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第20回佐賀県内水対策プロジェクト(拡大)会議を開催しました

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第20回佐賀県内水対策プロジェクト(拡大)会議を開催しました

令和4年6月6日(月曜日)に第20回佐賀県内水対策プロジェクト(拡大)会議を開催しました。
 

会議資料


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    会議内容

    ○司会
     定刻となりましたので、第20回佐賀県内水対策プロジェクトチーム(拡大)会議を開催いたします。
     私は危機管理・報道局の松隈と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
     今回は2月と同様、国の機関、市町の方々も出席いただき、拡大会議として開催させていただきます。
     最初に、山口知事よりご挨拶をいたします。知事よろしくお願いいたします。
    ○知事
     皆さんおはようございます。今日はもう20回目ということで、国、県、市町が一堂に会して集まる会議ということで、いよいよ出水期を迎える前に、こうやってみんなの気持ちを合わせるという会議だと思っています。
     4年連続、大雨特別警報が佐賀県は出て、4回とも実際の災害に結びついてということですので、今年も当然、大雨特別警報が出るか分からんけれども、大雨によって被害は起こるものと考えておかなければいけません。
     そのため、皆さん方、国、県、市町がそれぞれできること、そして、連携してできることということをこれまで積み上げてまいりました。改めて、ここにおられる皆さん方それぞれのこれまでの取組に対して感謝と敬意を表したいと思います。ありがとうございます。
     そして、いよいよ今年、今までの4回、4年間を見てみますと、7月の上旬から9月の上旬まで、大体7月、8月、9月の頭、この辺りが一つの対応を迫られる、緊張を強いられる期日だと思います。これまで、もっと長くみますと、7月ぐらいから災害対策本部ができたという事例も見られますので、まさに今から9月の上旬までを一つのめどとして、しっかりと準備をしていくということだと思っています。
     おかげさまで、この間、特にこの1年間はそれぞれで浚渫(しゅんせつ)が行われたり、田んぼダムをやったり、ため池に切り欠けをつけたり、ポンプを増強させていただいたり、ポンプ車を作ったり、本当に多くの皆さん方のおかげで一定のハード整備ができたと思いますけれども、いよいよ実際にこれがどのような効果を発揮していくのかということと、一番大事なのは、我々がそうしたものをいかに運用していくのかということです。間違いなくこれまでよりも全体として減災をしていく、災害を減らすという体制は整っていると思います。あとは、いかに最小限に災害を減らしていくのかという、我々の個々の努力とその連携をどう行っていくのかというふうに思います。
     ですので、特に今年は気象庁さんから線状降水帯の予報が出るということでありまして、後ほど説明あると思いますけど、北部九州というふうなエリアで、予告がいただけるということでありますので、もしくはそれに準ずる気象情報に基づいて、我々としてオペレーションをスタートしていくということになります。
     空振りはあると思います。空振りを恐れずにということも今日は申し合わせていきたいと思います。実際いろんなものを動かして、人が動いて、物が動いてという意味での訓練はやっていないわけだから、もしそういう状況が起きたら空振り覚悟で、ある部分訓練と思って動いてみたいと思っています。ぜひそういった形で前広に対応いただきたいと思います。
     ですので、その予報が出るタイミングから実際に内水氾濫が起きるまでの間にいかに情報共有をして、今回はカメラだとか、モニターだとか、センサーだとか、様々なものを置いておりますので、そういったものも活用しながら、これを共有していくということと、あと、様々なオペレーションで各市町の濃淡ですね、県としていつも思うのは、全県的に把握する中でどこがひどいんだろうかというところが一つの大きな焦点になります。ですので、市町の皆さん方もぜひ県の対策本部のほうに状況を送ってもらって、私、大概、そこそこ被害があると首長さんに必ず電話をしているので、そういったところで連絡体制も改めて確認をさせていただいて、しかもさらに、発災をしますと、今度は救急救助という側面にもなっていきます。そのときはまた、自衛隊、警察、消防、海保、それから、国の国交省をはじめ、そういうレスキュー系の実働省庁の皆さんと連携してこれは動いていくということになりますが、そういったところの派遣先、ちなみに、県のポンプ車5台についてもそうですけれども、どういったところにどのように展開していくのかというのは、実際、我々の連絡網が生きてきて、できるだけ有効に活用させていただくということ、もちろんこれは国のほうのポンプ車もそうですけれども、国との連携というものもとても大切になってくるので、そういったところについて改めて調整を諮っていきたいと思います。
     その後、今度はその水をどのように引かせていくのかとか、あとは市町の避難所の状況とか、そういったことについても並行して、CSOやNPOの皆さん方と連携しながら対応を取っていくという一連の動きになると思っています。
     それこそいろんな対策をしているわけですから、持ちこたえる力は今までよりはあるのかなと思いますけれども、ただ、災害、今までの想定以上の豪雨というものも十分考えられるので、あと、我々が思っているダムがどの程度まで機能するのかといった不確定要素もあります。いろんな意味で我々の総合力が試されていると思いますので、県民の皆さんのために、そして、今回は広域的に北部九州で災害が起きることも多うございますので、隣県などとも連携を取りながら頑張っていきたいと思います。
     改めてですけれども、我々の一番のミッションは、人の命を救うことです。去年もあれだけの災害の中で一人の命も落とさなかったということは我々のオペレーションの誇りです。これから先、出水期を迎えますけれども、まずは、これは実際、作業をする側も含めて一人の命も落とさないように、しっかりと皆さんと共に歩んでいきたいと思います。
     結びになりますけれども、改めてこれまでの皆さん方の国、県、市町、それぞれの部署の、現場の取組に心から感謝して、私からの挨拶とさせていただきます。これから3か月よろしくお願いいたします。
    ○司会
     ありがとうございます。 それでは、次第に従いまして、2の佐賀県の取組状況について御説明いたします。
     資料は、第20回佐賀県内水対策プロジェクト(拡大)会議と書いてある資料を使います。
     まず、1枚目の下のほうですけれども、改めて現状の確認でございます。
     最近の気候変動で雨の降り方が変わってきているように見受けられます。このようにグラフで書いておりますけれども、近年、土砂降りの回数が増加しまして、南九州と変わらないようになってきております。それに伴って災害が発生しております。 ページをめくっていただいて上のほうですけれども、先ほど知事からもお話がありましたように、佐賀県では昨年まで4年連続して大雨特別警報が発表されております。ここの写真に挙げているのはごく一部でございますが、実際、県内広い範囲で災害が発生しております。今年も出水期に入りまして、大雨災害が発生することは十分予想されているところでございます。
     そういった中でプロジェクトIFがどう進んでいるのか、「守る」、「貯める」、「流す」の3つのカテゴリーから、本日は2つずつ事例を取り上げて御説明いたします。 まず、浸水センサーでございます。
     市町と協議をさせていただきまして、県内の道路やクリーク、ため池、そして街中のほうに、来月にかけまして現在、215か所に設置するということで動いております。一部の市町では、今月中に運用開始を予定しております。
     道路上の内水監視カメラにつきましても、来月中には設置完了の見込みでございます。これらによって得た情報をリアルタイムで画面に分かりやすく表示いたしまして、まずは、市町や実働機関と共有いたしまして、災害対策に役立てていきたいと考えております。
     農業用機械の避難・保険の加入の推進でございます。
     農業用機械の避難につきましては、この写真に上げていますように3月19日に大町で訓練が行われております。ほかの市町でも避難場所の確保に努められていると聞いておりますが、また、仮に再び農業用機械が水に浸かるようなことがあっても、保険による補塡で安心していただくために、保険加入の推進も、ラジオCMなどの広報を行いまして進めているところでございます。
     「貯める」の1つ目ですけれども、最近、報道でよく取り上げられております田んぼダムでございます。今年度は9市町の御協力を得ることになりまして、県内、合計しまして約1,200ヘクタールで取り組むこととしております。V字型の切れ込みの入った調整板を田んぼの排水溝に設置することによりまして、水の流出を抑制してダムの役割を果たすものでございます。
     今年度の取組で1,200ヘクタール取り組むことによりまして、小学校の25メートルプールで考えますと4,000杯分に相当する水を貯留できると考えております。 これは、特に予算というものがかからない分なんですけれども、県営ダムの洪水調整機能の強化でございます。
     ダムが有しております農業用水や水道用水を貯留する利水容量を事前放流することで治水用途に活用しようというものでございます。令和2年から全国的な取組が始まっておりますけれども、佐賀県の場合は、さらに期別の貯水運用と、あらかじめダムの水位をゲリラ豪雨等の予測が難しい豪雨に備えるために一旦下げておく取組を佐賀県独自で行っております。
     武雄市内の3つのダム、矢筈ダム、本部ダム、狩立・日ノ峯ダムでは、関係の利水者の方々と調整いたしまして、御協力をいただきまして、6月から10月の間は貯水位を昨年度よりさらに1メートル下げて運用することができるようになっております。
     このことで洪水を貯留する容量を新たに29万1,000立方メートル確保することが可能になりまして、これによって、合計60万トンの確保ができることになっております。
     次は、「流す」でございますけれども、8トンクラスの車両になりますが、各土木事務所に1台ずつ配備いたします。納車セレモニーをあさって、6月8日に県庁で行いましてPRをしていくということを考えております。
     1台当たり毎分で30立方メートルの排水能力がありまして、この能力は、先ほど言いました小学校の25メートルプールを10分間で空にできる能力でございます。普通の排水を使うと25メートルプールは半日ぐらい空にするのはかかるんですけれども、そういった能力がございます。
     先ほど知事からもありましたけれども、随時訓練を行いまして、いざというときにスムーズにオペレーションができるようにしていきたいと考えております。
     河川の浚渫(しゅんせつ)を行っております。
     県の予算についても大体当初予算の3分の1ぐらいはこの河川の浚渫(しゅんせつ)で使っているんですけれども、117か所の実施を予定しておりまして、このうち52か所は現在完了しております。他の箇所も今年度中には完了する予定です。河川にたまった土砂を除去しまして、河川の深さを保ちまして水流を確保してまいります。
     以上、関係者、関係機関の御協力をいただきまして進めているところでございます。
     そのほかの取組につきまして、前回、2月の拡大会議でお示ししました県当初予算の事業紹介のシートを使って御説明いたします。
     まず、「守る」でございます。
     道路情報版、それからクリーク、ため池の内水監視カメラにつきましては、事業完了まで今年度いっぱいかかる予定にはなっております。
     それから、カメラ・センサ設置の下のところのその他のところですけれども、ケーブルテレビのカメラ設置補助につきましては、現在事業計画を募集している段階でございまして、今後も事業計画を提出しようと考えられているケーブルテレビから市町への相談があれば、対応をよろしくお願いしたいと思います。
     続きまして、「内水を貯める」でございます。
     一番上のクリークの護岸整備につきましては、現在、法律上の手続を進めているところでございまして、それが済み次第、工事に着手する予定でございます。
     それから、下の治水活用検討調査につきましては、現在、契約手続中といったところでございます。今年度中に完了予定という形で考えております。
     それと、ここに当初予算の事業の中には入っておりませんけれども、焼米ため池の放流ゲートの設置というのが別に3年度の補正予算で成立しているのがございまして、これについても現在、今年度に事業完了すべく事業を進めているところでございます。 それから、「内水を流す」取組でございます。
     3番目の河道拡幅、排水機場の新設につきましては、国の激特事業を使わせてもらっていまして、一部拡幅完了したものがございます。武雄市の広田川の排水機場新設につきましては、昨年、用地買収が完了して工事の着工ができるよう、今準備を進めているところでございます。
     それから、4番目の排水機場の耐水化、増設です。
     大町町の下潟排水機場につきましては、設備の復旧、耐水化の工事は既に着手しておりまして、ポンプの増設工事については、調査設計中で、工事は令和5年度に完了する見込みとなっております。
     それから、納所や下野排水機場は、完全復旧の前段階として、仮設ポンプの設置が今進んでおります。これらを含めて排水機場の耐水化は、おおむね今年度中に工事が完了する見込みとなっております。
     一番下の流域治水に関する調査でございますが、今年度3市で取り組んでいただく予定になっております。 最後に、プロジェクトIFとは直接関係はございませんが、令和3年3月の運用開始から1年が経過いたしまして、現在、連日訓練を重ねております。特に先月は緊急出動も多くございまして、山岳救助や山林火災など県内外で活躍をしております。
     現在、市町の首長さんも試乗されておりまして、現在、15市町で済んでいると聞いております。
     今月も2つの市町で予定されておりまして、まだ済んでいない市町におかれましても、機会、ご都合がつけば、1度上空からぜひ見ていただきたいと考えております。
     なかなか地上からだと気づかないことも多いようですので、ぜひ使っていただければというふうにも考えております。
     以上で私からの説明は終わります。
     それでは、次に3の国の取組状況ですが、これにつきましては、まず国土交通省、九州地方整備局武雄河川事務所の阿部事務所長にお願いしたいと思います。
    ○武雄河川事務所長
     それでは、武雄河川事務所長の阿部でございます。
     お手元の資料プラス、このスクリーン──スクリーンのほうは、ちょっとだけ情報がお手元の資料よりも多くなっておりますので、もし見えるようであれば、スクリーンを見ていただきたいと思います。
     私ども武雄河川事務所では、当地、この嘉瀬川のほかに六角、松浦、3つの河川を管理させていただいているんですが、特に今回内水ということで、特に内水に着目しながら事業を進めている六角につきまして、状況をご報告させていただきます。
     まず、1枚目の資料でございます。これは激特事業を令和元年、令和3年も事業、出水をいろいろ含めて対応ということで激特事業と書いていますが、よく見ると激特事業以外のものも今、ここに記載をさせていただいているというものでございます。
     特に、スクリーン上を見ていただきますと、少し幾つかポイントとなるところを太字でちょっと書かせていただいているというところでございます。最新情報としましては、特に昨年の8月出水を受けまして、六角川の河川の水位が非常に上がったものですから、ポンプが止まってしまったというところもございまして、このポンプ運転調整をさせない、いわばポンプを止めないというところを目標にしまして、今何をやっているかというと、このページの白丸の2つ目、ここで川の中のヨシ管理をやっているというところでございます。これはまた後ほどお話をさせていただきます。
     それと、これは激特事業のメニューになりますけれども、牛津川の調整池だとか、あとは排水ポンプの強化だとかというところをやっている。当然、これは外水対応ではございますけれども、これによって外水(河川水位)が低くなれば、その分内水がはけるというところで、非常に内水への影響が大きいということを思っております。
     ここで具体的に今の最新の情報でございます牛津川の遊水地、この写真を見ていただきますと、手前に黒丸の点線で囲んでございます。これが遊水地の水の流入箇所でございますし、逆にポンプを使っての排出箇所でもございます。
     こちらの20トンを超えるようなポンプ場を今新設しているというところで、来年度末に完成を目指しているというのが1つ。
     もう一つ、初期湛水池というのがございます。これは買収を終えまして、今、最初の工事を随時、後ろのほうで、今重機がたくさん並んでいる写真もございますけれども、進んでいるというところでございます。
     一方、地権者の方々は、小城市さんのご協力を得ながら、今個別の交渉を進めているというものでございます。 これは前回の拡大会議の中でもご紹介をさせていただきました。やはり感潮河川になりますと、川の中にヨシがたくさん生えてございます。このヨシ、大きくなりますと、非常に洪水時に水の流れにくさという流れを阻害するものですから、これのヨシをどう管理するかというところで、今、この画面、全体13キロメートルにわたってヨシの管理。じゃ、その管理の方法はというのは、下のほうに小さく断面が写ってございます。高水敷に池を造って水を貯めていく。これは大潮の満潮のときにちょうどこの水が入れ替わるというような高さを設定しておきますと、その水が水質も含めて維持できる。その結果、今ヨシがそこに生えないというところでございまして、これは牛津川でもずっとその試験を繰り返して、おおむね現地適用の確証ができたということで今回本格的に導入するというものでございます。
     これは具体的に、この池を造るためには、まず、高水敷にヨシが繁茂してございますので、4月以降、このヨシの除去を進めておりまして、梅雨に入る前ですが、今、現時点でこのヨシの除去がおおむね終わっていると。
     今後、この除去が終わった後に、高水敷、写真に写っておりますような広い高水敷があるところにつきましては、ちょっとイメージで書いていますけれども、ここに浅い淡水池を作りまして、ここに水を貯めておくというようなところで、この淡水池ができないところは石灰等で少し表面を固めるというような、そういった合わせ技を使いまして、ヨシの管理を進めていくと。これによって、例えば、昨年8月と同じ出水が起こっても、ポンプ運転の停止がなくなるというところを私らは期待をしているというところでございます。 もう一つ、先ほど佐賀県さんのプロジェクトIFの中でも、農機具の避難所のお話がございました。これは県さんと一緒に進めている中でございますけれども、また別個の動きで、個別にとある地区のほうから、私ども河川管理者のほうに御相談があって、同じような動きをとあるところでは進めているというところでございます。
     この内容的には、たまたま堤防の近くの掘削の土砂を使いまして、その堤防の裏に盛土をして、堤防、天端を約5メートル広げるということをやってございます。延長が大体70メートルぐらいですかね。75メートルですね。そうしますと、これが出来上がると大体30台ぐらいの農機具がこの上に避難ができるというものでございます。なかなか堤防の上というのは、出水のときのいろんな水防活動とかがございますので、どこでもできるというわけではございませんけれども、場所を選べばこういうところもできるというところで、この避難所につきましては、昨年の8月出水からおおむね1年になります今年の8月には、まだ完成とまではいきませんけれども、避難の機能を有するぐらいには作業を進めていきたいなというふうに思っているというところでございます。
     以上でございます。
    ○司会
     ありがとうございます。それでは次に、国土交通省九州地方整備局筑後川河川事務所の吉田事務所長様、お願いします。
    ○筑後川河川事務所長
     筑後川河川事務所の所長吉田でございます。よろしくお願いいたします。
     まず、この4月、5月にかけまして、例年の話ですけれども、直轄管理区間を有する首長さんの方々との意見交換、情報共有を進めてまいりました。また、それ以外の自治体や土地改良区、漁業関係者の皆様も集まった筑水協という佐賀の東部の皆様も入った組織がございます。そういう中でも、いろんな情報共有、意見交換などをしてまいりましたところですけれども、すごく感じましたのが、やっぱり被害が4年連続ということも当然ありますが、防災ですとか流域治水への、特に首長の皆様の強い意識の高まりといいますか、また、実際に政策を動かされる方々の具体的な対策の今日のお話もありましたけれども、いろんな進捗がすごく進んでいるなということを感じております。非出水期の冬の間には河川管理者として当然やるべきことをしっかりやってきたつもりでございますし、また、いろんな自治体の方との連携も進めてまいりました。引き続きいろんな個別具体の地域ですとか、幹線水路ですとか支川の取組についてはしっかり関与してまいりたいと思いますので、引き続き東部の皆様中心となると思いますが、よろしくお願いしたいと思います。
     資料の説明はいたしませんが、お配りした資料がどういう趣旨のものかだけ御説明して終わりにしたいと思います。
     1つ目は、こういうピンクっぽいA3の両面カラーのものでございます。
     流域治水という言葉が出て、まだ1年、2年ということで、実際、一般の方にいろんなアンケートをしたような結果を見ますけれども、決してまだまだ我々の行政のものと同じようなレベルで認識度が上がっているとはとても思えませんので、このような簡単なパンフレット、少なくとも流域治水というのは従来の河川だけじゃなくて、氾濫域とか集水域でも取り組んで、みんなでやるものなんですよというような啓発を引き続きやっておりまして、それに現時点で使っているような資料でございます。また御参考にしていただければと思います。そういう趣旨でお配りしました。
     あと、もう一つ、このホチキスで留めてございます流域治水企画室ニュースレターというのをお配りさせていただいております。先ほどの話、いろんな、全員でやるんだという話になりますと、我々の河川事務所の取組にも当然限界があると。我々は何ができるかということを考えますと、やっぱり流域治水をいろんな形で横方向、縦方向でつないでいくことが1つ、与えられた役割かなということで、こういうニュースレターをまだ1号しか出せておりませんけれども、出しながらいろんな方への御参考になればなと思ってやっている御紹介でございます。
     この1号でぜひ見ていただきたいなと思うのは、例えば、3ページのところには、小郡のほうになりますが、よく小郡イオンが2年連続浸かったということでニュースになったようなところがございますが、令和3年度は被害がございませんでした。そういう意味では企業の方もいわゆる自助という世界になりますけれども、いろんな対策をしているというようなことを我々のほうで取材をしながら紹介していきたいという一例でございます。
     あとは、5ページには住民の方々もいろんなことを考えていただいているという、これは矢部川の事例などを載せたりしておりますし、6ページには、当事務所で開いております流域治水の関係自治体の方々のそれぞれの取組がこういうところで見れますよというような話とか、あと、7ページ、8ページには、うきは市のほうで、ちょっと先進的な取組がされておりまして、例えば7ページの下のほうの黄色、オレンジ、紫の四角があると思いますが、一定程度の予報を基に、ステップ1、ステップ2、ステップ3と決めまして、住民へのご連絡、その次のステップに行けば水路、ため池管理者の方への堰の事前倒伏の依頼とか、ため池の事前放流の協力、あと、ステップ3ですと水田の事前放流みたいな、こういう誰がやってもといいますか、しっかりルール化しながら進めているというような事例がございますという紹介です。
     8ページの真ん中に、うきは市のほうで、いつもここが浸かるという道路があります。写真と上の雨量を比べていただくと、7月と8月という時期の違いはありますけれども、昨年のほうが過去よりも多い雨量であったところですが、写真を見ていただくと、8月は冠水がありませんでしたと。これは一定の定量的には検証できていないということですけれども、一般の方が見て、ああ、効果が出ているんだなと、これはみんなで協力せなあかんなみたいな、そういう取組もしているということも引き続き情報収集しまして、共有していきたいなと思ってございます。
     私からは以上でございます。また出水期に入ってまいりますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。
    ○司会
     ありがとうございます。
     それでは次に、佐賀県地方気象台の栗野台長様お願いいたします。
    ○佐賀地方気象台長
     皆さんおはようございます。気象台の栗野でございます。ちょっと時間をいただきまして、皆さん気になっているであろう梅雨関係の天候の経過ですとか情報の改善というところをお話ししていきたいと思います。
     2ページをお願いします。
     例年の天候の経過をまずはおさらいしておきたいと思います。
     佐賀における6月、7月の降水量の平年値というのがおよそ700ミリぐらいです。これがどれくらいの割合になるかと申しますと、年間降水量が2,000ミリ近くですので、2か月でおよそ年間の3割強の降水があるというのが通常の平年並みと言われたときの降水の在り方だというふうに思っていただければいいかと思っております。
     そういう意味で、過ぎておりますが、6月4日頃が平年の梅雨入りです。7月19日頃が梅雨明けというところになりまして、まさに平年の梅雨の期間、大雨が最も発生しやすい時期に入ってきつつあるというところでございます。それ以降につきましては、太平洋高気圧が張り出してきますので、日射の影響等で雷とかの影響を受けやすいという状況になりますし、それ以降は前線ですとか台風の影響を受けて、まさに大雨がこれから続きますという時期になるかと思っております。
     右下に棒グラフがあるかと思います。各月の平年の降水量を棒グラフにしたものです。見ていただければ分かると思います。6月、7月がピークになっているというのが誰でも分かるかと思いますので、そういう時期を直前に迎えていますということだと思っています。次、3ページ目です。
     基本、3か月予報をベースにお話をするんですけれども、水防協のときは3か月予報だけでお話ししましたが、直近、6月2日に一番新しい1か月予報が発表されておりますので、6月の分は1か月予報を上書きしてございます。そういう意味では、降水量のところを見ていただきたいんですが、各月、それから、3か月平均しても、ほぼ平年並みとなってございます。実は3か月予報のときは6月が平年並みか多いとなっていましたので、そこを強調して話をしておりましたが、直近では1か月予報で若干トーンダウンしました。ただ、トーンダウンしたといいましても、繰り返しになりますが、平年の3割強を降らせるのが平年並みというところですので、十分覚悟をして備えていただきたいというふうに思っているところです。
     近年の雨の降り方は、皆さんご存じのとおり、局地化していますし、集中化して、災害も激甚化しているということを十分留意いただいて、対応をお願いしたいと思っているところです。
     蛇足になりますが、気温のところもちょっと見ていただきたいんですが、6月は若干寒気の影響を受けますので、平年並みか低いとなっていますが、7月、8月というのはほぼ平年並みか平年並みよりも高いという予報が出ております。そういうことで、晴れた日の熱中症対策というのは、例年どおり、しっかりやっていかないといけないのかなというふうに考えているところです。次、4ページ目です。
     報道等でも皆さん十分ご存じと思います。知事からの挨拶でもございましたが、線状降水帯についてです。これまで線状降水帯につきましては、線状降水帯が発生しましたという後追いの情報を提供してきたところですが、今年6月1日から始まっておりますが、広域で、九州北部地方でというような範囲になります。半日程度前から線状降水帯が発生する可能性がありますというような情報を提供していくということでやっているところでございます。
     この情報をゆくゆくは、2024年度めどになりますが、佐賀県ではという県単位の情報に、それから、2029年度めどに、例えば、佐賀市ではという市町村単位での提供に技術開発を進めていくというところを見据えているところでございます。そういう意味で、まず、入り口の情報として、今年6月1日から提供を始めていくということをご理解いただきたいと思うところです。
     あともう一つです。5ページ目です。
     キキクルというのは皆さんご存じかと思います。この色を警戒レベルと合わせるという改修を6月30日から行いたいというふうに思っております。警戒レベル2相当の注意を黄色、警戒レベル3相当の警戒を赤色、4相当の危険を紫、5相当の災害切迫を黒と6月30日から変更したいというふうに考えているところです。
     このキキクルにつきましては、当然ですけれども、市町の皆さんの避難指示判断の場所を絞るというようなところでもご利用いただきたいと思っていますし、かなり拡大できますので、住民の方々のそれぞれの避難判断材料としても使えるのかなというふうに思っておりますので、ぜひご利用をお願いしたいと思います。
     私からは以上です。
    ○司会
     ありがとうございます。
     それでは次に、4、市町の取組状況ですが、前もってお声かけをさせていただいております。
     まず、佐賀市の白井副市長さんからご説明をお願いいたします。
    ○佐賀市副市長
     それでは、佐賀市のほうから報告をいたします。
     佐賀市では、水害対策の取組についてハード面、ソフト面、これは国と県の協力をいただきまして、先月5月26日にその対策をまとめたものを発表しております。そういう中でありますが、昨年の夏以降にこの対策が完了した取組について2つご報告します。
     1つは流す対策でありまして、佐賀駅周辺がすごくやはり内水で浸かるということで、このエリアの浸水軽減対策として、佐賀駅の南側に当たりますけれども、新村愛敬雨水幹線、この流下能力を強化するということで対策を講じました。
     狭窄部がありまして、これが狭いもんですから流れが悪いということで、この流下断面積を5倍に広げて、そして流下能力は最大で約14倍に広げて流れやすくするという取組が完了したところです。
     それから2点目、これは貯める対策での例でございますが、高木瀬に清掃センターがございまして、そのエリアがやはり浸かりやすいということもございまして、これで尼寺第2雨水調整池というものを造りまして、これが完了いたしております。これは面積で言いますと4ヘクタール、それから貯留容量が3万3,000トンということで25メートルプール60杯分以上の容量ということになります。大雨時には、ここで一旦雨水を貯めるということで調整池の周囲の浸水被害の軽減につなげていきたいというふうに考えております。
    ○司会
     ありがとうございます。
     それでは次に、嬉野市の早瀬副市長さんお願いします。
    ○嬉野市副市長
     嬉野市です。ちょっと今、嬉野市の対策といたしましては、先ほど佐賀県さんのほうからも報告をいただきましたけれども、市内3か所で貯めるということで、田んぼダム、面積としまして60ヘクタールの整備というか、地権者さんに了解を取って面的整備をしておるところでございます。
     あと、塩田町の馬場下地区に馬場下排水機場というのがございますけれども、昨年の豪雨のときに浸水をしそうになったということで、今、止水板の設置工事並びに架台を少しかさ上げをする工事を今現在発注しております。
     それと、6月の末に行政区長さんのほうにお願いをしようと思っておりますけれども、全市内の区長様にため池の水位をできるだけ支障がない程度落としていただきたいという旨のお願い文書を配送する予定といたしております。
     それと、これと合わせまして、佐賀県さんと一緒になりまして、流域治水の勉強会というのも開催をさせていただいているような状況でございます。
    ○司会
     ありがとうございます。
     それでは最後に、白石町の百武副町長さんお願いいたします。
    ○白石町副町長
     皆さんご苦労さまです。白石町においての取組状況といたしまして、今年度の主な5点の取組をご紹介したいと思います。
     まず1点目ですけれども、緊急自然災害防止対策事業債、この地方債を活用いたしまして、六角川水系の西田、馬田、この2か所の排水樋管へ排水ポンプの新設、増設を行うこととしております。これによって、他の流域への流出を防ぐということで、近隣、下流地域の被害を少しでも軽減、解消できればと考えています。
     2点目が幹線水路の浚渫(しゅんせつ)及び拡幅でございます。
     幹線水路の緊急浚渫(しゅんせつ)事業2路線と、それから、クリーク防災機能保全対策事業3路線の事業を行いまして、氾濫抑制対策を実施することとしております。
     3点目が町内における、今後予定の流域治水対策の効果を把握することを目的としまして、内水解析などを実施するため、流域治水対策計画を策定して排水体系の分散化を行うこととしております。
     それから、4点目が水路の事前排水の強化でございます。
     今までのところ、水路の事前排水で、町内で580万トンの貯留ポケットを確保いたしておりましたけれども、さらに50センチ水位を下げるということで、約100万トンの貯留ポケットが確保できることになります。このことにつきましては、先月5月の排水ゲート操作員さんへの説明会を行って、依頼をしたところでございます。
     最後5点目ですけれども、水害に強い住まいづくりの推進ということで、住宅のかさ上げ推進補助を行うこととしております。今年度の新規事業となりますけれども、住宅の改修の際の住宅かさ上げに対して補助を行うということにいたしております。
     白石町からは以上でございます。
    ○司会
     ありがとうございます。
     それでは、今まで各機関から説明がございました。
     ご意見、ご質問があれば、ここでよろしくお願いします。今までの説明の補足でも結構でございます。何かあれば、挙手をお願いします。
    ○江北町副町長
     江北町では今年3月に江北町総合排水計画を作りまして、排水の4系統の地区の方に集まっていただいて、連絡協議会等をしたいというふうなことを思っておりましたけれども、地元の調整がそこまで進んでいないということから、連絡会を5月末に代表者連絡会を1日と地区の方(への連絡会を)5日にしました。そういうふうな中で、ため池の水を1メートルぐらい落とせるかどうか、その辺のことについても話をしました。そして、それについて、水路に流れるんですけれども、水路も事前落水をどの時間にすればいいのか、六角川は満潮、干潮の時期がありますので、干潮の時期にいつ水が落されるのかというふうなことを協議してもらいました。
     そういう中で、地区の関係者の方はやっぱり今までこういうふうな話をあまりしていなかったものですから、上の方と下の方との連絡がうまくいくような対策を取るということが今後の課題だなと思っています。すぐにはできなくても、やっぱり協力することによって水の流れがよくなるというようなことで、特に事前落水については江北町としては力を入れているところでございます。
    ○司会
     江北町の山中副町長さん、ありがとうございました。
     ほかに市町の方でも、自分のところはこういう取組をやっているというところがあれば、皆様の参考になると思いますので、御披露いただければと思います。
     そしたら、よろしいですか。
    ○県土整備部副部長
     県土整備部副部長の横尾でございます。よろしくお願いします。
     先ほど県の取組の中で御紹介させていただきました排水ポンプ車でございます。各土木事務所に1台ということで配備するようにしております。今週8日に納車ということで、まさにこれから運用という形になってきます。県でも初めてということでございます。県もしっかりとした体制を取って現場に対応することとしておりますが、やっぱり現場のことは市町のほうにもしっかりと対応をお願いしたいと思っております。特に、浸水が想定される場所ですとか、実際ポンプ車が入るのかどうか、どういった場所に設置するのかというところは、やっぱり市町さんが非常に詳しいかなというふうにも思っておりますので、配備がされた後、県と市町さんが協力して訓練をまず実施して、本当にどういった運用をすればいいのか、実際の訓練の中で対応いただきたいと思っております。
     訓練につきましては、また各土木事務所のほうから連絡が来るかと思いますが、ぜひ円滑な運用につながるように市町さんもしっかりと対応をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
    ○農林水産部副部長
     農林水産部副部長の島内でございます。私のほうから1点、田んぼダムについてでございます。
     田んぼダムにつきましては、先ほど資料の中でも説明がありましたとおり、9つの市町さんに約1,200ヘクタールの取組をしていただいております。この取組については、何分(なにぶん)、県として初めての取組でございます。今年度、佐賀大学農学部に委託をいたしまして、田んぼダムの成果等について検証するようにしております。この検証結果等につきましては、出水期後にまた取組をいただいた皆様方、あるいは今後取組を考えておられる市町さん方にこのような場を借りて御紹介をさせていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。
    ○司会
     ほかに連絡等ございますか。今日は県の現地機関も来られていますので、何か連絡等があれば。よろしいですかね。
     そしたら、皆様、大変お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。
     では、閉会に当たりまして、最後に防災監の坂本副知事から御挨拶をお願いいたします。
    ○坂本副知事
     皆さんお疲れさまでした。昨年8月の大水害の後、この内水対策プロジェクトを始めまして、国の皆様、市町の皆様の御協力を得ながらここまでやってきました。最初に知事が申し上げましたように、これまで準備したこと、まだ全てはできていませんし、それができて全ての水害がなくなるとは思っておりませんが、まず人命を最優先に救うこと、そして、財産などの被害を最小限にしたいという思いでやってまいりました。先ほどから国の皆様、非常に強く災害対策を、事前対策をやっていただいていることに対しまして本当に感謝を申し上げたいと思いますし、市町の皆様もそれぞれの地域の特性に応じていろんな対策を取っていただいていることに対して感謝申し上げたいと思います。
     先ほど筑後川河川事務所の所長様からうきは市の具体的な取組を、この時点になったら何をするかということをマニュアル化しておくということを御紹介いただきました。我々も今その準備を実はしておりまして、線状降水帯の予報が半日前に出るとか、あるいは昨年のように知事が緊急記者会見をする場合もあると思います。そういう場面が来たときに、あるいはその場面になる前に、それぞれの機関が、県は県として、国は国として、市町は市町として、何をすべきかというのを今からきちんと書き上げてマニュアル化しておくと、あれを忘れていたとかそういう話にはならないと思います。
     ですから、今回これだけのプロジェクトをやっているわけですので、我々もしっかり市町の皆様にタイミングを逃さないようにちゃんと情報提供しながら、様々なお願いをすることもありますし、対策をすることがあると思います。それぞれの機関で、土木事務所、農林事務所もそうですし、市町もそうですし、我々も危機管理、災害対策本部を開くことになれば災害対策本部もそうですし、それぞれの機関で、このタイミングでは何をするかというのを今のうちにきちんと、先ほどの御紹介にあったことのように整理をしていただきたいと思います。特に今回は、農業用機械の避難とか、今までやっていなかったこともありますので、そのタイミングをどうするのかとか、知事が申し上げましたように、空振りはやむを得ない、空振り覚悟でやるつもりでおりますので、皆様方にその準備を、あと残された時間というのは二、三週間あるのか、それとも1か月後なのか分かりませんけど、大きな雨が来るというのは間違いないと思っておりますので、その準備をぜひしていただきたいというふうに思います。私どももそういうことを踏まえながらしっかり対応させていただきたいと思います。
     昨年までの大雨が来ても、本当に昨年と同じように人命をなくすことがないように、そして最小限の被害に抑えられるように、国の皆様、そして市町の皆様と共にしっかりやっていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。今日はありがとうございました。
    ○司会
     それでは、これで第20回佐賀県内水対策プロジェクト(拡大)会議を終わります。本日はお忙しい中どうもありがとうございました。

     


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