11月4日(金曜日)に第145回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催しました。
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※14分5秒から(前半は第5回鳥インフルエンザ対策本部準備会議を開催しました)
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要約版
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会議資料
投影資料
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○司会
それでは引き続き、第145回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を始めさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
それでは、最近の感染の状況につきまして、久保山部長から説明をお願いします。
○健康福祉部長
まず、10月29日から、この1週間、7日間の感染状況でございますけれども、先週が(感染者数)200人台、今週、週明けてからウィークデーが300人台ということです。今日は112人、昨日(11月3日)は祝日だったということで少なかったんですけれども、若干、先週よりも今週増えているという状況になっております。
今週増加した理由の一つとしましては、先日公表いたしました医療機関のクラスターが影響していると考えております。
このクラスター対策といたしましては、発生直後に保健所から、医師である保健監と、保健師が現地に出向きまして、ゾーニングの指導とか、従事者の方に感染を増やさないとか、そういった形での感染拡大防止対策を指導してきているところでございます。
引き続き、まだ濃厚接触期間が続いておりますので、状況を見ているところでございます。
あわせまして、今回クラスターが発生した病院では、感染者数が多かったということで、新たな変異株が出ていないかということで、ゲノム解析を行いましたけれども、全てBA.5(ビーエーファイブ)系統ということで、新たな変異株は見つからなかったところでございます。
引き続き、状況を見ながら対応していきたいと思っております。
次に、病床使用率でございますけれども、本日の入院者が74人ということで、病床使用率は12.8%、そのうち、中等症者が15人で、中等症者の病床使用率は2.6%となっております。重症者はいらっしゃいません。
若干、先ほどのクラスターの影響とかで病床使用率も増える可能性はありますけれども、今、大体10%台の前半ぐらいで今推移しているところでございます。
ホテル使用率ですけれども、ホテルが今日現在で21人の方が(療養して)いらっしゃいまして、使用率は4.3%となっております。
(資料は)若干、少し長めの感染状況でございますけれども、直近2か月間の1週間ごとの感染者数です。一番上(8月28日~9月3日)が7,920人となっていますが、もっと上のお盆過ぎぐらいが一番ピークで、そのときは14,000人ぐらいあったんですけれども、そこからずっと減ってきておりまして、そのときの10分の1ぐらいで、3週間前(10月9日~10月15日)ぐらいが一番少なくて1,222人です。2週間前(10月16日~10月22日)が1,388人、そして(10月23日~10月29日)1,415人と若干上がってきて、今週が大体1,700人ぐらいかなというところでございます。この傾向は全国的にも同じような傾向で、上がり始めが北が早かったんですけれども、今、南も大分上がってきて、佐賀県も若干上がってきたということでございます。
全国的な傾向で、厚生労働省の専門家会議では夜間の人流増とか、あと寒くなったことで換気が難しくなってきたということが指摘されているところでございます。
ただ、佐賀県の場合は、先ほど言ったようなクラスターというのも一つの要因ではないかなと思っているところでございます。
あと、年代別の割合につきましては、これまでと変わらないところですけど、20歳代以下が約4割で40代以下が7割と、おおむねこれまでと変わっていない状態です。高齢者につきましても、そんなに大きくは変わっていないんですけれども、先ほど説明いたしました医療機関でのクラスター、入院患者の方の多くが高齢者ということもありまして、若干高齢者が上がっていますが、1割ちょっと超えたぐらいという程度でございます。
今後とも感染状況を注視いたしまして、重症化リスクのある高齢者等への対応をしっかり取り組んでいきたいと思っています。県民の皆様におかれましては、引き続き感染防止対策に取り組んでいただきたいと思っています。
また、今冬はコロナと季節性インフルエンザの同時流行ということも懸念されておりますので、オミクロン株対応の新型コロナワクチン、それとインフルエンザのワクチン、そういったものの早めの接種についても御検討いただければと思っております。
私からは以上でございます。
○司会
ありがとうございます。坂本副知事、お願いします。
○坂本副知事
佐賀県の(新型コロナワクチンの)大規模接種会場のウェブ受付って11月2日から始まっていますよね。私もウェブで予約したんですけど、まだ余裕はあって、ウェブで11月2日から大規模接種会場の予約が始まっていますので、BA.5対応なので、県民の皆さんには、ぜひ接種の検討をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○司会
それでは、知事からメッセージをお願いいたします。
○知事
145回目の対策本部です。コロナの新型コロナウイルス感染症対策本部会議、お疲れさまです。ここが今年の正月ですね。このオレンジの線が感染者数の推移なんですけれども、アルファ株とかデルタ株のときのように、一旦こうやってゼロになってきたわけですが、このオミクロン株でこういう形になって、お盆に1日に(感染者数が)3,000人弱のところまできて、そこから0.7掛け0.7掛け0.7掛け0.7掛けという形で3割ずつ減ってきて。私もこれが2桁になってゼロに近づいていくのではないかと思っていたわけですけれども、いわゆる踊り場に入ってしまいました。ですから、ここから数字的には微増というか、ほぼ横ばい、もちろんこの多いときに比べると非常に少ないわけですけれども、だから、これがこの後どうなっていくのかなと。今佐賀県の場合は5人に1人はもう感染済みというか、終わっているわけなんですけれども、1つの傾向として、このお盆の頃にこの国の中で(人口10万人当たりの感染者数が)一番多かった沖縄県とか鹿児島県が今は46位とか47位と逆になっているんですね。
逆に、お盆の頃にあまり感染者数が多くなかった東北地方が今度は上位に来ているということで、やはりもともと多かったところというのは既感染者がいて、そこが壁のような形になっているのかなというのは前回、前々回の会議でも言ったんですけれども、という状況の中で、これがこの後、換気がなかなか進まない冬に向かって、ずっと同じぐらいの数字で推移するのかというところが我々の今の検討ポイントです。
BA.5という範疇の中であれば、今と同じ状況の中で、みんなで感染対策をしながら対処をすると。要は感染力は強いけれども、重症化はしにくいという傾向で、我々も折り合いをつけていくということになるわけですけれども、ほかのアルファ株やデルタ株のような全くオミクロン株ではない別の変異株ということになると、また厄介なことになるので、今回、ゲノム解析もして、今回のクラスターはオミクロン株だったわけですけれども、そこのところについては用心をしっかり重ねていって、オミクロン株の中であれば社会経済活動等しっかり動かしながらやっていくという今の方向性を維持していきたいと考えています。
今回、久しぶりに病院の中でクラスターが発生するということで、そういった意味では、一度そういったところに感染すると多くの人に拡がるということは、やはりまだあるんだなということであります。今回は保健監を派遣して現地指導を行ったりさせていただきましたけれども、これからも気を緩めずにそういった対応をして、拡がらないようにしていきたいと思っております。
それから、ワクチン接種については、いわゆるオミクロン株対応ということで、予防効果もありますので、ぜひ年内にはオミクロン株対応ワクチンの接種についてお願いをしたいと思います。
改めてですが、コロナ対応で日々医療現場をはじめ、様々な現場で頑張っている皆さん方に心から感謝したいと思います。
そして、バルーン大会も唐津くんちも行われ、みんなで感染対策をしながら、そういったイベントも行われるようになってまいりました。こうやって折り合いをつけながら対応していく時期が続くかと思いますけれども、県民の皆さん方もこれからもよろしくお願いします。
年末に向けて、しっかりコロナ対策もしていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
○司会
ありがとうございます。
それでは、以上をもちまして第145回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を終了いたします。お疲れさまでした。
県民の皆様へ
新型コロナウィルス感染症に感染された方やその御家族、濃厚接触者に対して、不当な差別や偏見があっています。
佐賀県は慈しみ合う県です。感染された方、その御家族、濃厚接触者などに対する情報の詮索、不当な差別、偏見、いじめというのが決してないようにお願いします。