担当課の回答(令和3年8月20日)
近年の異常気象、とりわけ夏の暑さについては、毎年全国各所で熱中症による事故が報じられるなど、身近で危険性が高いものと考えています。
このため、例年、年度初めに開催する中学校・高等学校の体育主任研修会で熱中症の予防などについて指導したり、温度や湿度が高くなり始める時期に文書で注意喚起するなどして、事故防止に努めています。
また、今年度は、暑さが増してきた7月初めに、県立学校の校長会において、
・熱中症警戒アラート等の気象情報を確認するとともに、暑さ指数(WBGT)計測器などを利用して活動する環境の熱中症リスクを把握すること。
・熱中症リスクに応じて運動の強度を低くしたり、休憩を多くとったり、水分・塩分の補給や帽子の着用を徹底したりするなど、熱中症対策をしっかり行うこと。
・昼間の気温が上がる時間帯を避けて活動時間を設定したり、場合によっては活動を中止したりするなど、状況に応じて対応すること。
など、熱中症対策の徹底を指導しています。なお、市町立中学校にも各市町教育委員会に対し、同様の内容を伝えています。
熱中症警戒アラート発表時における部活動については、アラート発表時でも県内の地域によって気象等の条件にバラつきがあること、競技特性や生徒の発達段階・体力などの条件が異なること、夏季休業中や休日では気温が上がる時間帯を避けて練習時間を組むことも可能であることなどから、発表された日の県内学校部活動を一律に禁じることは難しいと考えています。
しかし、アラート発表の基準であるWBGT33以上またはその値に近い状況に実際になった場合は、屋外や空調のない屋内での運動は原則中止にするべきと考えます。
今年度から全国運用が開始された熱中症警戒アラートについて、改めてその意味を周知するとともに、環境省の熱中症予防情報サイトから県内5か所の1時間おきのWBGT値を確認することも可能なことから、それぞれの活動場所の熱中症リスクを把握し、活動中止も含めた対策をとるよう、引き続き指導してまいります。