第131回佐賀県新型コロナウィルス感染症対策本部会議を開催しました
4月25日(月曜日)に第131回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催しました。
詳細はこちらをご覧ください。
要約版はこちらからご覧ください。
要約版
(PDF:211.4キロバイト)
会議資料
会議内容
○司会
それでは、ただいまから第131回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を始めます。
最初に、最近の感染状況について、久保山部長からお願いいたします。
○健康福祉部長
4月19日から今日までの1週間の感染状況でございます。
本日の感染者が357人ということでございますが、1週間を日ごとに見ていきますと、先週の火曜日が680人とこれまでで最高だった日ということになったんですが、それ以後は、前週の同じ曜日から若干少ない数で推移しておりまして、1週間平均で見ますと、この1週間が3,314人で、その前の週が3,323人ということで、1週間ごとで見るとほぼ横ばい状態となっております。
年齢別で見た場合にも、これまでとほぼ変わらないような状態で、若い世代の方が感染者が多いという状況になっております。
次に、病床使用率でございますけれども、本日の入院者数が167人ということで病床使用率は29.7%で、先週が30%台の前半だったので、先週よりも若干下がっていると。そのうち、中等症患者の病床使用率が7.5%、重症者の方はいらっしゃいません。ホテル使用率は34.5%で、これも若干落ちてきているということで、今、自宅療養者数が3,663人となっております。
私からは以上でございます。
○坂本副知事
ワクチンについて1つ聞かせてほしいんですけど、高齢者(のワクチン3回目接種率)は8割以上だったと思いますけれども、20代、30代の方々のワクチンの3回目接種率を今教えてもらっていいですか。
○健康福祉部長
12歳から29歳、20代以下ということでは20.4%、30代が32.5%ということで、高齢者に比べると少ない状況です。
○坂本副知事
高齢者は。
○健康福祉部長
高齢者は65歳以上が今88.7%となっております。
○坂本副知事
高齢者は9割近くの方が(ワクチンを)打っていただいているけれども、20代、30代は20%、30%というと、30代未満というと大体20%台ぐらいかなと思うんですけど、高齢者の陽性者が一定割合抑えられている理由は、やっぱりいろんなこともあるんでしょうけど、ワクチンの3回目の接種もあるのかなと。3回目を打っても(陽性者に)なる場合はあるんですけど、ならないのは3回目の接種のこともあるのかなと思います。
子どもたちも含めて、今学校とかいろんなところ、学校外の集団のところとかで(感染のループが)家庭に回っているという状況がずっと(感染の)連鎖が続いていると思いますけれども、そういうことから考えると、特に20代、30代の方々にはワクチンの3回目接種、もう(2回目接種から)6か月は多分経っているでしょうから、ワクチンの3回目接種を可能であればぜひ接種することを検討していただくように、いろんな場面で我々も働きかけていったがいいかなと思います。
関係部局もそういうふうに、強制はもちろんできないわけですけれども、ワクチン3回目接種の検討をぜひお願いしますということをメッセージとして皆さんに伝えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○司会
教育長もお願いします。
○教育長
先ほど久保山部長から若い世代、20代以下のワクチン接種が20.4%ということで、なかなか進んでいないというお話がありました。教育委員会におきましても、児童生徒や保護者の皆さんがワクチン接種について正しい知識を持って接種の検討をしていただく必要があると考えております。
県立学校及び市町教育委員会に対して厚生労働省が作成されておりますワクチン接種に関するチラシの配布の依頼をいたしました。私学にも同様の情報を提供しております。
○司会
ありがとうございます。
ほか何かございますか。
○知事
ワクチン接種率というのは、年代別に何%かというのは分かりますか。
○健康福祉部長
上の年代から、65歳以上が88.7%、60歳から64歳が72.8%、50歳代が60.1%、40歳代が43.2%、30歳代が32.5%で、12歳から29歳になりますけど、ここが20.4%になります。
○知事
接種者は増えている。
○健康福祉部長
そうですね、少しずつは増えていっております。
○坂本副知事
1日2,000人ぐらいは増えていると……
○健康福祉部長
大体1日佐賀県内2,000人ぐらい(ワクチンを)打っている状態です。そうですね、もうちょっと(接種率を)上げていただいたほうが助かります。
○司会
ほかございますか。よろしいでしょうか。
それでは、知事からよろしくお願いいたします。
○知事
今日131回目の佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議です。
皆さんお疲れさまです。
今日は、佐賀県は(直近1週間の)人口10万人当たりで感染者数を申し上げますと、全国で今、沖縄に次いで2番目に多いということなんでありますけれども、今、オミクロン株が相手であります。そういう状況について、改めて県民の皆様方を含めてご説明申し上げたいと思っているのと、ゴールデンウイークの対応があります。それについて話をさせていただきたいと思います。
本日の陽性者数は357人で、こういった形で非常に多くの数字が並んでいます。
先週の数と比べますとほぼ横ばいです。大体最近は若い方を中心に同じ数、前の週と同じぐらいの数字が出るなというのが我々の今実感でありますが、その中でも病床の使用率は29.7%ということで、30%を切っている状況です。
ですので、感染者数は今までコロナ対策を2年数か月やってきましたけれども、こんな数なのに病床使用率については抑えられているというところで、いわゆる緊急事態とか非常事態という話になかなかなりにくいという今環境なのかなと思っています。
そして、もう一回オミクロン株について、その性質。オミクロン株というのはこの1月から出てきたコロナウイルスですけれども、BA.2(ビーエーツー)とか変異株はいろいろそれについて派生していますけれども、(4月15日から24日までの10日間で約)4,600人陽性になられているんですが、見ていただくと大体半分が20代以下なんです。(10日間の陽性者総数が)約4,600人で(20代以下が)約2,300人だから5割。70歳代以上というのは、376人なんですね。ですから、70代以上は1割もいないんですね。入院者にしてみると、(20代以下は)2,394人もいる中で15人だけなんですよ。こっち(70代以上)は376人陽性の中で、109人も入院をされているということです。これが大きな特徴です。ちなみに言えば、50歳以下の皆さん方からは亡くなられた方も重症者も1人も出ていないという特徴があります。ですので、陽性者数はいっぱい出てきます。
ポイントはこちら(70代以上の陽性者数)を出さないということですね。そういうことが分かります。ワクチン接種も先ほど言いました65歳以上の高齢者が88%ですか。ということは、それ(感染予防)について非常に有効とも聞いておりますし、陽性になっても高齢者の皆さん方が重症化しないというのは、我々の分析の中でもデータの中でもしっかり出ているので、特に高齢者を中心にワクチン接種をこれからもやっていただく、4回目も含めて考えていただくというのは非常に的を得ているのではないかなと僕らは分析をしています。
ということもあって、これが病床使用率です。ずっとこの2年間申し上げているように、コロナ対策のポイントは、コロナということよりはむしろ、コロナ対応をしていることで救急車が病院に運べなくなったり、通常の診療が受けられなくなることです。ですので、我々にとってはこの病床使用率というのがとても大切に思っています。コロナの病床使用率はここから先ほど言ったような1月からの対オミクロンですね。だから、オミクロン株は(感染者数は)すごい数が出ています。これまでのアルファ株やデルタ株というのはちょっとしか出ないんだけれども、ただ、すごい勢いで病院に運ばれます。ですので、デルタ株のときは一番高いときは65%、病床が埋まったりしたわけです。それで、先ほど言ったように、こんなにいっぱい感染者数が出ているのに、今のオミクロン株(の病床使用率)だと、現在30%をちょっと切っているくらいなんです。
だから、ずっとこのオミクロン株との対応が長く続いているというのが現状です。
ということを踏まえて、これからどうするのかということであります。そして、先だっての対策本部会議でも申し上げました。
佐賀県の専門家との意見交換の中で、「今はウイルスが人との共生を始めている段階だ」というコメントがありました。さらに、「当分の間は、感染者はなくならないだろう」という見解もありました。オミクロン株は速いスピードで感染のループをつくり出します。これを断ち切るのはなかなか大変です。というのが実情です。
ということで、こういった感染症の学者さんなどのご意見も考えてみますと、オミクロン株であれば共生していくということを社会全体で考えていく時期ではないかと我々も考えています。これは我々の分析の結果からも、そうしていく時期なのかなと思いますし、社会活動においてもこのオミクロン株との共生ということを意識して対応していかなければならないかなという認識であります。
ということで、そういったことをるる考えてまいりますに、佐賀県はオミクロン株について毎日分析、検討を行っておりますけれども、今年のゴールデンウイークについては、移動制限など行動自粛は求めないこととしたいと思います。
ただ、先ほどから申し上げているように、この(感染者の)全体数がさらに増えていくということになりますと、我々が一番恐れている高齢者の陽性者が増えます。高齢者の施設だったり、高齢者対応の病院だったり、そういったところに飛びますと、さらに高齢者の陽性者が増えることによる病床使用率の増加ということが危惧されます。ですので、オミクロン株といっても侮ってはいけないという一面があることを我々は認識しなければいけないと思います。
これが今以上に広がるということになりますと、我々が一番大切にしている救急医療、通常診療というところに影響が出てくるので、この医療環境は守っていきたいと思います。だから、県民の皆様にも今後の高齢者の感染拡大を防ぐためにも、改めて手指消毒、正しいマスクの着用、換気など基本的な感染予防対策の徹底をお願いしたいと思います。
ゴールデンウイークだから少し遠出をという気持ちも分かります。今回、行動自粛のようなお願いはしませんけれども、お一人お一人がしっかりとコロナ対応、感染症対策をしていただくことで、何とかこうやってオミクロン株との折り合いをつけていくということが可能になってくるのかなというふうに思います。なかなかそういった意味で、ゴールデンウイークの対応といって、ある程度自由だけど、感染症対策をしっかりやってねというメッセージにならざるを得ない状況であることを分かっていただきたいと思います。
そして、これから先も含めて、先ほどから話がありますワクチン接種については、気持ちは分からないでもないですが、29歳以下の3回目接種率20.4%ということで、65歳以上が88.7%に比べて非常に低い状況です。ぜひワクチン接種、我々としては行っていただきたいなと思っております。それが全体としての感染率を落とすことにもつながってくると思います。ご協力をお願いしたいと思います。
さらに、このゴールデンウイーク中ですが、体調が優れない場合、特に高熱が出た場合とか、喉が痛いというとき、ぜひ外出を控えていただきたいなと思います。
今回のオミクロン株は一旦なっても結構症状が軽かったりするので、すぐもとに戻ったりします。そういった時というのは陽性になっている可能性もありますので、あれ、ちょっと熱が高いなとお考えであれば、数日の間、外出を控えるということで、ぜひ感染拡大防止にご協力をお願いしたいと思います。
ということで、コロナ対応、今、自宅療養者も非常に多い状況になっております。そうした中でそういった対応も含めて、医療現場を含め、介護、福祉、保育所、教育現場などで頑張っておられる皆さん、そして保健所、ワクチン現場で頑張っている皆さん、さらに県民の皆様方の日々の取組に心から感謝申し上げたいと思います。
今後ともお互いエールを送り合いながら、引き続き誹謗中傷などは決して行わないようにお願いしたいと思います。
今回は帰省も含めて、特に制限はかかっておりませんけれども、ぜひ感染症対策をしながら、皆さん、よいゴールデンウイークも含めてお過ごしいただきたいと思います。
私からは以上でございます。
○司会
ありがとうございます。
それでは、以上をもちまして第131回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を終了いたします。
お疲れさまでした。
県民の皆様へ
新型コロナウィルス感染症に感染された方やその御家族、濃厚接触者に対して、不当な差別や偏見があっています。
佐賀県は慈しみ合う県です。感染された方、その御家族、濃厚接触者などに対する情報の詮索、不当な差別、偏見、いじめというのが決してないようにお願いします。