DX・スタートアップ推進室では、産業DXの推進やスタートアップの発掘・育成を通じて、佐賀だからこそ全国や世界を目指せるビジネスを創出できる、そんな地域社会づくりに取り組んでいます。
このような中、この間、当室が支援してきた企業や団体の取組が、九州や全国のアワードを受賞しました。
KVMは、九州・山口から世界へ羽ばたく企業を輩出するため、各県推薦の企業や起業家によるピッチコンテストやこれら企業への商談や資金調達の機会を提供する毎年恒例のイベントです。
株式会社Dessunの代表 高橋真哉さんは、東京から移住・起業し、大手企業での勤務経験を生かして各地の企業への顧問事業を手掛ける傍ら、新規ビジネスとしてTie up Promotionにチャレンジされています。これは、「社会貢献に取り組みたい中小企業」と「その支援を得て活動資金の充実を図りたいNPO」とをマッチングするプラットフォームサービスです。
また、起業を志す学生に自社オフィスを開放され、ビジネスの指導にも取り組まれており、そうして育った学生が当室のスタートアップ関連施策にエントリーするという「好循環」も生まれつつあります。
同社は昨年度、当室のスタートアップ支援策であるStartup Gateway SAGAのアクセラレーションプログラムに採択され、ビジネスプランのブラッシュアップに取り組まれました。また、今年度は、ビジネスパートナーマッチング事業及びStartup Launch事業化補助事業に採択され、ビジネスの確立・拡大に取り組まれています。
同時に、Startup Gateway SAGAの今年度の関連イベント(9月7日開催の学生向けイベントや10月22日予定のコミュニティイベントなど)にも登壇し、先輩起業家として後進の指導に貢献いただいています。
2 デジタル庁「デジタル社会推進賞」で、鹿島DX研究会が奨励賞を受賞
(1)デジタル社会推進賞奨励賞受賞について
デジタル社会推進賞は、デジタル庁の創設に伴って設けられた、社会全体のデジタル化、人に優しいデジタル化への関心を高めるべく、デジタルの日に合わせて優れた取組を取り上げ、広く表彰する賞です。
初回となる今回は、全国各地から300を超える企業や団体の取組が応募されており、その中から20の取組が各賞を受賞しましたが、そのうちの一つとして、鹿島DX研究会が「奨励賞」を受賞しました。
(2)鹿島DX研究会について
鹿島DX研究会は、鹿島市の企業や団体などで構成する民間有志の団体です。デジタル技術を活用した新しい地域づくりやビジネス及び行政の在り方などを調査研究されるとともに、高齢者向けのスマホ・LINE教室を開催するなどされています。
また、10月10日のデジタルの日には、同会主催で市内ショッピングセンターを会場に「鹿島DXフェア」が開催されました。
(3)当室施策での関わりについて
会の発足と前後して、同会からのお申し出に基づき、毎月、互いに往来しながら「意見交換会」を開催し、同会の活動推進に協力しています。
また、会の活動状況に応じて、佐賀県産業スマート化センターや県内IT企業などについて紹介・情報提供等しながら、より一層充実した研究活動に取り組んでいただけるよう支援しています。