第3回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました
12月6日(火曜日)に第3回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました。
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要約版
(PDF:319.7キロバイト)
会議内容
○司会
時間になりましたので、第3回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を始めます。
では、農林水産部長お願いします。
○農林水産部長
それでは、私から資料に入る前に、現場の状況をご説明したいと思います。前のスライドでございます。
まず、サポートセンターです。ここは動員者の防護服の脱着ですとか、資材を一時保管する場所でございます。このサポートセンターで、例えば、右の写真は防護服をそれぞれ着て、自分の防護服に名前を書いている状況、それから、左の写真は消毒等を行って手袋とかを脱着している状況でございます。
これがサポートセンターから農場です。昨日の図でいきますと、サポートセンターから農場に行くまでの道でございます。暗いので投光機をたいて、一番右下の奥が農場、そこに向かって歩いていっているという状況でございます。
これが農場外テント、鶏舎の近くにテントを張りまして、作業が終わった方がここで防護服を脱着するというところでございます。
これが殺処分をした鶏、または餌等の埋却地です。左の写真は機械で穴を掘って、白いのが石灰をまいている状況です。右の写真は、実際に処分した鳥をフレコンバッグに詰めて置いている状況でございます。
これが農場内です。左の写真は石灰を全面にまいて防疫作業に入っているところですね。
これが鶏舎の中の状況です。採卵鶏、卵の鶏舎ですので、ケージに鶏が入っております。それを一羽一羽取り出して殺処分を行うという状況でございます。
これが消毒ポイントです。左側が一般車両の消毒ポイントです。道路の下にマットを敷いて、そこに消毒液を流して、その上を通ってもらう。右の写真は養鶏の関係車両、例えば、鶏の餌のトラックとかがここに立ち寄って、ここでは動噴でしっかり消毒をするという消毒ポイントの写真です。
現場の状況につきましては以上でございます。
これから第3回の対策本部会議の資料をご説明いたします。
発生状況でございます。
遺伝子検査の結果についてご報告いたします。
(資料2枚目の)(1)につきましては、第2回対策本部会議のときにご説明いたしました。1種類の検査につきましては、(昨日12月5日)21時15分にH5亜型のウイルスを検出しております。もう一種類の検査につきましても、本日12月6日の午前2時10分に検査が終了しまして、H5亜型の遺伝子を検出したところでございます。
この2種類の検査結果を農林水産省に報告いたしまして、データと共に判定を依頼しております。農水省から擬似患畜決定の連絡を受けまして、本日5時から殺処分等の防疫措置を開始しております。
防疫対応の状況でございます。
殺処分につきましては、先ほど説明したとおり本日5時から開始をしておりまして、8時現在で3,625羽、進捗率12.1%です。9時現在で申し上げますと処分羽数は累計5,970羽で進捗率が19.9%となっております。
埋却処分の状況ですけれども、埋却は本日6時35分から開始をしております。
資料4枚目が防疫の現地での作業の動員数でございます。合計245名の動員で、第1クールの防疫措置を行っております。今後、これが第2クール、第3クールと積み上がってくると思われます。
消毒ポイントの設置状況です。
前回もお知らせしたとおり、県内の消毒ポイントは3か所、養鶏関係で2か所、一般車両で1か所しておりまして、この3か所とも本日5時から運用開始をしております。
発生状況確認検査の状況ということで、擬似患畜が決定しましたら、その移動制限区域内についてはしっかり検査を行うことになっております。3キロ圏内で100羽以上の農場が1戸ございます。そこにつきましては、家畜防疫獣医師が本日8時半から検査を行っておりまして、臨床検査、抗体検査、ウイルス分離検査等を実施しております。
今後の防疫対応の予定でございます。今後、殺処分を進めまして、残っている鶏の殺処分を行うとともに、埋却の処分、それから、部分的には覆土を行って、防疫措置をしていきたいと思っております。その後ですけれども、殺処分の終わった後が中心になりますけれども、鶏舎の壁とか床、天井辺りの徹底消毒、また、鶏舎以外の敷地も消毒を行います。それから、全面に消石灰を散布していくと。
また、汚染物品の処理でございますけれども、鶏の餌、それから、卵につきましては、埋却処理を予定しております。また、鶏糞につきましては、堆積発酵処理ということで、堆積をして、堆肥みたいに温度を上げて処理をしていくという方法でございます。
今回、県内で疑似患畜が発生したということで、家畜伝染病予防法に基づく知事の「消毒命令」を発出させていただきたいと考えております。県内の鳥インフルエンザの蔓延防止を図ることを目的に、県下全家きんの飼養農場に対して、本日から来年1月31日までの消毒命令ということで、農場内にきちっと消石灰等を散布していただきたいと思っております。
広報対応はコールセンターを開設いたしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
本部からの説明は以上でございます。
○県土整備部長
消毒ポイント班のところ、今現在、先ほど農林水産部長から話がありましたように、朝5時からスタートしております。今のところ、特に問題は発生せず順調に進んでおります。養鶏関係車両はまだ来られた方がいらっしゃらないという状況ではありますけれども、一般車両については、朝の8時半までの間に164台通過して消毒を行っているという状況であります。
消毒ポイント関係は以上です。
○防災監
昨晩から職員みんな頑張っています。非常に寒い中でのスタートでしたので、スタート時点は最初のケージの中の鶏ということで、初めての経験なので若干戸惑いがあったり、あるいは山間部で少し足場が悪いので、スタートには時間がかかりました。ただ、一旦慣れてくると、1時間に300羽だったのが、2,000を超える数字になっています。先ほど防護服を着脱していたのは、1クール目の2回目の人たちなので、彼らは1回経験して一旦戻った上でまた行きますので、作業は進むと思います。
殺処分についての問題は特に起きていません。埋却地は殺処分の始まる5時前には完全に準備ができておりまして、殺処分をしながら随時フレコンに詰めて埋却地に運んでいる状態です。
あとは、資材等の準備等はできておりますので、特に今のところトラブルは起きていません。昨晩、相当冷えていたので、この昼間にできるだけ多くの作業が進むように頑張っていってもらいたいと考えています。
こちらからは以上ですが、小松市長も見えていますので、一言お願いしたいと思います。
○武雄市 小松市長
皆さんおはようございます。武雄の小松です。武雄市はサポートセンターでの補助であったり、現場での交通誘導などに当たっております。現在、連携して順調に進めております。細かいことでも物資調達など何でも対応いたしますので、その辺りは現場と連携して引き続き努めてまいります。
○知事
特に今、現場で問題が起きていることというのはないわけね。順調ですね。
○防災監
はい、順調です。
○知事
これはやっぱり今回は埋却場がすぐ近接していたというのは同時並行的に行えて大きいかもね。
○防災監
それは非常に大きいですね。ただ、やっぱり山間部にありますので、サポートセンターが離れているというのが、資材がサポートセンターに届いていますから、それを山間部まで運ぶのに少し手間取ったことはありますけれども、あとは順調にいっています。
○知事
今回特に、現場が近接していないですからね。サポートセンターから車で狭い道を十数分かかってやっているので。
○防災監
そこが今回、サポートセンターと現場が離れているということが一番大きな課題ではあったと思います。
○知事
はい。サポートセンターもみんな元気に頑張っていますか。
○防災監
はい、みんな頑張ってくれています。本日午前3時過ぎぐらいから100人以上動員も集まって、それまでにサポートセンターの職員も準備に余念なくやってくれていますので、十分やっていただいています。
○知事
何か昨日行ったときは昼飯も食べないでずっとやっているという人もおったから、ぜひフォローもよろしくお願いします。
○防災監
はい、知事から言われてフォローもやっています。武雄市からも差し入れをいただきました。
○知事
ありがとう。やっぱりしっかりそういったところも対応して現場で頑張ってもらいましょう。
○防災監
はい、ありがとうございます。
○知事
ありがとうございます。
○司会
ほか、共有すべき情報があれば、どうぞご自由に発言ください。
○知事
頭の整理をすると、本日5時からやって、(1クールあたりの時間が)8時間だから、5時から13時だけれども、第1クールの中にも2つ部隊があって、5時~7時・9時~11時の人と、7時~9時・11時~13時の2隊がある。ちょうど今9時だから、それぞれの前半戦が終わったということですよね。
第1クールの前半戦が終わって、さっき報告があったように、20%終わったということだから、もう手慣れた第1クールのチームが後半戦に今から対応するわけなので、20%よりは上がるということになるので。それで計算すると24時間より早く終わる可能性もあるけれども、無理しないで、もちろん無理しちゃいかんけれどもということと、あと、副知事・防災監が言ったように、これから昼の活動になるので、そこはプラスかな。
○司会
明るくなりますから。
○知事
ということと、あとは今の第1クールのノウハウを第2クール、13時以降のチームにうまく引き継ぐ手立てを現場でも対応していくということと、あとはやっぱり殺処分というのは、大変精神的につらい仕事なので、そこのメンタルフォローを相変わらずしっかりやっておくと。これは健康福祉部になると思いますけれども、いろんな老若男女みんなでやっているので、それぞれいろんな思いの中でこの仕事って結構きついので、そこは同じ県職員の仲間として、みんなでフォローしてということね。
○司会
あと何か言うべきことがあればお願いします。
では、知事お願いします。
○知事
ということで、今朝5時から殺処分指示を行いまして、今のところ順調に滑り出しを見せていると思っています。改めて、昨日より対応いただきました建設業協会、そしてJAの皆さん方、そして武雄市の職員のみんな、そして何よりも中核となって頑張っている県職員のみんなにお礼を申し上げたいと思います。本当に頭が下がる思いです。ありがとうございます。
それから、ウイルスの封じ込めということで、これから封じ込め、殺処分して、埋却して、さらに消毒作業と続いていくわけであります。全力でみんなで当たっていきましょう。そして、先ほど消毒命令も出させていただきましたけれども、できる限りこれが他の地域に飛ばないようにみんなで頑張っていきたいと思います。
現場の皆さん大変だと思います。ぜひみんなに声かけをしてあげていただきたいと思いますし、やはり安全が何よりです。安全を最優先して対応いただくように心からお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
じゃ、みんなで力を合わせて。今日は農水省さんからもフォローアップしていただいております。感謝申し上げたいと思います。ありがとうございます。
○司会
それでは、以上をもちまして第3回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を終了いたします。
第4回につきましては、今日の15時から予定したいと思っております。何かあれば、変更等ありましたらあらかじめご連絡しますけれども、15時めどということでご案内差し上げたいと思います。よろしくお願いします。
○知事
次、15時めどで、第1クールが終わったところで第1クールの総括的整理も含めて確認し合うということで。よろしくお願いします。