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第148回佐賀県新型コロナウィルス感染症対策本部会議を開催しました

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第148回佐賀県新型コロナウィルス感染症対策本部会議を開催しました

12月16日(金曜日)に第148回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催しました。

詳細はこちらをご覧ください。

要約版はこちらからご覧ください。


会議資料


 

会議内容

○司会

 ただいまから第148回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を始めます。

 では、久保山部長からお願いします。

○健康福祉部長

 まず、12月9日から昨日までのこの1週間の感染状況の報告でございます。

 昨日が(感染者数)1,636人ということで、先週から比べるとまだ増加傾向が続いているという状況でございます。

 年代別で申し上げますと、20代以下が4割で、40代以下が7割ということで、これまでと変わっておりません。高齢者のほうが1割強となっております。

 10代、もしくは10代未満の方、そういった方の感染が増加しておりまして、こういった方々を中心としたループ感染が拡がっているというふう思われます。

 また、これまでよりも若干高齢者の割合というのが下がってきていますけれども、引き続き複数の高齢者施設や医療機関で感染者が出ているというような状況にございます。

 病床使用率でございますけれども、本日の入院者が247名ということで、病床使用率は42.3%、また、その中の中等症の方が今81人ということで、中等症の病床使用率については13.9%とになっています。重症者の方はいらっしゃいません。

 次に、最近、佐賀県の人口当たりの感染者数が他県と比較して多くなってきております。その理由について少し検討しましたので、御説明したいと思っております。

 まず、コロナの感染者数につきましてですけれども、これにつきましては、医療機関を受診すれば(コロナ陽性の場合は)必ず感染者にカウントされるというふうになっております。佐賀県の場合は全国で1、2位の受診率でありまして、感染者の把握率が高いと考えております。他県と佐賀県とでは対応が違っておりまして、大きく言いますと、他県では医療機関を受診せずに、まずは自分で検査をしましょうというふうな呼びかけをされています。それに対して、佐賀県では、医療機関を受診しましょうというふうに呼びかけているところでございます。

 具体的に少し説明いたしますと、他県では国の考えに基づきまして、高齢者であるとか、基礎疾患のある方、妊婦、小学生以下の方、子供、そういった方を除きましては、自分で検査キットを購入するなどして、自分で検査をしましょうというふうに呼びかけております。このため、症状があっても医療機関を受診しない方が多くいらっしゃるのではないかというふうに考えているところでございます。こういう方々は(感染者数に)カウントをされないということになってしまいます。

 一方、佐賀県でございますけれども、発熱等の症状がある方につきましては、かかりつけ医や発熱外来の受診を呼びかけております。そういったことから、医療機関を受診し、検査の結果、陽性であった場合には必ず(感染者数に)カウントされるというふうになっております。

 その根拠といたしまして、1つ佐賀県の特徴でございますけれども、もともと日頃から医療機関を受診する方が多いということでございます。

 (スライド3枚目の)左のグラフのほうは人口10万人当たりの外来受診率でございますけれども、これでは、佐賀県は全国2位となっているところでございます。

 (スライド3枚目の)右側のグラフは人口1,000人当たりの時間外の受診者数でございますけれども、これが佐賀県は断トツで全国1位となっています。これは、やっぱり佐賀県は医療環境が整っているということがありまして、日頃から医療機関をよく受診し、全国一、二の受診率であるということを示すものだと考えているところでございます。

 あともう一つですけれども、次に、佐賀県が実際の感染者数は他県に比べて多いわけではないんじゃないかということでございますけれども、この表は、厚生労働省が11月に献血者の抗体保有率を調査したものです。この抗体保有率といいますのは、実際にコロナに感染した方だけにできる抗体を持つ人の割合でございまして、都道府県ごとの実際に感染した方の比率を示すものでございます。これによりますと、佐賀県は九州・沖縄では7位、全国では17位となっておりまして、実際に佐賀県で感染した方というのが他県より突出して多いというわけではないと考えているところでございます。

 佐賀県が全ての県民の皆様に対しまして、発熱等があった場合につきましては医療機関を受診するように呼びかけておりますけれども、それは他の病気を見落とさないためということでもあります。また、インフルエンザとコロナの同時流行が想定される状況にありまして、現状ではインフルエンザの早期治療が重要であるため、医師会や医療機関の方々と相談してこういう(医療提供)体制を取っているということでございます。こういう体制が取れているというのは、本当に医療機関が頑張っていただいているおかげだということで大変感謝しているところでございますし、こういうすばらしい体制ができているというのは非常にいいことではないかと考えております。

 専門家の方のご意見を聞いたり、医師会、各地区の発熱外来を行っている医療機関の皆様にも現状についてお話を伺ったところですけれども、受診される方は増加しているものの、今のところは発熱外来の時間を延長するなどして柔軟に対応し、混乱なく大体対応できているということでございます。感染者の把握率が高いということもありまして、人口当たりの感染者数が多くなっておりますけれども、このことをもって過度にご心配いただく必要はないと考えているところでございます。

 そうは言いましても全国的に感染者は増えているという状況にありますので、佐賀県の今のすばらしい(医療提供)体制を維持していくためにも、県民の皆様にありましては、休日、夜間の診療は医療機関の負担になりますので、できるだけ控えていただきまして、軽症の方は(診療体制が整っている)平日昼間に受診していただきますようにお願いしたいと思っているところでございます。

 次に、高齢者施設等の対策でございますけれども、やっぱり高齢者の方が感染されますと重症化する懸念がございますので、しっかり対応する必要があると考えております。

 こうしたことから、佐賀県の現状では、感染者が出た場合の高齢者施設につきましては、速やかに保健福祉事務所の医師、保健師、そういった者(医療職)が感染拡大防止策の指導に現場のほうに入ったりして対応しているところでございます。高齢者施設等におかれましても、チェックリストを活用するなどして、改めて基本的な感染対策、特に換気の徹底というところをしっかりやっていただきたいと思っているところでございます。

 また、感染者が発生した場合におきましても、重症化を防ぐための効果があると言われておりますオミクロン株対応のワクチンの接種についても検討をしていただければと思っております。

 今後とも、感染状況等を注視しながら、重症化リスクがある高齢者等への感染が拡大しないように、しっかり取り組んでいきたいと考えているところでございます。

○坂本副知事

 すみません、自主検査の比較表(スライド2枚目)を見せてほしいんですけど。

 ちょっと補足をすると、他県が自主検査を呼びかけていて、佐賀県は医療機関受診を呼びかけているということで、何かうちが別に突出したことをやっているように見える方がいるかも分からないけど、本来病気だから医療機関を受診するのが原則ですよね。国が言っているのは、通常診療とかそういうところに影響が出るから(重症化リスクの低い方は発熱等の症状があっても軽症の場合は)家にいてくださいという感じだと思うんだけど、そこはうちが病院とか医療機関の皆さんは通常診療を、今この状態でも医療機関をコロナで受けていただいても通常診療が守れるという前提でお話をされているんですよね。

○健康福祉部長

 現状では対応はできていると聞いております。

○坂本副知事

 そうですよね。だから、何かうちが突出したんじゃなくて、原則は医療機関を、やっぱり病気だから受けるべきだし、ほかの県や国とかは自主検査で病院に来てくれる──ちょっとやっぱり何か、2類だとか言いながら非常におかしいやり方だと思うんですけど、それは医療機関を守るためだけど、うちとしては医療機関と話をした中で、通常診療とか救急診療はやれているので、今の状態で医療機関を受診していただいて結構ですよということですよね。

○健康福祉部長

 やはりほかの病気を見落とさないこと、インフルエンザの治療とかをしっかりやっていかなきゃいけないので、基本的には受診してくださいというのが佐賀県の医療機関の考え方です。

○坂本副知事

 そうですね。だから、非常にいい状況にあるということを──(感染者の)数が出ているのはその結果として出ているだけで、過度に心配するような、ほかの県と全く違うような株とかじゃないので、普通に医療機関を(受診してくださいと)──もちろん、夜間とか休日に来られると、ほかの救急診療とかに影響があるので、平日に来てくださいというのはこれからも呼びかけていくということでいいですかね。

○健康福祉部長

 はい、呼びかけていきます。

○南里副知事

 私のほうからは、ワクチン接種の状況について質問ですけれども、私自身も11月に5回目を好生館で打ちましたが、非常にスムーズに打てました。今後の見込みとか、全体状況をどうなっているか報告をお願いします。

○ワクチン接種調整チームリーダー

 ワクチンの接種状況についてですけれども、一昨日、12月14日時点ですけれども、オミクロン株の対応ワクチンにつきましては、高齢者の接種率が本県は47.6%ということで、全国順位としては13位ぐらいになっております。今、各市町のほうも含めてですけれども、オミクロン株対応ワクチンをできるだけ年内に接種していただきたいということで、(接種予約)枠等も広げながら対応しておりますので、ぜひ接種についてご検討いただきたいと考えております。

○教育長

 私からは学校の状況についてご報告をしたいと思います。さっき、久保山部長から10代、10代未満の感染が増えているという報告がありましたけれども、確かに、学校での感染も増えております。校種とか地域に関係なく増えているという印象です。12月14日水曜日の時点ですけれども、学級閉鎖が26学級、学年閉鎖が14学年で全県的に止めているという状況です。全体的には学校も感染者が出た際の対応については、混乱なく手を打つということで、大きな拡がりが出ないように極力なされておりまして、大きな混乱はなっていないかなと思っております。感染経路は必ずしも特定はできないんですけど、いろんな報告を聞くと、最近の事例ではクラスマッチとか部活動とか、やはりリラックスした場面で感染が拡がっているのではないかなと推測される事例が結構あります。学校での基本的な感染対策というのは私も学校を訪問した際に見させていただきますけど、かなり定着してきて、普通にやれているなというふうには思いますけれども、やはりそういったリラックスした場面で生徒の皆さんにもマスクの着用とか、密にならないとか、そういったところは気をつけてもらいたいなと思っております。

 学校では寒い中、換気とか、マスクは当然ながら定着していますし、換気なども一生懸命なされておりますけれども、これからそういったできるだけ感染拡大の時期にあっても学校活動を止めないというのも非常に重要だと考えておりますので、引き続き基本的な感染対策をしっかり行っていただいて乗り切っていきたいと考えております。

○男女参画・こども局長

 10歳未満のところが多いという話があって、私のところでは保育所等を所管しておりますけれども、聞き取りをしておりますと、基本的な感染対策、特に換気のところに注意をしていただいてやっていただいているところでございます。実は今週、保育所、それから幼稚園、こども園の関係者に集まっていただく会議がございましたので、その場で県のほうから基本的な感染予防対策を呼びかけております。各それぞれの施設、現場におきまして徹底していただければと思っております。

○司会

 ほか何かあればご自由に発言をお願いします。よろしいですか。

 それでは、知事からお願いします。

○知事

 148回目の佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議であります。お疲れさまです。

 まず、医療機関の皆さん方、本当にお世話になっております。心から感謝申し上げたいと思います。

 これまでの累計感染者数19万3,400人ということで、もう近く20万人に数日でいこうかということで、簡単に言うと佐賀県民の4人に1人は感染しているという、感染経験があるという状況で、3年前にコロナが出た頃には、こんなに薄く広く感染する病気になるなんて全く考えていなかったわけでありまして、本当にいろいろ変化が激しいなと思います。

 病床使用率も40%ちょっと超えるということであって、全国でもまだ低いほうから一桁、7番目に低いということで、それこそ熊本県は70%を超えていますから、そういった意味では、みんなの「プロジェクトM」とか、様々なオペレーションによって抑えられているということだろうと思います。

 佐賀県は(感染者の)数がいっぱい出やすいということについては、るる分析の結果は先ほど報告されました。実際、佐賀県はそもそも平時から病院にかかる方が多いというのはデータとして裏付けられておりますし、私もいろんな皆さんとそれこそ会話する中で、ちょっと風邪引くと病院に行く、かかりつけ医に行くということが習慣化されていて、そういう環境がずっと保たれているということ自体、本当にすばらしい環境なんだろうと思います。

 他県の場合は、国の調整もありまして、コロナの患者さんは自己検査して、自宅のほうでという対応、これはインフルエンザの早期治療、早期対応をするということを優先にしようと、限られた医療環境だから、そっちを先に行ってもらって、コロナの方はお家にいてねということだと思うんですね。そこが、佐賀県の場合は、それこそ医師会の協力や医療機関の皆さん方の、まだ大丈夫だよというお話があって、どちらであっても医療環境、医療機関を受診できる病院に行けるということが維持できているということが本当にありがたいな、すばらしいなと思います。

 ですので、この(医療)環境をできる限り維持していくということが大事だろうと思いますし、そのためにはこの病床使用率が低めに収まっているということが我々にとってありがたいことだから、高齢者にできる限り感染が及ばないようにして、病床の確保を維持し続けるということが大事なんだろうと思います。

 データ的には、これですね。実際にこれは献血した(人の)中から無作為に取って、実際どのぐらいの人がかかったのかなということについて客観的にデータ化したものなので、九州の中でも下から2番目というぐらいの率でありますので、やっぱり佐賀県は──病院に行くと必ず(感染者として)カウントしますから、おうちにいる場合と違ってですね。なので、どうしても数字というのが多くなっているということ。逆に言えば、我々からすると、ほかの都道府県は、実際はもっとかなり多いだろうと。すごい勢いで抗体づくりというか、そういったものが進んでいるんだろうと、佐賀県としては考えているということであります。

 それから、年末に向けて帰省シーズンが近づいてきたわけですけれども、先ほど申し上げたように、それほど佐賀県の感染者数について気にする必要はないと思いますし、病床も維持されています。そして、医療機関のほうも受診体制が整っていると思います。本当に皆さんのご協力だと思います。ですので、安心して帰省いただきたいと思いますし、そのようにお伝えいただきたいと思います。

 これはもちろんですが、体調が優れない場合については無理をしないでくださいというのはもちろん大前提ではあるんですけれども、今回の年末年始については、ぜひ帰省いただきたいと思います。

 改めてでありますけれども、コロナ対応で日々対応いただいています介護福祉、保育所、教育現場など、様々な現場で頑張られている皆様、それから保健所、ワクチン現場の皆さん、そして県民の皆さんにも、改めて心から感謝を申し上げたいと思います。佐賀県はコロナ対策、懸命に毎日毎日分析しながら対応しております。ぜひ信頼いただいて、これからもチーム佐賀・オール佐賀で今の体制を維持していきたいというふうに思います。よろしくお願いします。

○司会

 ありがとうございます。

 それでは以上をもちまして、第148回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を終了いたします。お疲れさまでした。


 

県民の皆様へ

 新型コロナウィルス感染症に感染された方やその御家族、濃厚接触者に対して、不当な差別や偏見があっています。
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