第5回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました
12月6日(火曜日)に第5回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました。
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要約版
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会議内容
○司会 それでは、時間になりましたので、第5回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を始めます。
では、山田部長からお願いします。
○農林水産部長
防疫対応の実施状況でございます。
本日、朝5時、疑似患畜の確定がございました。先ほど、現地対策本部から連絡がございました。殺処分の終了につきましては、12月6日16時38分完了でございます。処分羽数につきましては、最終的に2万8,329羽でございます。ここで訂正がございまして、プレスのときには2万8,321羽と書いておりましたけれども、正確には2万8,329羽でございます。訂正よろしくお願いします。
現時点の埋却の状況でございます。開始時刻は今朝の6時35分でございまして、現在までフレコンバック136袋を投入しております。
現時点までの現地対策の防疫作業の動員数でございます。第3クールは見込みを記載しておりますけれども、929名が作業に関わっております。殺処分、それから、現地対策本部、サポートセンター、それから、消毒ポイント、それぞれ表のとおりでございます。
殺処分は終了いたしましたけれども、今後の作業内容につきまして整理しました。
1つは、殺処分をした鳥、それから、飼料、卵、それから、使用済みの防護服ですとか、長靴などの汚染物品を今後埋却していきます。
それから、農場内の消毒でございます。鶏舎内外を動力噴霧器で徹底した消毒をいたします。農場敷地内の鶏舎の外についても消毒を行います。その後、鶏舎以外の農場敷地内全面に、消石灰を散布していく作業を行います。
また、鶏舎の中に鶏糞が堆積をしております。その鶏糞につきましては、発酵処理の準備をして、開始をしていきたいと思っております。これにつきましては、現地の状況につきまして、現地対策本部より補足をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
○防災監
先ほど説明がありましたこれからの防疫措置につきまして、若干説明いたします。
先ほど報告があった殺処分は終わったんですけれども、これから飼料とか卵、そして、特に大きなものが鶏糞の処理になります。鶏糞につきましては、ケージの下に鶏糞が滞留した状態です。この滞留した鶏糞を通路に集める。あるいは一定の場所に集めてビニールシートをかぶせて発酵処理をしなければなりません。ケージが古いので、ケージ下の汚泥、鶏糞は人力作業で集める必要があります。このため、一定の時間がかかるものと思っています。
先ほど防疫措置完了まで72時間以内を目標と言われていまして、72時間は9日金曜日の朝5時が72時間になりますが、もちろんそれまでには終わらせますが、8日の夕方までには何とかならないかということで、これから対応しっかりやっていきたいと思います。
○司会
ありがとうございます。
それでは、ほかに共有すべき情報等あればお願いします。
○畜産課長
ここで佐賀県では県内1例目の高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜の確認がされておりますけれども、同じ九州で鹿児島県出水市でも、実は本日、6例目の疑い事例まで確認されたということで、両方の状況の比較をこの場でご紹介させていただきたいと思います。
出水市の地図の資料において青い丸とか四角で点々と打ち込んでおりますのが、採卵鶏、もしくは肉用鶏の農場の場所になります。その中で、赤丸で六つほど丸を囲んでおりますが、それが鳥インフルが発生した農場の位置関係でございます。見ていただきますと分かりますとおり、鳥インフル発生農場の周辺には、かなり養鶏農場が密集した状態にあるということがうかがえるのかなというふうに……。
○知事
ちょっと待って。もともと発生していない養鶏場とか、この青は関係あるんですか、この青は何これ。
○畜産課長
青が養鶏場です。
○知事
この青が実際の養鶏場なり採卵場だとすると、こんなに鹿児島産は、出水のところは密集しているということでいいんかい。
○畜産課長
はい。
○知事
だから、その中で発生したものがこの赤い大きな丸やね。
○畜産課長
はい。
○知事
赤いところでこれだけ6例あるというのは、もう群衆しているこの同じエリアの中にあるということだね。だから、鹿児島にはほかにも全県的にいろんな養鶏場はあるけれども、この極めて狭いエリア。これはうちで言うとどのくらいの縮尺になるの。
○畜産課長
次の資料をお願いします。
これが本県の鳥インフルエンザが発生した農場周辺の養鶏場を示した地図です。
○知事
ということは、うちは青いのがあまりないから、結構すかすかということか。
○畜産課長
今回発生しているエリアはこういう状況でございます。
○知事
リスクはちょっと少ないねということなんだな、きっと。
あれ坂本さん、見えている、この地図は。
○防災監
見えています、見えています。
○知事
ありがとう、分かった。
だから、要は近くはやっぱり気をつけないといけないということだな、鹿児島を見ていると。
もう一回(前の資料「鹿児島県出雲市の地図」に)戻してください。
結局、この発生農場の防疫対策のほかに、周辺の養鶏場でも発生しないようにという対応もこのタイミングでみんなで気持ちを合わせておかないといけないわけだ。だから、やっぱりこれをよく学習しておくというのは前回の宿題だったけど、よく分かりましたね。
○農林水産部長
今回発生のところは周辺に養鶏場があまりないんですけれども、県内でも有田とか西有田の方面、太良方面というのは、養鶏場が近くに密集している地域もありますので、そこは……
○知事
太良だと、これにちょっと近い形になるわけですか。
○農林水産部長
いや、ここまでは。
○知事
ここまではいかないけれども、ある程度密集エリアというのを抑えておいて、そこで起きたときには同時的に本当に周りも抑えていかないと、後追い後追いになって、ここはせっかく抑えたのに、次に行ってしまったということが怖いね。そこを今のうちからちゃんと捕捉して、今回のフォローと併せて周辺というのも意識してやっていかんばいかんなということですね。
○農林水産部長
はい。
○知事
そうか、だから、きょうは野鳥もいるわけだな。だから、結局、こうやって結構広まっているということだな、エリア的にね。というリスクが高いということだな。
これはでも、別に鹿児島さんだってちゃんとやっているんだろうにな。だから、やっぱりこれは続くと怖いね。ほかの県も結構何か続いている県が幾つかあったよね。香川とかさ。
○農林水産部長
続発している県、香川とか鹿児島ありますけれども、やっぱり、一つはウイルスの濃度が高い状況が九州でもあると思っています。いつどこで発生してもおかしくないという状況がありますので、やっぱり、消毒の徹底は県内もっとしっかり訴えていきたいと……
○知事
でも、消毒命令をかけたけれども、今度、仮にどこかで起きたときには、すぐにこの周辺を洗って、そこと一緒にやっていくということが大事だよね。そういったところも意識しながらオペレーションをやっていくということですよね。
○農林水産部長
はい、承知しました。
○知事
ここは出水市で言えば、これから先も怖いよね、これは。これだけ密集しとったら、同じようにこれは3キロでやっているはずだもんね、3キロ、10キロのやつでね。制限をかけてやっていても、行くということだから。なので、そこはぜひみんなで、これはいい資料を作ってもらったから、よく共有してさ。
○司会
それでは次に、県民環境部長から。
○県民環境部長
私からは、昨日の対策本部会議のときに、消費生活者班として、卵と鶏卵と鶏肉の価格調査を行うということと、あと、不適正表示がないかというような巡回をするということを報告させていただきました。今日は第1回目にちょっとやりましたので、報告させていただきます。
まず、価格調査につきましては、県内10店舗のスーパーにご協力をいただきまして、ヒアリングを行いました。価格については、昨日、今日で大きな変動はないということでございました。それと、お客様は冷静に行動いただいておりまして、特に現場のほうも混乱することなく、消費行動をされているということでございました。引き続き、週1回ですけれども、毎週引き続き、定期的に価格調査を行いたいと思っています。
もう一点、不適正表示につきましては、県民環境部と保健所で協力して、スーパー等を巡回いたしまして、今日は40店舗ほど巡回いたしました。結果としては、不適正な表示は確認されなかったということと、県民等の皆様からも、特段通報等はあっていないという状況でございます。
○健康福祉部長
今日、県民の方から健康福祉のほうに、鶏肉とか卵とかを食べても感染しないですかという問合せがありました。そこは大丈夫だということで、感染しないということで回答していますので、その辺、皆さん、知らない方も多いと思いますので、誤解がないように対応よろしくお願いしたいと思っています。
○知事
報道でもこの件をやっているけど、ちゃんと報道していただいていると思うし。5年前とか、7年前のようなことにはなっていないと思うんですよね。
皆さん、ある程度慣れて、これは20何件目やから。なので、今のままでしっかり対応していけばいいと思います。報道の皆さんにも感謝したいと思います。
○司会
ほか、よろしいですかね。
それでは、現地対策本部のほうに武雄市の小松市長においでいただいていますので、小松市長から一言いただければと思います。お願いします。
○小松市長
まずは、迅速な対応により早期の殺処分完了が達成できたということで、まずはお礼申し上げます。
武雄市からは14名派遣をしておりまして、映像にも映っておりますけれども、防護服の着衣の際の補助とか、あとは交通整理、あと、リエゾンなど県の指示、また、連携をしっかり取って順調に進めております。引き続き私たちもしっかりと対応をしてまいります。
また、封じ込めということでいうと愛玩家きん、いわゆるペットの部分の防疫対応ということで、家畜保健衛生所に登録をされていないペットなんかに対しても、消石灰を今後配ろうと。そして、少しでも封じ込めをしていこうというふうに、市独自でも、県とも協議しながら進めていきたいと思っております。
○司会
ありがとうございます。
では、知事、よろしいですか、お願いします。
○知事
殺処分が一応完了したということで、関係者全ての皆さん方に心から感謝申し上げたいと思います。これは鳥インフルエンザでいろいろ事例ごとに違うんだけれども、それでも、結局24時間でなくて、12時間を切ったかな。
○司会
11時間38分。
○知事
半分の時間で対応できたということは、本当にみんなの努力の結晶のたまものだと思います。前回と前々回は、結構ぎりぎりの時間まで自衛隊の皆さん方と一緒になってやったけれども、それでも、かかったことを考えると、特に農林水産部のみんなも様々な訓練だとか、様々なシミュレーションを行って、準備をしていたということは、私が現場に行ってみんなと話をしていても、しっかり伝わってきたので、そこの成果は出てきたのかなと思います。
今の調子でこれからさらに防疫措置、あと、48時間、いわゆる72時間でやるべきことということが、ここで半日稼げたので、ある程度落ちついて順次的確に対応するということと、それと、先ほど鹿児島の話が出ましたけれども、やはり近接したところで出るということになると、いたちごっこのようになるということを非常に恐れなければいけないと思いますので、「消毒命令」をかけましたけれども、全ての皆さん方がしっかり対応をして、できる限り予防する。もう出たことについては仕方ないけれども、できる限り予防はしていくということで、みんなで気持ちを合わせて頑張っていきたいと、佐賀県頑張っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いしたいと思います。
以降のことについては、また適宜、状況に応じて、みんなで、少なくとも明日も整理をして、立ち向かっていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
○司会
ありがとうございます。
それでは、第5回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議、以上で終了いたします。
次回につきましては、明日の夕方を予定させていただきたいと思います。また改めて御案内差し上げますので、よろしくお願いいたします。
お疲れさまでした。