第4回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました
12月6日(火曜日)に第4回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました。
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要約版
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会議資料
会議内容
○司会
時間になりましたので、第4回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を始めます。
現地対策本部の坂本防災監、聞こえますか。
○防災監
はい、聞こえています。
○司会
では、現地での対策状況の報告をよろしくお願いします。
○防災監
現地対策本部からの報告をします。前回の第3回対策本部会議は9時でしたけれども、そのときは進捗状況はそれなりだったんですけれども、その後、第1陣として現場に入った職員が2時間の作業の後に、サポートセンターに帰って来て、2時間弱、1時間ぐらいの休憩をして、着替えてもう一回出ていくわけですけれども、その時に現地から帰って来た職員から、現場の状況を聴取しました。現場の状況では、様々なここを改善したらもっとうまくいくとか、ここがちょっと困っているとかいう現場の声をサポートセンターで1回聞き取って、これからまた、2回目に行く職員から聴取をしています。その職員の声を聴くと、様々な点が改善できるのでは?ということで、現地の責任者のほうに、こちらの現地対策本部からお願いをして、現場での改善を繰り返してもらいました。
幾つか申し上げます。
一つは、ちょっと湿気が多くて、足場が悪かったんですけれども、そこについては、石灰をまいて、足場を固めながら歩きやすくするとか、あるいは、鶏舎の長さが40メーターぐらいあります。40メーターぐらいあって、一番手前の入り口のところに炭酸ガスで殺処分をしていたわけですけれども、一番遠くからそこまで鶏を運ぶことに時間がかかっているので、炭酸ガスの場所をもっと近くまで、鶏舎の中に移動させることができないかということだったので、それにも対応して、適宜、炭酸ガスの場所を改善していきました。
また、埋却処分をするためのフレコンバックの作業のところが詰まっていましたので、フォークリフトが1台しかなかったんですけれども、JAさんたちの協力を得ながらフォークリフトを増やしまして、フレコンバックの整理を行って、そこに持ち込むスピードを上げております。
さらには、現地にいる防疫の責任者、専門家が鶏舎の作業場所をずっと回って、作業が詰まっているところとか、問題があるところを聞き取りながら、それを現場で少しずつ変えていくということで、現場の意見をそれぞれに反映しております。そうすることで、もともとは相当長くかかるかなと思っていたんですけれども、現在、70%ぐらいまで進んでいます。ちょっと、本日の3時現在の殺処分した鶏の数の数字がまだ入ってきていませんので、3時現在の数字がこの途中に入ればもう一回報告しますけれども、70%を超える数字になっています。そして、鶏舎では全7棟分の3棟分が終了しています。
こういうふうに現場の意見がそれぞれの現場で反映されて、先ほどの対策本部会議からは相当進捗が図られたということになっています。
○司会
ありがとうございます。
○農林水産部長
それでは、私のほうから、先ほどの現地対策本部での意見の補足、それから、新たな取組についてご報告を申し上げます。
現在、先ほど現地対策本部からも報告がありましたとおり、処分羽数2万1,330羽です。母数となります飼養羽数は、今、約3万羽で計算しております。進捗率が71.1%になっております。現在、防疫措置が進んでおりまして、この母数となります飼養羽数につきましては、確定し次第、変更していきたいと思います。
次に、埋却処分の状況です。今朝6時35分から開始しておりまして、フレコンバック102袋を埋却溝へ投入しております。
現地防疫作業の動員数でございます。県が577名、市町が27名、JAが8名、建設業協会が46名、現時点で第2クールまで進んでおりまして、658名で現地の防疫作業を行っております。
消毒ポイントの設置につきましては、午前中の対策本部会議から変更はございません。
今後の対応でございます。このページにつきましても、午前中と変更ございません。新たな分につきましては、次のページをお願いいたします。
1つは、疫学調査の実施ということで、今回の鳥インフルエンザ発生原因の究明のため、国が調査チームを派遣しております。本日から発生農場及びその周辺の環境の現地調査を開始しております。
それから、野鳥の重点監視の実施ということで、環境省が発生地点から半径10キロ圏内を野鳥の監視重点区域に指定されました。これも本日から鳥獣保護管理員及び県職員で、ため池とか川とか、そういう野鳥が多く飛来する場所を重点的に監視して、死亡野鳥がいないかという監視をするようにしております。
最後に、相談コールセンターの連絡先のご案内でございます。よろしくお願いいたします。
私からは以上でございます。
○防災監
すみません、現地対策本部から追加で報告します。
○農林水産部長
お願いします。
○防災監
今、速報ですけれども、15時現在の殺処分状況のトータルの数字だけ申し上げます。
2万6,000羽になりました。その中で、鶏舎としては育成舎が2つありますけど、育成舎は2つとも終了して、普通の鶏舎についても2つ終了して、鶏舎としても7分の4が終了したことになり、処分羽数が2万6,000羽となっております。主に全体の90%ぐらいの殺処分が進んでいるというふうに理解していただければいいと思います。
○知事
坂本さん、何か大分早いね、ここのところ、早いスピードで進んでいますね。90%。
○防災監
そうですね。先ほど報告しましたけど、やっぱり現場での動員者の意見をこちらの現地対策本部の職員にも聞いてもらって、本当に殺処分している現場の責任者に連絡をして、その場でずっと改善ができていったというのが大きいと思います。
実は、前回の9時のときは、僕も非常にこのままのペースだと非常に厳しい状況が来るのかなと思っていましたけど、やっぱり現場の職員の改善の気持ちというか、僕も現場の職員と話したんですけど、こういうことをやったらもっと変えられますというのを若い職員がいろいろ言ってくれたので、それを素直に現場も組み替えたというのがとても大きいんだろうと思います。
○知事
ありがとうございます。なかなかこういうのはマニュアルと関係ないところで、実態に合わせて修正していくというのが危機管理の鉄則なので、よく現場で頑張っておられると思います。
そうすると、このままいくと、例の殺処分処理の終了の宣言は、割と夜、今晩早いうちにできそうですか。
○防災監
そうですね。殺処分自体はあと2時間ぐらいあれば終了するのではないかなと思います。その後に卵の処分、それと、餌の処分があります。そこまでまず埋却しなければなりませんので、そこまで埋却した上で、あと現場の消毒、鶏糞とかに石灰をまいて消毒するという作業も引き続き行うことになりますが、殺処分の24時間というのは大きく前倒しして、あと2時間ぐらいで可能ではないかなというのが、大きなトラブルがなければ、そういうふうに思っています。
○知事
ありがとうございます。そうすると、これはどうなの。第3クールのチームは次の措置なんかも一緒になってやっていくわけ。
○農林水産部長
そしたら、第3クールの動員の人数については、また現地対策本部等、今200名派遣しておりますけれども、そこは調整をして少し縮小という形になるんでしょうか。
○防災監
現地対策の要員として200名でもともと予定していましたけど、殺処分が終了する見込みが立ちましたので、40名ぐらいは縮小したいと思っています。殺処分が終わっても、卵とか、先ほど言いました肥料とか、あとは鶏糞へのいろんな作業とかが残りますので、それなりの人数は要りますが、200人でお願いしていたのは40人削減して160人に縮小したいと思います。
○知事
人員は、向こうの現場の感じで必要人員が160なら160で、こっちで最後調整するんだよね。分かった。じゃ、そこはこれから。
ということは、これから72時間でやる内容も、あわせて少しずつ前倒しできそうですか。
○防災監
そうですね、大きく前倒しできるんだろうと思います。今、殺処分は足場もよくなって進んでいるのと、職員の頑張りもあったんですけれども、そういうことで卵の問題とかいろんなものはできるだけ前倒しして、早目に終わらせるようにしたいと思いますが、ちょっとそこの見込みはまだ立ちません。
○知事
はい、ありがとうございました。
ほかに問題点は現場でありませんか。
○防災監
今のところ、現場の意見を踏まえて動いてくれていますので、特に聞いておりません。先ほどは建設業協会の松尾会長とか、JAの大島組合長さんたちが激励にも来ていただいていますし、いろんなことを協力していただいています。武雄市にも協力をしていただいていますので、順調に進んでいるというふうに思っています。
○司会
ほかにも何か共有する情報がありましたら、各対策部から自由に発言をお願いします。
では、山田部長お願いします。
○農林水産部長
殺処分と並行して、埋却もやっていっていただいているんですけれども、殺処分の終了の時間については、そこはこちら対策本部でもきちっと把握をしていきたいと思いますので、確認についてよろしくお願いしたいと思います。
○防災監
分かりました。殺処分は、先ほど言いましたように、あと2時間ぐらいかなと思いますので、めどが立ったときに直ちに連絡をしますし、共有したいと思います。
また、卵とか肥料とか、それぞれの対応をどれぐらいかかるかなと言っていましたけれども、やはりそれなりの大量な部分がありますので、72時間以内には当然終わりますが、そこまで短縮できるかどうかというのは、ちょっとやっぱりどうしても不明だなというところです。
○司会
ありがとうございます。ほか、よろしいですね。
それでは、知事からお願いします。
○知事
まとめて、整理して申し上げたいと思います。
まず、坂本さん、現場の責任者としてよく頑張っていただいて、小松市長もありがとうございます。やっぱり危機管理対応は現場が命だと思います。特に今回は横の連携もさることながら、第1クール、第2クールと現場に行ったみんなが様々な教訓を残して、縦の連携ということもしっかりできているということが我々の危機管理チームにさらに強みを増したんではないかなと思います。本当に敬意を表したいと思います。
そして、今回はまた同様に建設業協会、それからJAさんということで、非常に多大な協力をいただきました。私からも両会長には連絡してありますけれども、こうやっていざというときにすぐ、はせ参じて来ていただけること、昨日の早い段階から、昼ぐらいから来ていただいて準備活動にいそしんでいただいたので、大変感謝申し上げたいと思います。
やはり佐賀県がいざ困ったときに、オール佐賀・チーム佐賀で対応できるというのは本当に我々の強みだなということで、改めて感謝申し上げたいと思います。
現在、そうしたことで9割を超える殺処分が完了したということです。殺処分が終わる見込みはあと2時間程度ということですが、それに合わせて様々な埋設するものも含めて、さらには現地の消毒なども含めて、併せて実行していかなければいけませんので、その辺りの見込みを立てて、今日中にはもう一回、夜に整理をする対策本部会議を開きたいと思います。その上で、そのときに、またその先の見通しも含めて整理をして考えていきたいと思います。
それからもう一点、これは鹿児島県でも6回目が発生したという情報があります。それについても次の対策本部会議で、どの程度連担しているのかといったことについても、我々もしっかり教訓化しなければいけないと思います。できればこの1回で終わるように、例の石灰をまくという知事命令も発したところでもありますので、そういったところも含めて、今後の予防策も併せて展開したいと思いますので、関係者の皆さん、よく連携して、これからもやっていただきたいと思います。
特に坂本さん、現地のメンバーは本当に士気高く、みんな一生懸命やっていただいたので、ぜひ坂本さんたち現地本部の人間も含めてですけれども、よく激励しておいてやっていただきたいと思います。本当にありがとうございます。
○司会
ありがとうございます。
それでは、第4回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議、以上をもちまして終了します。
第5回につきましては、先ほど知事からもありましたように、本日、もう一度、夜に開催しようと思っております。時間が設定されましたら皆様にご案内を差し上げたいと思いますので、ご参集をよろしくお願いいたします。
それでは、お疲れさまでした。