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有明海の海苔養殖とカモ被害について

最終更新日:

ご意見

鹿島市で鴨による海苔養殖への被害が酷いそうですが、諫早湾干拓で栽培していた農作物の鳥害を思い出し、その延長かなと感じています。

ラムサール条約の兼ね合いもあり、鳥をなるべく駆除しないようにしているのであれば、海苔の摘み取り作業までの間、パトロール用ドローンを飛ばしたり、鷹匠に鷹を飛ばしてもらうことなどを考えてもいいのではないかと思います。

有明海という特殊環境下で鳥を傷つけず、漁業者と海苔を守る方向に持っていけたらいいと思います。


 

担当課の回答(令和3年2月16日回答)

 諫早湾干拓地における農作物の鳥害の延長に海苔の被害があるのではないかという点については、今のところ直接的な因果関係があるような調査結果等は発表されていませんので、カモによる海苔の被害が諫早湾干拓の鳥害の延長線上にあるとは言えないと考えています。

 カモ類の中には、カルガモやオシドリなど、留鳥として一年中日本にいるカモもいれば、渡り鳥のヒドリガモやオナガガモ、マガモ、ホシハジロなど、秋から冬にかけて大陸から大量に飛来して有明海やその周辺で越冬するカモもいます。これらのカモの多くは植物食であり、有明海の養殖海苔に被害を与えているのはヒドリガモやオナガガモが多いと言われています。海苔養殖は秋芽網期(10月~12月)と冷凍網期(1月~3月)の二期に分かれて行われていますが、初摘みの時期である秋芽網期の11月下旬~12月上旬や、冷凍網期の1月上旬~中旬の柔らかい海苔の芽をカモが食べてしまうことが多いとされています。このような状況を踏まえて、県内の漁業協同組合が市町等と連携して海苔のカモ被害対策に取り組んでいます。

 例えば、鹿島市では漁協が猟友会に委託して漁場周辺で漁船からの威嚇発砲による追い払いを実施し、その経費を鹿島市が助成しています。同様の取組は佐賀市や白石町でも行われています。加えて、鹿島市の漁協では鷹匠にカモの追い払いを依頼されています。鷹匠の方が漁船で海苔漁場周辺まで向かい、鷹で沖合までカモの群れを追い払う取組をされています。さらに県でも、現在、カモの追い払い効果の実証事業に取り組んでいるところであり、カモに対して効果の高い音声等の調査を行っているところです。

 

  こうした様々な取組により、被害抑制に一定の効果は出ていると思われますが、有明海は広大で、海苔漁場自体も非常に大きいことから、被害をなくすことはなかなか難しい状況にあります。しかしながら、県としてもカモ被害を少しでも減らすために今後とも漁協や市町と連携して取り組んでいきたいと考えています。

 

 

ご意見の担当課

  農林水産部 生産者支援課

  TEL:0952-25-7113

  E-mail:seisanshashien@pref.saga.lg.jp

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