佐賀県総合トップへ

草伝社(旧井手家住宅)

最終更新日:
 

第2019-2号 草伝社(旧井手家住宅) 【唐津市】

概要

 遺産にまつわる物語

 

 草伝社(旧井手家住宅)は、佐賀県唐津市と伊万里市の境にある北波多地域のほぼ中央、徳須恵に位置する。

 北波多徳須恵は、江戸期における唐津から長崎へ向かう塚崎往還と伊万里へ向かう伊万里往還の分岐点にあたり、宿駅が整えられ、付近の徳須恵川岸に船着き場が設けられるなど、陸上交通や河川舟運の要所であった。

 草伝社(旧井手家住宅)は明治後期に建設され、当建物に最初に住んだのが井手豊助(北波多村初代村長)と伝わる。

 孫の井手俊郎は「青い山脈」をはじめ戦後数々の映画やテレビドラマの脚本脚色を執筆した人物で、旧制佐賀県立唐津中学校時代に当建物南側の離れで勉学に励んでいたという。

 当建物は、石炭産業によって当時の唐津のみならず日本の近代化を支えた北波多地域の経済と物流の中心地であった徳須恵の繁栄を物語る建物である。

 

 建物の特徴

 

 店舗兼主屋は木造2階建、桟瓦葺の建物で、中央2階建の旧質屋兼住宅、北側2階建の旧台所、増築による南側平屋建の離れの3つにより構成される。旧質屋兼住宅は当初大壁漆喰塗の外観であったが、昭和前期以前に正面庇下を除く部分を縦板張り目板打ちで覆っている。

 仏間押入の引違い戸の鏡板は、国指定重要文化財の旧高取家住宅(明治37年棟上)の杉戸といっしょに手配した用材を使用したと伝わる。縁側の中程を間仕切る片開き戸は幅3尺を超えるケヤキの鏡板をはめる。

 小屋組の架構は、2間毎に梁間方向に二重梁を渡し、その間に桁と牛梁を繋ぐ登梁を掛け、母屋と垂木、屋根を支えている。小屋組の妻面には、唐津地域の町家に多く見られる屋根勾配に沿って登る貫が施されている。

 

 保存や活用の取り組み

 

 所有者が地元唐津焼の展示販売や企画展の店舗、茶道教室を開いている。また、茶花や金継ぎなどの定期的な教室や、臨時の家族写真撮影会や子供を対象とした勉強会の会場、映画のロケ地として広く利用されており、地域団体によるイベントとの連携や周辺観光地の案内等、地域文化の情報発信の役割を担っている。

 

 

 

草伝社1草伝社2草伝社3

 

 

アクセス

 草伝社(旧井手家住宅)

 (住所)唐津市北波多徳須恵字前田1030番地3


 

 

 



 

このページに関する
お問い合わせは
(ID:74596)
佐賀県庁(法人番号 1000020410004) 〒840-8570  佐賀市城内1丁目1-59   Tel:0952-24-2111(代表)     
Copyright© 2016 Saga Prefecture.All Rights Reserved.

佐賀県庁(法人番号 1000020410004)

〒840-8570
佐賀市城内1丁目1-59
Tel:0952-24-2111(代表)
Copyright© 2016 Saga Prefecture.All Rights Reserved.