令和5年1月18日 産業労働部流通・貿易課 担当者 安冨、御厨 直通 0952-25-7252 【E-mail】ryuutsuu-boueki@pref.saga.lg.jp |
佐賀の食と器の未来を思考する「サガマリアージュセミナー」を開催します(一つ星レストラン「sio」鳥羽周作シェフが佐賀を旅して感じたポテンシャルを語り尽くします!)
佐賀県は、県産食材や器などの地域資源を国内外の料理人に紹介するとともに、佐賀の文化や風土などに触れ、県内の生産者や窯元、料理人と交流を深めてもらうことで、互いに刺激を受けながら成長することができる環境づくりを目指し、様々なジャンルの料理人を佐賀に招いた産地ツアーの取組を行っています。
※令和4年度の産地ツアーの様子
本取組の一環として、昨年8月、一つ星レストラン「sio」のオーナーシェフ鳥羽周作氏を招へいし、6日間に渡り産地ツアーを行いましたが、そのときの生産者などとの出会いに鳥羽シェフが感銘を受けられ、佐賀の地域資源にポテンシャルを感じていただき、その後、「sio」をはじめ自身が手がけるレストランや飲食店で積極的に県産食材や伊万里焼を使っていただいています。
今回、そんな佐賀愛に溢れる鳥羽シェフを再度お招きし、佐賀旅のエピソードや旅で出会った価値ある地域資源、地方におけるレストランの在り方、地方の可能性などについて語っていただくセミナーを以下のとおり開催します。
セミナーでは、佐賀旅で出会った食材や生産者から得たインスピレーションを基に再構築し、昨年9月に鳥羽シェフが手がけるレストラン「Hotel’s」で開催されたイベントにおいて披露された料理の一部を特別に再現していただく予定です。
佐賀県の魅力を活かしたレストラン運営に興味がある方やSNSを活用した飲食店の集客、レシピの考案方法に興味がある方は、鳥羽シェフと直接対話ができる機会となりますので、佐賀の食と器の未来について考えるきっかけとなるよう皆様のご参加をお待ちしています。(参加方法については以下を参照してください)
※昨年8月の佐賀旅の様子
セミナー概要
〔日 程〕令和5年2月7日(火曜日)16時~18時(受付15時30分~)
〔会 場〕佐賀県庁地下1階「SAGA CHIKA」(佐賀市城内1-1-59)
〔定 員〕30名(※申込多数の場合は抽選となります)
〔主な対象者〕佐賀県の魅力を活かしたレストラン運営に興味がある方、飲食店経営者、独立を考えている料理人、飲食業界で働いている方、
飲食事業を検討している企業担当者、飲食業界に興味のある方、商品開発やレシピの考案方法に興味がある方 など
〔参加費〕3,000円/名(※現金支払いのみ)
※参加費は、イベント当日に提供する料理&ドリンクの料金です。
〔出演者〕鳥羽 周作(とば しゅうさく)
sio(シオ)オーナーシェフ (東京)
〔内 容〕(1)佐賀旅の思い出を振り返りながら、鳥羽氏が感じた佐賀のポテンシャルを語る
(2)「sio」や「Hotel’s」など鳥羽シェフが手がけるレストランを紹介しながら、地方におけるレストランの在り方を語る
(3)佐賀旅から生まれた鳥羽シェフ考案の料理を試食する
(4)参加者との意見交換
【会場】SAGA CHIKA
photo:koichiro fujimoto
参加方法
本セミナーは事前の申込制となります。
令和5年1月18日(水曜日)13時から申込受付開始(受付期限 1月31日)
ただし、申込状況によっては、早めに受付を終了させていただく場合があります。
専用の予約フォームよりお申込みください。
予約フォームURL(https://logoform.jp/form/jbBd/206897)よりアクセスしていただくか、QRコードを読み取っていただくと予約フォームに移行します。
これまでの経緯
鳥羽シェフが手がけるレストラン「Hotel’s」が令和4年10月1日(土曜日)にオープン1周年を迎えるにあたり、「Hotel’s」立ち上げ時より構想としてあった「Tabi」という名のシェフが旅するレストランinレストランという企画。シェフが旅を通して素材や技や知恵、そして何より人との出会いを大切にし、そうして得たインスピレーションを持ち帰り、新しい料理や違う形に再構築することで、美味しさだけではなく、物語や文化まで含めたコースを作ります。そして、地域と継続的に関係を築いていくことを、この「Tabi」という企画で目指します。
昨年、この企画を始動させることになり、はじめての旅先として選ばれたのが「佐賀県」でした。サガマリアージュの取組やそれ以前からの積み重ねによって、佐賀という土地が持つ可能性を少なからず鳥羽シェフに感じていただけたからこそのご縁であったと思います。
かくして令和4年8月某日に佐賀を訪れ、全6日間で15人の生産者や窯元などと出会い、たくさんの美味しいを吸収し、そこから生まれ、再構築された料理の数々が令和4年9月「Hotel’s」において10日間限定で披露されました。
その後、現在に至るまで、鳥羽シェフと佐賀との繋がりは続いています。
※佐賀旅の様子や「Hotel’s」で披露された料理の詳細については、以下の記事を参照してください。
はじまりは佐賀から 鳥羽周作シェフが旅するレストラン「Tabi」をやる意義
https://qualities.jp/article/tabi-saga
鳥羽シェフからのメッセージ
自分自身、東京近郊の街で育ち、シェフとしてのキャリアもずっと東京を中心に積み上げてきました。しかしここに来て、地域のお仕事にもたくさんお声がけいただくようになり、公私ともに日本全国に足を運ぶことも増えました。今更ながら、それぞれの地域に様々な魅力を感じていて、大きな可能性を見出しています。
今後は、例えば、地域食材や食文化を活かしたオリジナルレシピを開発し、地域の飲食店で出せるようにオープンソース化したり、希望者がいれば、僕のお店に地域で頑張っていただきたいシェフたちを研修で招き入れたりできればと思っています。物理的な距離が離れていても、貢献できることは色々あると思います。名物となるようなお土産開発のようなこともあるでしょうし、地元の皆さんと一緒に地域の誇れる食材や食文化をさらに輝かせる、新しいレストランの開業なども視野に入れています。
点のお付き合いではなく、線にして、さらに面へ拡がっていくような、地域をじわじわあたためていくようなそんな継続的なお付き合いができたらなと思っています。
昨年8月、僕たちは佐賀の生産者さんたちと出会い、そして、“関わり”が生まれました。これがなにより意義深いことで、大切にしたいことなんです。ただ、地域の食材の力を借りて付加価値をつけて高く売って儲けたって、なにも楽しい未来は見えてこない。過激な言い方をすれば、それは都会が地域の宝を収奪しているだけ。それじゃダメなんですよ。生まれた関わりの中から新しいものを一緒に作り出していく。そういう未来を築き上げていきたいと本気で思っています。
出演者プロフィール
鳥羽 周作(とば しゅうさく)
sio株式会社 / シズる株式会社 代表取締役
<プロフィール>
1978年、埼玉県生まれ。Jリーグの練習生、小学校の教員を経て、31歳で料理の世界へ。2018年「sio」をオープン。同店はミシュランガイド東京2020から4年連続一つ星を獲得。
現在、「sio」「Hotel’s」「o/sio」「o/sio FUKUOKA」「パーラー大箸」「㐂つね」「ザ・ニューワールド」「おいしいパスタ」と8店舗を展開。
書籍/Youtube/SNSなどで公開するレシピや、フードプロデュースなど、レストランの枠を超えて様々な手段で「おいしい」を届けている。モットーは『幸せの分母を増やす』。
(趣旨・概要)食材と器と料理人が織りなす食文化創造事業(サガマリアージュ)
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(1)サガマリアージュラボ
才能ある県内料理人のもとに、こだわりの食材や器などの作り手が集まり、互いの持つ知識や技術、感性などを共有することでスキルアップを図る自発的な研究会を県内各地に立ち上げる | (2)USEUM SAGA(ユージアムサガ)
「サガマリアージュラボ」での活動を通じて磨いてきた知識や技術、感性などを表現・発信する場として、人間国宝などの器を使った期間限定のプレミアムなレストランイベントを開催する | (3)サガマリアージュアカデミー
次の世代を担う料理人を育成するため、料理人を志す学生や若手の料理人を対象に、トップシェフなどによる特別講義や著名レストランへの研修支援など、ステップアップのための学びの機会を作る。 |
このような取組を通じ、国内外で食と器と料理人のまちとして佐賀県の評価が高まり、ひいては県内に旅の目的となるレストランが生まれることを目指します。