一つ丁寧にやるということも大事ですが、今の状況を考えると、佐賀県は微に入り細に入りいろんな細かい指示は全くしておりませんし、何とか宣言というのも出しておりません。それは、こういう危機管理にはメリハリが大事だからにほかならないわけでありまして、逆に、本当にどうしてもこうしてくれというときは、私のほうから強く申し上げたいと思います。その辺のめメリハリをなくしてしまうと、何となく言うことを聞かれないとか、ちゃんと県は言っていたじゃないかみたいな、そういう自分たちの言い訳に使われるようなことにもなってしまいがちで、県民との間の意思疎通という意味ではいかがなものかなと私は思っているので、そういったところでの今の時期は分かりやすさが大事だと思っています。ぜひご検討いただきたいと思います。
ということでありまして、このまま(感染状況が減少傾向で)推移いたしますと、非常に嬉しいなと、今のまま佐賀県民の皆さん方もある程度、もちろん通常の感染対策、先ほど換気の問題とか、そういうのがありましたけれども、そういうことはもう今、日常になっていると思います。そうした中で、ある程度皆さんがそれぞれの思いの中で文化活動や経済活動ができていることは大変嬉しく思っております。
先ほど申し上げましたけれども、県はずっとゲノム解析も続けていますので、何か問題がある兆候がありましたら、これはこの会(対策本部会議)などでしっかりと県民の皆さん方にアナウンスを行っていきたいと思いますので、今はコロナの一般的な制約以外は制約をかけていない状況ということであります。
とはいっても、今でもやはり(感染者の)数は出ているわけでありまして、そういう今社会が動いている中でも医療現場の皆さん方、そして、福祉施設ですとか教育現場などで頑張っておられる方がおられます。皆さん方に本当に改めて感謝を申し上げたいと思います。もう3年以上たってまいりましたので、いよいよ佐賀県もこれから出てくる状況を踏まえながらきっちりと対応していきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
○司会
ありがとうございます。
それでは、以上をもちまして第152回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を終了いたします。
県民の皆様へ
新型コロナウィルス感染症に感染された方やその御家族、濃厚接触者に対して、不当な差別や偏見があっています。
佐賀県は慈しみ合う県です。感染された方、その御家族、濃厚接触者などに対する情報の詮索、不当な差別、偏見、いじめというのが決してないようにお願いします。