第10回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催しました(4月3日)
4月3日(金曜日)に第10回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催しました。
会議終了後の知事インタビューの内容は下記リンクからご覧ください。
会議資料
感染者(4例目)の概要
(1)年代 50歳代
(2)性別 女性
(3)居住地 佐賀市
(4)国籍 日本
(5)主な症状 発熱、上気道炎
(6)行動等
3月24日(火曜日)~30日(月曜日) 神奈川県の息子宅に滞在
3月30日(月曜日) 帰佐。夜に37度台の発熱、呼吸苦、空咳あり。
3月31日(火曜日) 発熱(38度台)
4月 1日(水曜日) 発熱(38.5度)、呼吸苦、空咳持続。
4月 2日(木曜日) 帰国者・接触者外来を受診
4月 3日(金曜日) ウイルス検査の結果、陽性が確認され、
本人は県内の感染症指定医療機関に14時入院完了。
※詳細な行動・滞在歴については、現在調査中です。
知事の説明内容
本日(4月3日)、県内4例目の感染者が確認されました。(詳細は、感染者の概要のとおり)
まず、少しだけ3例目の追加説明をいたします。
武雄で発症した方が東京で5人で打ち合わせをしたという話は前回させていただきました。3例目の武雄市の方は、佐世保市在住の方と一緒に長崎空港経由で東京に行き、打ち合わせをした5人中、武雄市と佐世保市の方を含めた3名が陽性であることが判明しております。佐世保市の方の陽性結果は、長崎県で昨日発表されました。したがって、感染源は東京での打ち合わせではないかと考えています。
そして、県内4例目の件について補足します。
今回感染が判明した方は帰佐した夜から発熱があり、ご自宅におられましたので、濃厚接触者は現時点において同居の夫(50歳台)、夫のご両親(ともに80歳台)、そして、神奈川県在住の息子さんが31日から一時帰省されていますので、その方も含めて4名です。息子さんもそのまま、基本的にご自宅にいたということですので、これから直ちにPCR検査を4名に対して行うとともに、本日(4月3日)から4月17日までの間、行動自粛要請を行います。
これまでの3例と同様に、ご本人にご協力いただきまして、感染拡大の防止に努めていきたいと思います。
それから、2点話をさせていただきます。
まず、佐賀県では「プロジェクトM」を進めていきます。現時点において県内では4例ということで、感染症用病床24床確保していますが、今後、我々はあらゆる事態に備えるために、対処できる体制をつくっておきます。佐賀県には新型コロナ以外にも様々な多くの患者さんがおられます。これからもそうした様々な救急事案も含めて先回りして対処できるように、小林副知事主導で、医療関係機関などに協力をお願いし、さらなる病床の確保、それから、呼吸器や防護服、ECMO等、医療資源や医療人材をしっかりと確保して、調整していきたいと思います。
佐賀県で医療崩壊を決して起こしてはいけないという強い覚悟で、あらゆる事態に対応できる危機管理体制を今のうちから構築して万全を期していきたいと思っています。医療チームが中心にはなりますが、県庁全体で体制を整えておきたいと思います。この「プロジェクトM」が機能するように、皆さんご協力よろしくお願いします。
それからもう一点、マスクに関することです。これまでマスクについては、医療機関や福祉施設、放課後児童クラブなど、緊急性の高いところに配布しており、そこは何とか今のところ事なきを得ているという状況ではありますが、やはり多くの皆様がなかなか市中でマスクが購入できないという状況だと聞いています。
そこで、佐賀県は、この4月から6月にかけて、300万枚は確保できるめどをつけました。そして、寄附もいただいていますし、先ほど貴州省からも3万枚のマスクをいただいたと報告を受けました。そのため、今確保できている約3万枚を配布したいと思います。
配布先につきましては、県民の皆様つらい状況ですが、子供たち、特に新入生の皆さん方に、まずはお送りします。なかなか手に入らない、1枚もお持ちでないという方もおられると聞いております。そういった事態を回避するためと、改めてコロナに向き合って、みんなで頑張ろうということを子供たちにもお伝えしたいということもありますので、4月6日から、新入生の皆様方にマスクを1人1枚配れるように今から準備を開始したいと思います。
本当はもっともっと皆さんに配布しなければという思いがありますが、みんなの努力で何とか調達した3万枚を、何とかまず新入生の皆さん方にメッセージとともにお送りしたいと思います。それから、随時、他の在校生の皆さんにつきましては、今後の進捗を見て配布ができればと思っております。
県民の皆様へ改めて申し上げますが、首都圏、関西圏、そして、九州の感染拡大地域への外出を、お互いのために極力避けていただくことが、佐賀県内の中で蔓延を防ぐということに大きな効果をもたらします。そして、これからゴールデンウィークが近くなってまいりますので、同様に感染拡大地域に行く計画などは極力控えていただくようお願いします。
また、これも繰り返しになりますが、密閉、密集、密接の「3密」を避けるということと、佐賀県は特に換気を心がけるということを徹底していきたいと思っています。
県内経済も非常に厳しい状況です。こういうときだからこそ、いつも申し上げておりますように、声をかけ合い、そして、互いを慈しみ、力を合わせて市町の皆さん方とも一丸となってこの難局を乗り切っていきたいと思いますので、よろしくお願いしたします。
