第2019-3号 里小路の矢竹生垣通り 【伊万里市】
概要
遺産にまつわる物語
山代氏の居館跡やその家臣団の屋敷地、さらに鎮守社として青幡神社があり、中世の松浦党に関わる歴史を持つ地域である。
家臣団の屋敷地の生垣は、当時の家臣たちが戦いに備えての矢柄にするために矢竹を植えて生垣にしたと伝えられており、緑豊かな生垣が地域住民によって守り継がれてきた。また、約870年前に創建されたと言われている青幡神社の境内には巨大な楠の木があり、毎年10月の山代供日には地域で継承されている浮立が交代で奉納されている。歴史に根付いた空間や景色、民俗芸能が現在まで継承されている地区である。
保存や活用の取り組み
これまで小笹生垣の維持管理については生垣に面する敷地の所有者が代々引き継いで行っている。
以前から居住している住民は生垣通り全体で維持管理していく意識が醸成されているため、現代に至るまで保存されている。
アクセス
里小路の矢竹生垣通り(さとくうじのやたけいけがきどおり)
(住所)伊万里市東山代町里地内