第146回佐賀県新型コロナウィルス感染症対策本部会議を開催しました
11月18日(金曜日)に第146回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催しました。
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要約版
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会議資料
投影資料
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○司会
それでは、ただいまから第146回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を始めます。
まず最初に、感染の状況等につきまして、久保山部長から説明をお願いします。
○健康福祉部長
まず、11月12日から今日までの1週間の感染状況ですけれども、本日が(感染者数)460人ということで先週が多いときでも500人台だったんですが、今週は600人を超える、600人台後半までいくというような状況がありまして、若干先週よりも1.2倍、1.3倍ぐらいの増加という状況になっておりまして、増加傾向というふうになっております。入院者につきましては、今日が137人で病床使用率は23.7%、このうち、中等症者の方が48名で、中等症者の病床使用率は8.3%、重症者が1名で重症者の病床使用率は2.1%というふうになっております。
ここ2か月間の1週間単位での感染状況でございますけれども、一旦、ずっとお盆過ぎから増えた部分が減ったんですが、ここ数日、先ほど言いました数週間、ずっと増加傾向で、大体1週間単位で言います(前週比で)と1.02倍、1.30倍、1.55倍で、今週が1.13倍ぐらい、そのぐらいの状況で、このときの率に比べると若干先週、今週については増加傾向でありますけど、少し増加傾向が一時よりは少なくなっていると。ただ、この増加傾向というのは全国的に同じような傾向でありまして、ほぼ全ての都道府県が前週よりも増加しているという状況になっております。
増加の理由でございますけれども、寒くなってきたということで、換気が難しくなってきたといったことなどが考えられるのではないかと思っております。
また、医療機関や福祉施設、高齢者施設、障害者施設、そういったところでのクラスターも少し出始めてきている状況になっております。そうしたことから、年代別の感染者ですけれども、20代以下が4割程度、40代以下が7割程度というのは、これまでとあまり変わっていないんですけれども、高齢者は、これまで大体1割程度だったんですが、ここ数日ちょっと多くなっていて、今日(11月18日)は2割近くあるんですけれども、大体ここ数日で1.5割程度、高齢者の感染が若干比率的に増えてきているというのが気になっているところでございます。
高齢者の方が感染いたしますと、やはり重症化の懸念があります。そういったことから、クラスターが発生した施設につきましては、保健福祉事務所のほうから医師や保健師といった医療スタッフが現地に出向きまして、現場の確認、そして、感染拡大防止の指導などを今行っているところでございます。
そういったことから、少し見えたことで、高齢者施設についての感染防止策について少しお願いでございますけれども、大体今7件ぐらい11月以降(クラスター事例が)起こっているんですけれども、保健福祉事務所等が現地指導に行ったところ、換気の徹底、そういったものがうまくできていない、不十分だったというところが多く見受けられます。
換気につきましては、特に利用者が食事などで利用するところであったりとか、スタッフの控室、そういったところでの換気というのを徹底していただきたいと思っています。窓を開ける場合には、両方向にしていただいたりとか、CO2センサー、そういったのも今市販されていますので、そういったのを確認してもらって、CO2が高まるようであれば換気をやっていただくとか、そういった形での対応をしていただければと思っていますので、いま一度換気の徹底についてよろしくお願いしたいと思っています。
それと、もう一点ですけれども、クラスターが発生したところにつきましても、ワクチン接種が進んでいた施設につきましては、感染者が出てもほとんどが軽症か無症状というところで済んでいるところも見受けられます。
そうしたことから、今県内で接種しているワクチンはオミクロン株のBA.5(ビーエーファイブ)対応のワクチンを接種しております。高齢者施設とかにおきましては、できるだけ速やかにワクチン接種の検討をしていただければと思っております。
なお、各ご家庭とか職場、そういったところも高齢者施設にかかわらず同じような感染対策、そういったのが有効と思いますので、そういったところにつきましても、こまめな手洗い、手指消毒、そういったことに併せまして、換気の徹底やワクチン接種、そういったもののご検討もお願いできればと思っています。
ワクチン関係でございますけれども、感染者が増えているということもありまして、ここ2週間ぐらい、先週ぐらいからワクチン接種への予約が結構増えてきております。今なかなか市町によっては予約が取れないという相談とかもあったりとかはしておりますけれども、市町のほうでも随時枠を広げるなど対応しています。ワクチン接種をされたい方、接種を希望される方につきましては、まず市町のホームページで確認いただくとか、市町のワクチン関係部署に電話で問合せをしていただくとか、そういったのをしていただきまして予約を取っていただければと思っております。
ただ、なかなかそういったところでも予約が取れないという話が、もちろんそういったことがございましたら、今、好生館でもワクチン接種を実施しておりまして、県のほうで実施しておりまして、まだ11月につきましても、22日、26日というのは予約枠も空いております。そういった方たちにつきましては、ワクチン接種会場のウェブでの予約とか電話での予約も受け付けておりますので、ご利用いただければと思います。それでもなかなか予約ができないというケースがありましたら、県の予約の相談窓口を設置しておりますので、こちらのほうに電話(0952-25-7617 月から金 9時から17時)をしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、今後、発熱等の症状がある場合の対応でございますけれども、コロナと季節性インフルエンザの同時流行の可能性もあるということで、国のほうでは受診方法を示したものとか、そういったのが一部報道されたりしておりますけれども、佐賀県の場合につきましては、発熱等の症状がある場合の対応につきましては、これまでどおりと変わりございません。
具体的に言いますと、発熱等の症状がある場合につきましは、かかりつけ医をお持ちの方につきましては、まずはかかりつけ医に電話でご相談いただき、そこで対応していただくと。かかりつけ医等がいらっしゃらない方、そういった方につきましては、県のホームページで「診療・検査医療機関」と検索していただければ発熱外来の一覧、そういったのが出てきますので、お近くの発熱外来のところに電話していただく。また、もしくは県の受診相談センターへ電話していただければと思います。この受診・相談センターですけれども、今6時から22時と対応しておりますけれども、12月1日からは24時間で電話対応、相談に乗れるような体制を整えていく予定にしておりますので、まずはそういったところに問い合わせていただくということで、基本的にはこれまでと変わりはございません。
こういった体制ができているというのも医師会の御協力、医療機関、そういった方たちの御協力によりまして、今年の夏の新型コロナウイルスの第7波のときプラス、インフルエンザが同時に流行した場合でも対応する体制を今取ってもらっています。ただ、そういった対応をしていくためにも、引き続き県民の皆様の御協力が必要と思っております。
休日であったりとか、夜間の外来受診、そういったのを控えていただいて、受診体制の整った平日昼間の受診ということでお願いいたします。
これまで佐賀県では、県民の皆様の御協力によりまして、救急医療や通常診療などの医療提供体制をきちっと守ることができたところでございます。本当に県民の皆様方には感謝しているところでございますけれども、この体制を取っていくためには、引き続き皆様方の御協力が必要と考えております。
また、佐賀型フォローアップシステム(SFS)につきましても、現在も発生届の対象外の方、9割以上の方に、これも県民の皆様方の御協力でちゃんと登録していただいており、順調に進んでおります。本当に今後とも県民の皆様方には御協力をよろしくお願いしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
私からは以上でございます。
○司会
ありがとうございます。
何か質問、確認等ありましたらお願いします。
○知事
1つ前の資料(発熱等の症状がある場合の医療提供体制)に、これはちょっと確認というか、整理したいですけれども、今、特に都市部は、(コロナ)第8波と季節性インフルエンザが同時流行することの対応を迫られているわけですよね。十分なかかりつけ医がいないところもあるから、そうしたときにはインフルエンザは処方しなければいけないので、コロナについては自分で確認して、もしコロナであれば、むしろ、かかりつけ医に行かない、自宅にいてくださいというような対応をしているけれども、佐賀県は「プロジェクトM」とか医師会と相談することによって、当分の間は今と同じようにかかりつけ医に行ってくださいねという線でいいですか。
○健康福祉部長
今までどおりかかりつけ医のほうに行っていただいて、もちろん、あらかじめ電話してですけれども、行っていただくということで。
○知事
そういう背景があるんですね。だから、全国的には都市部はかかりつけ医が少ないから今、インフルエンザはすぐ対応しなければいけないという処方が必要なので、そちらをある部分優先して、コロナは今、基本的にそこまで(症状が)重くなることも、比較的少ないということで自宅で対応してくださいということに、大きな方向としてはなっているということね。
でも、佐賀県はこれまで同様、何とか医療体制が維持できているから踏ん張って、みんなでやっていきましょうということですね。
○健康福祉部長
医療機関のほうできちっと対応できる体制を取っております。
○知事
はい。
○司会
ありがとうございます。ほかにございますか。よろしいでしょうか。
それでは、知事からメッセージをお願いいたします。
○知事
今日は146回目の佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議ということで、ここのところは大体2週間に1度、定期的に開催するという状況になっております。オミクロン株というものが第7波、そして今、第8波の入り口に入っているのではないかと全国的には言われるぐらい、(感染者数の)数字がまた上がり始めているという状況にあると思っています。
そして、これまで夏の間に非常に感染者数が多かった南九州が今は逆に一番少ないほうになっていて、これまで少なかったところ、北海道、東北が非常に多い状況ということでありまして、基本的には、オミクロン株に感染された方が大分増えてきたということ、これから、その変異株もオミクロン株の中での変異ということであれば、何となく今までの対応ということの延長線上にあるのかなと我々的には思いますけれども、そこは予断を許さないということで、しっかり見守っていきたいと思います。
そして、気になる病床使用率ですけれども、やはりこの1週間増えてまいりまして、今日は23.7%ということであります。これからまたさらに換気が難しくなる中で、これが増えていくんではないかという見込みも我々は立てております。できる限りこれを抑えていくということが大事だろうと思っています。都道府県によっては、もう病床使用率が50%を超えている都道府県もありますから、我々もできる限り、今少ないほうから8番目ですかね、20%を超えましたけれども。本当にこの「プロジェクトM」など、県内の医療機関のみんなで、チーム佐賀で取り組んでいる成果かなと思います。このオミクロン株の特性をしっかりと念頭に置きながら、分析しながら、今後とも県民の命、そして身体を守っていきたいと思います。
具体的な対策のポイントは2つありまして、1つは、重症化リスクの高い、特に高齢者の人たちを守っていくことだと思います。どうしても一定程度拡がりますと、高齢者施設に感染が拡がるケースが出てまいります。今回も多くの高齢者施設で陽性者が出てきています。ただ、こういった施設も、ワクチン接種をしておられる方、4回目接種をしておられる方は、重症化していないというか、無症状の方も結構おられます。
なので、明らかにワクチン接種は重症化に近いほうに行くことを防いでいる、場合によっては軽症すらならないという方も含めて、非常に有効だと思いますので、ぜひ今はBA.5対応のワクチンも出ておりますので、ぜひ接種のほうをよろしくお願いしたいと思います。これは比較的若い皆さん方にも非常に有効だと思いますので、ぜひよろしくご検討いただきたいと思います。
もう一点は、先ほど私も質問をさせていただきましたけれども、安心して受診ができる医療環境を確保するというのが大事で、佐賀県の場合は、本当にありがたいことにかかりつけ医が非常に多い県です。ですので、身近なところでお医者さんがいるという大変恵まれた状況にあります。そして、その恵まれた医療環境の中で医療機関が県と共にタッグを組んで、「プロジェクトM」も含めて関係が構築できているという意味で、非常にありがたいなと思っています。
これからのコロナの(感染拡大)状況にもよるんだけれども、今のままでいきますと、先ほど説明があったように、季節性インフルエンザと同時流行ということがあったとしても、かかりつけ医にかかっていただける体制を何とか守っていきたいと我々は(県医師会や医療機関に)相談しておりますので、ぜひ受診をしていただきたいと思います。ただ、できる限り平日昼間に受診していただきたいなというところは、この医療環境を守るためにも維持をしていただいて、いわゆる休日、夜間の対応というのは本当にきついときに限らせていただいて、もちろん、息切れで苦しいときは躊躇なく行っていただいていいんですけれども、通常の場合については、できる限り平日昼間の受診をお願いしたいと思います。
ということで、かかりつけ医がいらっしゃらない方は受診・相談センターというところへ電話相談をしていただきたいということであります。
先ほど説明がありましたように、佐賀型フォローアップシステム(SFS)も機能していて、本当にお医者さんのご協力、そして、陽性になった方が自分で入力していただいている方がまだ9割ちゃんとおられます。佐賀らしい、お互いが助け合いながら対策をしていくという姿をできる限り維持をしていきたいと考えております。
こういった体制が取れておりますのも、医療機関をはじめ、保健所、保育所、様々な皆さん方、そして、(コロナ)陽性になられた方も含めて、県民の皆さん全てがそれぞれ役割を果たしていただいているからだと心から感謝しております。
これからも、状況に応じてしっかり対応をして、その状況を皆さん方にご連絡させていただきながら、これを乗り切っていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
○司会
ありがとうございます。
それでは、以上をもちまして第146回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を終了いたします。
お疲れさまでした。
県民の皆様へ
新型コロナウィルス感染症に感染された方やその御家族、濃厚接触者に対して、不当な差別や偏見があっています。
佐賀県は慈しみ合う県です。感染された方、その御家族、濃厚接触者などに対する情報の詮索、不当な差別、偏見、いじめというのが決してないようにお願いします。