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江藤農林水産大臣と佐賀県関係者との意見交換(令和元年10月2日)

最終更新日:

江藤農林水産大臣と佐賀県関係者との意見交換

江藤 拓(えとう たく)農林水産大臣が佐賀県を訪問され、諫早湾干拓地及び有明海再生の現地等視察並びに関係者との意見交換が行われました。

 

意見交換内容(動画・テキスト)

 

【動画(YouTube)】

 

【以下、意見交換の発言全文】

 

  • 司会

それでは、ただいまから江藤農林水産大臣との意見交換を開催させていただきます。

本日はご多忙の中、本意見交換会にご出席賜りまして、まことにありがとうございます。感謝申し上げます。

私、進行を務めさせていただきます、九州農政局長の横井でございます。よろしくお願いいたします。

それでは、意見交換に先立ちまして、江藤農林水産大臣からご挨拶を申し上げます。

 

 

 11日に農水大臣を拝命いたしました江藤拓でございます。今日はたくさんの方々、知事さんを初め、皆様方にはご参集賜りまして、誠にありがとうございます。心からお礼申し上げます。

 まず初めに、8月は大変な台風が当地を襲いまして、皆様方には大変ご苦労されました。私としましては、営農をされている方々、そういう方々からこの被災をきっかけにして農業を離れることがないように、農業を諦めることがないように、防災と、それから国の補助そういうものを組み合わせて、必ず再生できるように万全の体制をとるように努力させていただきますことをお約束させていただきたいと思います。

 それから、私のミッションの一つですけど、とても大事なのは有明の問題でありまして、有明の再生については重要施策、課題であるということで今日は意見交換をさせていただきたいということで参りました。先ほどは有明水産振興センターで二枚貝のお話とか、エイが貝を食べてしまう話とか、そんな話もさせていただいて、大変ご努力はいただいているんですが、いまだ苦しい状況にあるという話をさせていただきました。

 その後も、原告弁護団の方たち、漁民の方々と話し合いもさせていただきまして、30分ちょっと時間は短かったんですけれども、非常に遠慮なく、私は副大臣で何度もお会いしたことがある方も何人もおられるんですね。お気持ちを率直に飾ることなく伝えていただきました。いろんなご提案もいただきました。いろんな意見を持った人間があります。そういう人たちが、できれば一堂に会して話ができるような場をぜひとも設置したいんだというお話もいただきました。私は環境が整えばそういうことも行われてもよいのではないかと、今は私はそう思っております。その場合も、まだ裁判も続いているという現状もありますので、そういうことをどういうふうに取り扱うか、また役所へ戻ってしっかり議論をさせていただきたいと思います。

 とにかく有明海の再生、漁業の振興に向けて、今日はぜひともさらに今度は率直な意見を賜りたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。きょうは本当にありがとうございます。

 

  • 司会

続きまして、佐賀県側を代表いたしまして、山口祥義佐賀県知事にご挨拶をお願いいたします。

 

 

  • 山口佐賀県知事

 江藤農林水産大臣、まずはご就任おめでとうございます。同じ九州の仲間として、非常に歓迎したいというふうに思いますし、ましてや江藤大臣は就任早々、千葉だとか、竜巻の宮崎だとか、みずから現場に出かけられて、そして、就任早々この佐賀にもお越しいただいてという、現場を大変大事にする方だというふうに承っております。ぜひこれからもさまざまな局面でご指導いただきたいというふうに思います。

 そして、豪雨災害につきましても、佐賀県は非常に大きなダメージを受けまして、その際にも、きょうは横井局長が来ておられますけど、農政局さんを初め、本当に多くの皆さん方に助けていただきました。これから、特に油でやられたところが今回全く出荷できない状況なので、そういったところをどうしようかといったところについてもぜひご助言をいただきながらと思いますし、ましてや米の作柄は、非常に佐賀は不良ということで、非常に塩害を含めて県民の皆さんは非常に今ダメージを受けておりますので、ぜひこれは一緒になって取り組んでいただけるとありがたいなと思います。

 そして、今回の大きな課題であります有明海漁業の問題でありますけれども、江藤大臣はお詳しいので、あえてその事象については申し上げませんけれども、一つだけ、漁業者の立場という目線ということで考えていただければと思うんです。漁業者は本当に普通にここで有明海で漁業をしていただけなんです。何にも悪くないです。この宝の海を守っていただいていたんです。そしたら、1997年にギロチンが起きて、もっと自然を大事にしてもらいたいという切なる思いはありますけれども、あれがあって、なかなかとれなくなって、厳しい状況だという中で裁判も起きて、それが2010年でしたか、開門の判決が高裁でおりて、国のほうが開けるというふうに言っていただいた。国もわかってくれたんだなとみんな思ったわけです。ところが、5年たっても開門していただけないという状況の中で、非常に漁業者は何というんでしょうか、切実な思い、国に対する不信感だったり、そんなものが鬱積して、非常に厳しい思いになっております。我々はあくまでも有明海再生のために開門調査を含む有明海の環境変化の原因究明が必要だという思いはいささかも変わっておりません。特に象徴的にいろんな有明海には魚介類があるわけですけれども、特にタイラギを何とかしたいというところがみんなの切なる思いでありますので、ぜひ今日はいろんな漁業者の皆さん方を含めた地元の意見をお聞きとりいただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 

  • 司会

 それでは、意見交換に入らせていただきますが、貴重な時間をより多く意見交換に充てさせていただくために,本日ご出席いただきました皆様方のご紹介は、お手元のほうにございます名簿の配付のほうでかえさせていただきたいと思います。ご理解賜りますようによろしくお願い申し上げます。

 なお、名簿の方に記載しておりませんけれども、国会議員のご出席を賜っております。古川康衆議院議員でございます。加えまして、国会議員秘書の方々にご出席賜っております。今村雅弘衆議院議員秘書、岩田和親衆議院議員秘書、福岡資麿参議院議員秘書、山下雄平参議院議員秘書、大串博志衆議院議員秘書、原口一博衆議院議員秘書の皆様方のご出席を賜っておるところでございます。

 まことに恐縮ですが、時間の都合上、終了時間13時をめどに進めさせていただきたいと考えております。

 まず、ご出席いただいている皆様からご意見を賜るということで、まず県議会を代表いたしまして、桃崎峰人佐賀県議会議長のほうからお話をよろしくお願い申し上げます。

 

  • 桃崎佐賀県議会議長

 ただいまご紹介いただきました佐賀県議会議長の桃崎でございます。きょう大臣には本当にお忙しい中に、佐賀県に来県いただきましてありがとうございました。

 今、現状は知事が述べたとおりでございますけれども、私のほうからも一言お願いしたいと思います。

 この宝の海有明海は世代を越えて共有すべき県民の共通の財産であり、有明海の再生は、漁業者のみならず、県民の切なる願いでございます。国が県や漁協とともに、有明海の再生に向けた取り組みを行っていただいていることは、本当に感謝をしております。

 ただ、有明海の漁業環境の変化は依然として厳しいものがあります。漁業の状況を見ると、ノリ養殖は漁業者の皆様方の努力のかいあって、16年連続日本一を達成しておりますものの、今日は太良町長もお見えでございますけれども、県の西南部地区である白石町、鹿島市、太良町では、毎年のようにノリの色落ち被害がおきております。また、太良町が中心となる漁船漁業では、タイラギは7年連続の休漁となるなど、まだまだ漁業者の皆様が不安を抱いておられます。水産資源の回復は待ったなしだろうと大臣にはご賢察をいただきたいと思います。この後、漁業者の方々から発言がありますが、その思いを大臣にはしっかりと受けとめていただきまして、子どもたちに跡を継がせることができるうように、そしてまた、未来の子どもたちに宝の海有明海を残せるように、有明海の水産資源の回復に必要な取り組みをぜひ獲得していただきたいと願うわけでございます。きょうは本当によろしくお願いいたします。ありがとうございました。

 

  • 司会

 ありがとうございました。

 続きまして、漁業者からのご意見といたしまして、弥永達郎佐賀県有明海漁協大浦支所運営委員長、よろしくお願い申し上げます。

 

 

  • 弥永・佐賀県有明海漁協大浦支所運営委員長

 大浦支所の弥永でございます。江藤大臣におかれましては、ご多用の中、お運びをいただきましてありがとうございます。

 私どもの大浦支所は、長崎県との県境に位置し、また、諫早湾に最も近く、うちの支所の中では唯一漁船漁業をなりわいとしております。昔より二枚貝の代表とも言われるタイラギを潜水器を使って漁をし、生活の柱としてまいりました。また、カニや魚も宝の海とまで言われていましたたくさん獲れていたんですけど、しかし、諫早干拓が完成したころより潮の流れの減少や赤潮の発生、また貧酸素などの環境変化によりタイラギが育たなくなり、7年連続の休漁となっております。この辺、もうどうなるかわからない状況になっており、我々漁船漁業者は大きな不安を抱えております。また、タイラギばかりか日本一とまで言われてきた潜水技術さえも失おうとしております。魚介類全体も減少してしまい、漁家の生活も困窮を深めており、漁業者の中には潜水技術を生かして、北は東北、南は沖縄へと出稼ぎをして、何とか生活を支えております。当然のごとく、漁業後継者なんてごくわずかになっております。

 国におかれましては、有明海再生事業による資源回復などの取り組みは行っていただいてはいるものの、漁場環境は思うようにはよくならず、有明再生はまだ道半ばと考えております。

 大浦地区には訴訟の原告となっておられる漁業者もおられ、組合員の中には開門を求める声もあります。

 しかし、開門調査の実現がなかなか見えない状況を踏まえ、漁船漁業者がこれから将来ずっと生きていくことができるように、タイラギを初めとした水産資源が回復するまで、今後、再生事業をしっかりと継続してもらうことが重要だと考えており、訴訟の結果がどのようなものであろうと、再生事業については国の責任において、長期的な視点のもとで継続していただき、再生が実現できるまで必要な予算を確保していただきたいと思います。

 我々に残された時間はそう長くないと思います。大臣におかれましては、何とぞ我々漁業者が暗闇に迷うことなく、以前のように安心して暮らしていけるような海を取り戻していただきたくお願い申し上げます。よろしくお願いいたします。

 

 

  • 司会

 ありがとうございます。

 同じく漁業者から岩永政幸佐賀県有明海漁協白石支所運営委員長、よろしくお願いいたします。

 

 

  • 岩永有明海漁協白石支所運営委員長

 白石の岩永です。今日は大臣どうもありがとうございます。

 私は先ほど話がありましたように、佐賀県でも余り環境のよくない西南部という地でノリをやっている者でございます。諫早湾が締め切られてから20年以上という時が過ぎておりますけど、締め切り当初から我々は非常に潮流が緩くなったと。それと同時に、赤潮が頻発するし、発生した赤潮が長期間、同一海域に滞留するというようなことを肌身をもって感じてきているわけでございます。そういう状況でございますので、ノリの栄養が非常に少なくなって、商品価値の少ない色落ちノリを摘採せざるを得ないというような状況がずっと続いております。当然、単価も安いし、収入がなくなるということで、漁家も非常に苦しい中で、何とか頑張っておるような状況でございます。

 幸いといいますか、今は全国的な品物不足というようなことも反映いたしまして、そこそこの色落ちノリまでは何とか売れてはおりますが、当然、普通の黒いノリに比べて商品価値は大きく下がりますし、先ほども言いますように、漁家の収入も大きく減っております。そういう状況でございますので、なかなか後継者も育ちにくい。また、親としても後を継げというようなことはなかなか言いにくいような状態でございます。

 そういう中で、私たちが一番原因と考えているといいますか、そうなったというのが、諫早湾の締め切りからそういうふうに感じておりますので、今、問題になっておりますように、開門調査を含めた環境悪化の原因調査を徹底して行っていただきたいというふうに思っております。しかし、最近の裁判の状況等を見ますと、国としましても開けないという方向でいっておられる。また、裁判の結果もそれに近いような部分で進んでいるように思えてなりません。

 諫早湾を挟んでは、農業者、漁業者、いろんな立場でお互いものを言っているわけでございますけど、失礼ながら、私たちが感じるのは、農業者、また長崎県、そこら辺寄りの考え方に見えて仕方ない部分があるわけでございます。それは裁判でございますので、どういうふうになるのか、我々が操作できる部分ではございませんが、それはそれとしまして、原状回復のために今何ができるのか、我々の要望としましては、まず調整池に水がたまらないようにしてほしい。変な言い方ですけど、本明川を独立させてほしいというのが一番最大の願いでございますけど、なかなかそこも一朝一夕にできる問題ではなかろうというふうに思っております。

 とにかく今我々が要望しておりますのは、自然に近い小まめな排水をしてくださいということを農政局のほうにもお願いに行っておるような状況でございますが、なかなかいろんな事情でそれも我々の思うようにばかりはいっていないようなところもあろうかと思っております。それで、私たちがお願いしたいのは、今、堤防の中央部分に設置されております排水ポンプ、あれは常時排水ということで、1基だけでは当然能力が足りないので、ゲートの開閉での排水になってくるんではなかろうかというふうに思っております。そのゲートの開閉による排水で大量に流れ出た真水が非常にノリ養殖には悪い影響があるというふうに我々は感じておりますので、ぜひ排水ポンプの増設をしていただき、常時排水をしていただきたいというのが今端的な願いでございます。

 そういう中で、二枚貝につきましては、去年は、わずかではございますが、アゲマキの試験操業ということができるようなところも出てきております。そういうところを含めまして、有明海の再生には今後ともお力添えをいただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 終わります。

 

 

  • 司会

 ありがとうございました。

 続きまして、漁業者を代表して、德永重昭佐賀県有明海漁協組合長よろしくお願い申し上げます。

 

 

  • 德永有明海漁協組合長

 ただいまご紹介いただいた当漁協の德永でございます。

 江藤大臣は、今回の大臣就任、まことにおめでとうございます。大臣として早々の来県ということで、非常に私どもも心強く思っておるところでございますので、よろしくお願いいたします。着座のままいろいろ意見を述べさせていただきたいと思います。

 江藤大臣、私が平成25年12月20日、これは開門しなさいという期限の日でございました。また、ある意味、私の誕生日だったので、当時の林大臣になるだけ私の誕生日プレゼントにできませんかというふうなことを言った記憶がありますけれども、そのような中で、ちょうど副大臣になられた大臣に農水省のほうで一回お目にかかったところでございます。

 私が平成26年6月にこの組合長に着任して、現在6年目になりますけれども、当時の西川大臣さん、林大臣さん、森山大臣、山本大臣、斎藤大臣、𠮷川大臣に続いて、7人目の大臣でございますので、1年足らずで交代されているなという感覚はしているところでございます。

 先ほど我々の2人のほうから、いろいろな切実な現在の有明海の状況なり生産状況とか説明がありましたけれども、本当に厳しい状態が続いているのは間違いありません。そういった中でも、我々は有明海を離れるわけにはいきませんので、限られたそういった体制の中でも何とか努力をして漁業生産に結びつけるということが責務でございます。

 特にノリは19億枚ぐらい生産をしますので、これは全国の生産量でいいますと4分の1ですけれども、我々、この有明の佐賀のノリが例えば不作になったということになると、業界全体に非常に影響を与えるということでございます。確実にそういった安定生産の供給をするという我々の責務がございますので、いろんな形で海況なり、それから、こういった気象海況を酌んで養殖に臨んでいるわけでございますけれども、先ほど来、皆さんたち説明のあったとおり、非常に最近環境が悪いと。1つ言えば、赤潮が頻発するようになったという状況が、これは間違いなくそういった状況にあります。

 そういった中でも、先ほど言ったような体制をとって、何とかそういった安定した生産を続けなければならないということで、私自身としては、いわゆる生産者のそれぞれの一つの連帯感がやはり佐賀にはありますので、そういった形での16年連続日本一、そういったことになっているんだろうと思います。

 私はこういった生産者も非常に誇り高く意識しているところでございますので、その辺のところもぜひ知っていただきたいと思います。

 特に、私、今72歳になるわけでございますけれども、ちょうど漁業に就漁して50年になります。有明海の海底地形、それと、いろんな障害物がどこにあるかということは、いわば漁船漁業を営むためには必要でございますので、大体頭の中に入っていますけれども、そういった流れの問題、いろんなことが変化をしているなということは自分でも分かっているわけであります。そういったことを踏まえて、この有明海、宝の海と言われておりますけれども、以前のような海に再生をしてもらいたいなというのは今も切実な願いでございます。

 そういった中で、特措法との絡みがありますけれども、昨年10月に𠮷川前大臣のほうに面会した際にも、いろいろ裁判のこともありますけれども、それにかかわらず、ちゃんと有明海の再生に絡む予算等等はしっかりつけますよというふうな温かい言葉もいただいておりますので、そういったことを踏まえて、全体の再生がいくような施策を、大臣は経験豊富であるということは私も知っておりますので、そういったことをぜひお願いしたいというふうに思っています。よろしくお願いします。

 

 

  • 司会

 ありがとうございました。

 続きまして、沿岸市町を代表いたしまして、永淵孝幸太良町長よろしくお願いいたします。

 

 

  • 永淵太良町長

 まずは、江藤大臣にはこういう席を設けていただきまして、本当にありがとうございます。まず大臣みずからこうして来て、我々の声を聞いてもらうというのは、漁業者にとっても何よりもありがたいことで、力になると思っております。そういった意味で、私はこの有明海沿岸市町の水産振興協議会の副会長という立場ですけれども、代表して発言させていただきます。着座してすみません。

 今、漁業者の方からはいろいろ将来に対する不安とか、今の現状を含めてお話があっておりました。とにかく、漁業者の声というのは、宝の海有明海を以前のようにしていただきたいと、戻してくださいというお願いだけです。そんな中で、先ほど来、知事の前にありますけれども、うちの町ではタイラギという二枚貝がとれておりまして、7年間休業状態です。これが一番最盛期には昭和50年ぐらい、四十数年さかのぼりますけれども、1,780トンぐらいとれておりました。その当時の金で117億円から118億円ぐらいとれておりました。そういったこともありまして、このタイラギがとれないと。

 そういった中で、今、県とか国でいろいろ漁場の海底耕耘なりしていただいて、それについては大変感謝いたしております。そういった意味においては、アゲマキとかサルボウ、ウミタケですか、この辺が少しずつ復活してきておりますけれども、まだまだほど遠い状況にあるといったことで、この高級二枚貝のタイラギを何とかしたいというふうなことで、私の町は長崎県の県境の町ですけれども、漁業者はそこに耐えているところでございますので、ひとつよろしくお願いいたします。

 そして、先ほど来あっておりましたように、我々は漁業者の声をまず聞くというようなことで、まず市町に、私も直接立場でやっておりますけれども、とにかく有明海を元どおりにしてくれと、そういったことを国のほうに訴えてくれと、そういうお話を聞いてきておりますので、これから大臣には有明海沿岸市町のこの思いを受けとめていただいて、宝の海有明海の再生に向けて、また有明海の環境変化の原因究明、そして、その改善にご尽力を賜ればと思っております。

 あわせて、やはり後継者が育っていかないと、この有明海もそうですけれども、続いていかないわけでございますので、そういった後継者の育つような対策も取り入れていただければなと思っております。よろしくお願いします。

 

 

  • 司会

 ありがとうございました。ご出席の方々から意見を重ねて賜りましたけれども、そろそろ時間のほうもございます。よろしければ、ここで総括として山口祥義佐賀県知事のほうからご発言をお願いできればと思います。よろしくお願いいたします。

 

 

  • 山口知事

 本日は江藤大臣、本当にお忙しい中ありがとうございました。

 きょうは本当にこれだけ多くの漁業者と、それから県議会議員がこれだけ大勢やってきています。これは本当に江藤大臣への期待のあらわれでありまして、江藤大臣は船を動かしてくれる、舵を動かしてくれる、舵を切ってくれる方というふうに強く信じております。

 そして、きょう漁業者から話がありましたけれども、みんな一様に思っているのは、この皆さん、すごい格好いいです。この格好いい姿を子供たち、孫の代に、ずっとずっと後継者を育成していきたい。おやじの背中を見てきた自分たちの姿を子供たちにも担ってもらいたいという声。我々も全くそれは共通していて、この美しい有明海をずっとずっとこの漁家の皆さん方が守っていただいて、一生かけて後世に扉を開きたいと思っていると。そこは恐らく江藤大臣はわかっていただけるんだと思います。まず、そこが原点として、我々として、これから本当に一緒になって取り組みをしていきたい。

 特に、諫干についてもお話がありました。もちろん、開門調査していただくのが一番いいわけだけれども、なかなか厳しいなという話もありました。できる限り自然に近い形をつくり出してもらいたい。ポンプアップもそうですし、小まめな排水もそうですけれども、できる限りそういった姿の中で我々はやはりこの最近、異常気象もありますけれども、人が手を入れるということは、本当に最小限にしなければいけない。余り人工物をつくってはいけないと私は思っております。

 そうした中で、これからどういうふうに立ち向かっていくのかということだと思います。水産資源の回復は、まさに待ったなしの問題でありますので、国、関係する県、市町、漁業者などが連携して、水産資源の回復にしっかり取り組んでいく必要があると思います。

 国におかれましては、あえて言います。今後の裁判の帰趨にかかわらず、有明海の再生に向けて、長期的視点のもとで再生事業を継続し、必要な予算は拡充し、漁業者が具体的にその成果を実感できるような取り組みを切にお願いしたいというふうに思います。

 江藤大臣、期待しておりますので、これからぜひよろしくお願いしたいと思います。

 以上です。

 

 

  • 司会

 どうもありがとうございました。

 それでは、最後に江藤大臣から一言お願いいたします。よろしくお願いします。

 

 

  • 江藤農林水産大臣

 率直なご意見を賜りまして、まことにありがとうございました。

 事務方がせかしておりますけれども、少しご挨拶させていただきます。

 知事が漁民は悪くないんだと、そのとおりだと思います。その点については、全く異論はございません。じゃ、なぜそういうことをしたんだという話になるとですね、1900年代最後の年のことでありますけれども、そのときは私はまだバッジはつけていないとはいえ、政治は連続性があるものですから、それはその時代の人間がですね、受け継ぎ、検証しなきゃいけない問題でありますので、その問題意識をしっかりと胸に受けとめさせていただきたいと思います。

 議長のほうから言われました、お話のありました後継者の確保について、何と言っても、後を継がせられるようにしてほしいんだと、そういうふうな再生の方策もありますしですね。

 それで、弥永さんから言われたお話ですけれども、やはりタイラギの話、それから潜水漁法の話ですね、技術というものは継承されなければなくなってしまうのはよくわかります。

 私の田舎でも、架線集材というのがありましてですね。今は何かというと、その高性能林業機械を山に入れて、作業道をつくって集材すればいいという話がありますけれども、やはり山を傷めない、自然を傷めない架線集材という技術は私は大事だと思っております。しかし、これもなかなか技術が要る話で、もう国内でつくっているメーカーは1社だけになってしまいました。こういう技術がなくなる前に、何とか新しい継承者ができるように、そういうふうな予算の確保もしなきゃいかんなというふうに気持ちを新たにさせていただきました。

 それから、岩永さんから言われた、20年たって潮が緩くなって、これは現場でですね、私の親父も半農半漁の家で、次男坊だったんですね、私の親父は。政治家になって、私は2世なんですけれども、タコつぼ入れたり、刺し網入れたりして、ずっと大きくなった親父の姿を知っていますので、海のことは漁師が一番よく知っているということでありますから、その変化というのは、岩永さんが言うことが100%正しいんだろうと思います。脚色は一切なされていないんだろうというふうに受けとめさせていただきます。

 その開門の話につきましては、もう細かくは言いませんが、判決の話とかいろいろあって、政治と司法の判断というのは、お互い不介入の部分がありますから、なかなか政治家としての苦しい部分があるということだけはご理解いただければと思いますけれども、しかし、本明川の話とか、かなりでっかい話なので、そういう話があったということは局長、彼とは長いつき合いですので、聞いてもらいました。自然に近い排水というものは、どういう工夫があるのか、それは考えなければいけないかなと思います。

 それから、中央ポンプの調節の話ですね。これは課長と局長、困った顔していますから。でも、ご意見ですからね、こんなのも検討してみたいと思います。常時排水の話は、それが適切かどうか、ちょっと私は科学的知見を持ち合わせませんので、ちょっと返事は避けますけれども、検討できることなのかどうかも含めてしっかりやらせていただきます。

 德永組合長のお話ですね、しょっちゅう大臣がかわって同じ話をしなきゃいけないのは大変申しわけないと思いますが、そういうものなので、お許しをいただきたいと思います。

 一番胸に残ったのは、私たちはこの有明から離れるわけにはいかないんだという言葉がとても胸に残りました。何としても次の世代に残していきたいと、みんな誇り高くやっているんだという気持ちをですね、きょう聞かせていただいたことを感謝したいと思います。

 裁判の話をちょこっとしましたけれども、裁判と、この有明再生のための予算はリンクするものでは決してありません。隣県4県の方々の、これは共通の利益のためでありますし、やはりこういったときに漁業法の改正をして、新しい取組の、今年まだ1年目ですから。そして、もうかる漁業であるとか、攻めの漁業であるとか、管理型の漁業であるとか、いろんなことを今、国では考えています。そういうことを考えれば、やっぱり有明もしっかり再生しなきゃいけないことは当たり前のことでありますので、ぜひしっかり予算の動きも含めてやらせていただきたいと思います。

 山口さんのほうから大変抑えた発言していただいて、感謝いたしておりますが、先ほど有明水産振興センターに行かせていただいて、いろんな工夫をされていることは説明を受けてまいりました。しかし、回復しているとはいってもごく一部のところで、とても昔の姿とは言えない、18億円ですか、ちょっと及ばないと思いますが、やはり技術開発ですね、海底耕うんについてはしっかりやって、種貝というんですか、何というんですか、あれは。もとになる養殖したやつを、そこからまた、子供が生まれて、その次の世代が育ってやっと資源回復ということなんでしょう。そういう話もしっかりと聞いてきましたので、技術開発も必要ですし、それには予算が必要なので、そこはしっかりさせていただきたいと思います。

 最後に知事のほうから、舵の切れる人間だと思っているとプレッシャーをかけられましたが、日本という国はそう簡単な国ではありませんからですね。ただ、政治家はその責任をとるとか、決断をするとか、そういうことは時に求められる仕事だということはよくわかっております。ですから、これまで長い歴史の中で、皆様方ご苦労されて、意見を闘わされて、私がまだ就任してまだ3週間でございますので、しっかり勉強するところは勉強して、役所の中でも議論することはして、また、皆様方ともお話し合いをできる機会があれば取り持たせていただいて、知事にも東京にお越しいただいた折にはぜひ、ちょっとでも結構ですから、お見えいただいて、やはり人同士ですから、対話をする回数をふやせば、はっと思うような知恵が出る場面ももしかしたらあるのかもしれないなというふうに思っております。

 この後、油が漏出したところを見させていただくことになっています。私のところでも、農業用のA重油ですけれども、川が氾濫して、農地に、宮崎はマンゴー畑がいっぱいあるんですけれども、マンゴー畑に重油が流れて大被害を受けたことがあるんですよ。そういった経験が私の選挙区にあるものですから、非常に他人事ではない、非常に苦しいのはわかりますので、そういったところに行く予定が詰まっておりますので、これにて失礼させていただきますが、しっかり私も承って、省内でも検討することを約束しまして、きょうはこれで終わらせていただきます。

 本当にありがとうございました。

 

 

  • 司会

 以上をもちまして、限られた時間ではございましたけれども、本日の意見交換会を終了いたします。

 本日は意見交換会、ご出席賜りまして、まことにありがとうございました。

  

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