オランダのアーティストらが、佐賀県内のその土地に伝わる民謡を取材。その後、一定期間県内に滞在し、佐賀県ゆかりのアーティスト、そしてワークショップに参加の皆さんと一緒に、民謡を新たなかたちで現代に蘇らせる音楽作品・映像作品を作り上げます。
今回テーマとする民謡は、嬉野の塩田町一帯に伝わるわらべ歌「きゃあつぐろ」。「きゃあつぐろ」とは、「カイツブリ」という野鳥を表す九州の方言で、佐賀県杵島山界わいが発祥とされる同名の民芸品も存在しています。
主催:佐賀県
企画・プロデュース:epigram inc. + Studio The Future
ワークショップ開発:清川進也
制作協力:XIV STUDIO、伊藤敬生
協力:嬉野温泉 大村屋、無量山壽経院 本應寺、駐日オランダ王国大使館
2.ワークショップについて
(1)開催概要
日時:2023年3月5日(日曜日) 10時00分~17時00分
場所:無量山壽経院
本應寺 [本応寺]
〒849-1411 佐賀県嬉野市塩田町大字馬場下甲662−1
参加方法:以下URLから申込フォームにアクセスし、応募
※先着順
https://forms.gle/TxN4pgJBzEzMN3XE9
(外部リンク)
参加資格:どなたでも参加いただけます
参加料:無料
※参加者は当日、9時30分~9時50分の間に会場にお越しください。
※本プログラムは昼休憩を挟みます。昼食は近隣の飲食店を当日ご案内差し上げます。また、お弁当などをご持参頂く場合、会場内の一室を飲食スペースとしてご利用頂けます。
(2)スケジュール
【午前の部】
①オリエンテーション
プロジェクトの目的と概要、アーティスト、プロジェクトメンバーの紹介
ワークショップスケジュールの確認
②「きゃあつぐろ」を実際に鑑賞
アーティストらが、ベーシックなバージョンの「きゃあつぐろ」を演奏し、皆で鑑賞。ここに参加者の声や唄などが追加されて楽曲が完成することを理解し、モチベーションを喚起する。
③フィールドワーク
実際に、塩田の自然に出かけて「その土地の音を探す」。アーティスト達とファシリテーターが案内しながら、参加者が思い思いに日常の中にある音に耳を傾ける。スマートフォンに録音する他、自分の頭に記憶したり、紙に書き留めたりするなど、それぞれの方法で音を採集して帰る。
④フィールドワークのまとめ
フィールドワークを通じて感じたことを、参加者それぞれ自分の言葉で書き残し、採集した音を自分なりに再現する方法を考え、エクササイズに臨む。
~ ~ ~ 昼休憩 ~ ~ ~
【午後の部】
⑤エクササイズ
午前中に採集した土地の音を、自分の声で鳴らすために練習する。アーティスト、ファシリテ
ーターはそれらをサポートしながら、発声が苦手な参加者には別の発音方法を提案する。
⑥「きゃあつぐろ」に合わせて一度演奏してみる
実際の演奏に合わせて、自由に発声し、参加してみる。
⑦レコーディング
同時に録音を行い、楽曲完成のための音素材を収集する。
⑧完成する楽曲のイメージの共有
参加者の、このワークショップに参加した感想や楽曲に感じたことなどをアーティストと意見
交換をし、完成させる楽曲のイメージを全員で共有し、終了。
※完成した楽曲・映像は後日、以下の場所・日時で上映を行う予定です。
①場所:嬉野市社会文化会館リバティ 玄関ホール横
〒849-1411 佐賀県嬉野市塩田町大字五町田甲628ー4
日時:令和5年(2023年)3月27日(月曜日) ~3月31日(金曜日) 8時30分 ~ 17時00分
②場所:道の駅うれしのまるく(まるくアイズ)
〒843-0301 佐賀県嬉野市嬉野町下宿4370-2
日時:令和5年(2023年)3月27日(月曜日) ~3月31日(金曜日) 9時00分 ~ 19時00分
上記以外にも上映場所を調整中。決定次第、県HP等でお知らせします。
<今回のプロジェクトに携わるアーティスト>
■オランダのアーティスト
Jasmin Karimova(ジャスミン カリモヴァ)

アムステルダムを拠点に活動する、タジキスタン/オーストラリア出身の作曲家、パフォーマー。ポップミュージックのバックグラウンドを持ち、シドニー・オペラハウスやモスクワ・オリンピック・スタジアムなどの舞台で国際的な演奏活動を行っている。最近では、アムステルダムのロイヤル・シアター・カールで公演を行う。現在、アムステルダム音楽院でクラシックの作曲を学んでいる彼女の作品は、幅広い形式を通して音楽表現を探求しています。
「私は、自分が何かを感じられるような音楽を作っています。私の願いは、あなたにもそれを感じてもらうことです。あなたのソフトスポットで演奏したいのです」。
https://www.jasminekarimova.com/
Lavinia Xausa (ラヴィニア サウザ)

映像作家。ボローニャとベルリンで学び、2015年に視覚文化およびメディア研究において名誉学士を取得、2017年にブレダのAKV St.Joostで写真の修士号を取得し、現在はロッテルダムを拠点に活動している。芸術活動の中心は、記号論と宗教芸術研究を、映像制作に応用することであり、様々な人々の歴史における自分たちのアイデンティティと表現について考察している。
初の短編作品『Roundabout Love, Roundabout
Tehran』は、イランにおけるペルシャの若者の秘密の愛と性生活についての作品で、Organ Vida
(Zagreb, 2017) で初公開され、Open Doek Festival (2018,
Rotterdam) でも上映。ディアスポラの背景を持つ若者のアイデンティティと精神性について描いた作品『Further
Than Hip Hop』は、TENT(ロッテルダム、2020年)、Noorderlicht国際写真フェスティバル(フローニンゲン、2020年)で発表され、Lantaren Venster(ロッテルダム、2022年)でのKetikoti期間中にはHistory Matterの映画プログラムの一部となる。この作品はIFFR(ロッテルダム、2022年)でプレミア上映され、NFF(ユトレヒト、2022年)など、オランダ国内およびヨーロッパ各地の映画祭でも上映された。
https://laviniaxausa.com/
■佐賀県ゆかりのアーティスト
邦楽三人娘

北原香菜子(薩摩琵琶/佐賀市生まれ)、髙橋浩寿(津軽三味線/佐賀市生まれ)、永池あかり(筝/鹿島市生まれ)の同級生トリオ。2012年「第1回佐賀市民芸術祭」で出会い、意気投合。2016年より、3つの”そう”—「奏」「創」「想」—を柱に始動。自然(土、水、山、風、海、生物…)の”声”に耳を澄まし、一音一音から拡がる世界を「想」像し、「奏」で、紡ぐ。古典を継承しつつ、五線譜にはおさまりきれない音(こえ)を紡ぐ様を“プログレッシブ邦楽”と称する人もいる。ひとりでも多くの人の「想」像力を拡げるべく、佐賀県を拠点に演奏活動中。
添付資料
チラシ
(PDF:448.3キロバイト)