第7回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました
12月8日(火曜日)に第7回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました。
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要約版
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会議資料
会議内容
○司会
それでは、時間となりましたので、第7回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を始めます。
まず、今日は現地から坂本防災監に戻ってきていただいたので、防災監お願いします。
○防災監
現地対策本部で作業をしておりましたけれども、12月6日の朝5時に殺処分を始めまして、16時38分に殺処分自体は終了いたしました。その後、農場内の消毒だとか鶏糞の処理、埋却まで引き続き体制を取りながら実施してまいりました。その間、JAの皆さん、そして建設業協会の皆さん、そして武雄市の皆さん、その他関係機関の皆さんに様々な協力を得ながら、特に大きなトラブルはなくて、もちろんいろんな課題がございましたけれども、それぞれの課題を現場からの意見で改善を繰り返しながら、大きなトラブルはなく終了することができました。
最後は、夜になって現場の職員の安全を最優先にということで考えて作業を進めました。最終的に少し延びましたけれども、ここは安全の部分、石灰をまくという作業でしたので、極めて危険な作業ではないということで現場と判断しまして、最終段階までやるということで。最終的には埋却処分を作業員の防護服まで含めて、汚染物質なので、昨日12月7日の夜22時26分に、そこに投入した後に、建設業協会の方に埋却、そして埋め戻しをしていただきました。現場での作業終了は22時26分で埋却は完了いたしております。
ただ、現時点におきましても、最終的ないろんな資機材の調整だとか、また、消毒作業は引き続き一定期間続きますので、現場作業員は一定残って今作業をしています。
いずれにしましても、先ほど言いました関係機関の皆様や現場の県職員の本当に熱い志で封じ込めをしっかりやるんだという思いが今回、昨日72時間より相当早い段階で終了することができたのは、本当に職員、そして関係機関の皆様のおかげだと思っています。
とりあえず現場から報告します。以上です。
○司会
では、続けて山田部長から。
○農林水産部長
私からは、まずは防疫作業の動員状況につきましてご説明いたします。
第5クールまでで1,547名になっております。県、市、市は武雄市さん中心でございます。あと、JA、建設業協会それぞれご協力をいただきました。
坂本副知事からも話がありましたけれども、第6クール、今日9時から動員スタートをしております。
関係機関・団体等からの協力をたくさんいただきました。
建設業協会には消毒ポイント、これは現在も続いております。車両消毒をお願いしております。それから、発生農場の埋却作業。それから、バス・タクシー協会は動員者の輸送。トラック協会は資材の搬入。殺処分に使います炭酸ガスにつきましては、高圧ガス流通保安協会。それから、重機等の燃料は石油商業組合。JAグループには、動員も含め、人員の派遣も含め、フォークリフト等のオペレーター、そういうのも派遣をいただきました。さらに、武雄市さんにつきましては、サポートセンターの運営業務にたくさんの人数を出していただいて、車両の誘導等も行っていただきました。ありがとうございます。また、嬉野市さんについては、バスと運転手さんを提供していただいて、運送・輸送業務に当たっております。それから、農林水産省、国交省からもリエゾンの派遣、照明車両の派遣をしていただきました。
資料6枚目は対応経過でございます。
12月6日に擬似患畜が発生し、それより1日前に、5日の月曜日の朝、通報があった事案の防疫の流れでございます。
本部体制でございます。
簡易検査第2回目陽性ということで、ここから防疫措置の準備に取りかかるわけでございますけれども、防疫措置の準備、それから実際の殺処分、埋却、消毒等の農場での防疫措置、ここまでが昨夜終了いたしました。今後は、3キロ圏内の農家の清浄性確認とか、片づけ等ございます。終息フェーズに移っていくことになります。
そういうことで、これまでは山口知事が本部長で体制を取っておりましたけれども、本部についてはそのまま継続いたしまして、本部長・南里副知事の体制に、本部体制も縮小しながら継続をしていきたいと思っております。
今後の移動制限区域等の解除、終息までのプロセスを書いております。
昨夜、12月7日、発生農場の防疫措置完了でございます。そこからの流れでございますけれども、ここに発生状況確認検査とか清浄性確認検査とか書いておりますが、資料9枚目、発生状況確認検査とは、移動制限区域内の養鶏農場、これは今回の場合、1戸ございます。この1件に対して臨床検査、ウイルス分離検査、血清抗体検査を行いまして、発生状況確認検査、それから、もう一回同じことをやります。清浄性確認検査。
資料は8枚目に戻って、この発生状況確認検査を今やっております。ウイルス分離等の検査をやっておりまして、12月11日頃に陰性が確認されれば次の段階に移っていくということで、12月23日頃に3キロから10キロの搬出制限区域の解除の見込みとなっております。
それから、防疫措置完了から21日を経過した12月29日の午前0時、新たな発生がない場合は全ての移動制限区域の解除となる見込みでございます。
発生農場については、引き続き農場内、それから敷地等の消毒を継続してやっていきたいと考えております。
私からは以上でございます。
○司会
ありがとうございます。
各対策部にはそれぞれ対策を取っていただいているかと思いますが、この場で共有したいところがありましたら、お願いします。
○県土整備部長
消毒ポイント班でございます。消毒ポイントの車両消毒につきましては、6日の朝5時から進めておりまして、順調に進んでいるところでございます。
これまで養鶏車両につきましては、延べ22台の消毒を行っているところでございます。
消毒ポイントにおける消毒につきましては、防疫措置、封じ込めが完了いたしましたけれども、今後3キロ、10キロの制限区域の解除までを目安に続けることとなっておりますので、引き続き建設業協会と県職員と連携しながら進めてまいります。
以上でございます。
○政策部長
コールセンターについてですけれども、対策本部を立ち上げてからこれまで夜10時までコールセンターを開設しておりました。これまで計延べ12人の方からご相談をいただいておりまして、内容は県内の消毒ポイントの場所でありますとか食の安全に関すること、鳥の殺処分の方法についてなどの問合せがありました。
これまで10時まで開設していましたが、対策本部の扱いを変えるということに合わせまして、本日からは5時までの開設としたいと思います。
以上です。
○県民生活部長
県民生活班です。発生以降、県内スーパー等におきまして、鶏肉及び鶏卵の風評被害を招くおそれがないかという食品表示の監視活動をやっておりますけれども、これまで累計で101店舗巡回をいたしておりますけれども、現時点で不適正表示等は発見されておりません。
引き続き監視活動を続けていきたいと思います。
以上です。
○司会
それでは、本日、現地で協力いただきました武雄市の小松市長にも来ていただいております。小松市長からお願いいたします。
○小松市長
武雄市の小松でございます。まずは大変厳しく、寒い環境の中、こうやって早期の防疫措置完了というのが達成できたということにつきまして、山口知事をはじめ県職員の皆様並びに全ての関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
武雄市といたしましても、できる限りのサポートをしてまいりましたけれども、やはり皆様、なんとか最小で、そして最短で封じ込めるんだという思いと行動が本当に早期の封じ込めにつながったと重ねて感謝を申し上げます。
武雄市といたしましては、引き続き県と連携しながら、市内の感染拡大防止に努めるとともに、発生した農家の方であったり、あと地元の地区の皆さんのフォローやサポートも地元としてしっかりと行っていきたいと思います。本当にありがとうございました。
○司会
ありがとうございました。
では、最後に知事からお願いします。
○知事
一つの区切りということで本当にお疲れさまでした。
12月6日の朝5時に殺処分を開始したわけですけれども、お話があったように、昨日7日の22時26分に完了したと。72時間の目標という中で41.5時間で完了したという、これについては本当に携わった全ての皆さん方がよう頑張っていただいた結果だと思います。心から感謝申し上げたいと思います。
特に我々、5年前、それから、7年前とあったわけですけれども、そういった教訓も生かすことができたと思いますし、何よりこの間、いかに現地が大事かということで常に習熟するようにしておりました。坂本副知事、それから小松市長をはじめ、現場を大事にしたことで工夫を大分現場は現場でされたと思うし、農林水産部も事前の準備をしっかりやっていたということは、私も現場に行ってよく分かりましたし、そういうみんなのこれまでの、そして、今回の事案についての努力が一つ成果として出たのだろうと思います。
そして、今回の件につきましては、先ほどからお話がありますように、建設業協会、バス・タクシー協会、トラック協会、高圧ガス流通保安協会、石油商業組合、そしてJAさん、さらには武雄市、嬉野市、そして農水省、国交省をはじめ、国との連携ということで、多くの皆さん方にご尽力いただきました。その皆さん方に対しても感謝申し上げたいと思います。
佐賀県は、いざ何かがあったらみんなで助け合う、みんなで協力して、スクラム組んで頑張るという風土であります。それがまた今回もしっかり生かされたんだと思っています。ありがとうございました。
今後の作業は、南里副知事を中心に頑張っていただくということで、これからポイント、ポイントがありますから、年末に向けて、今回の発生農場の件についてはしっかり終息を最終段階までしていくということで力を合わせてもらいたいと思います。
そして、ここの間ずっと申し上げてきましたけれども、とにかく今年は全国的に鳥インフルエンザの回数が激増しています。昨日も農水大臣が全国的にしっかり対策を取るようにという会議をやっていましたけれども、九州でいっても鹿児島は7件目の疑似患畜ということで、連担して発生している状況がありますので、しっかりと「消毒命令」も出しましたけれども、改めて職員で全ての養鶏農場の訪問をこれから行って、再度、しっかり予防対策を徹底していきたいと思います。
それでもどうしても起きてしまうということは、これだけ数が多いのであるかもしれない、そのときはまた迅速に対応を取って、みんなで連携して頑張っていきたいと思っております。
とりあえず今回一つの区切りということでありまして、みんな本当に懸命に頑張っていただきました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
以上です。
○司会
ありがとうございます。
それでは以上をもちまして、第7回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を終了します。お疲れさまでした。