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ブランド確立を進めている「いちごさん」が品種登録前に流出していたことが発覚しました

最終更新日:

記者発表ヘッダー


平成31年3月19日

農林水産部園芸課 

担当者 鍵山

直通 0952-25-7119

E-mail: engei@pref.saga.lg.jp

 

ブランド確立を進めている「いちごさん」が品種登録前に流出していたことが発覚しました

1 事案の概要

(ブランド確立の取組)

 〇「いちごさん」は、佐賀県、JAグループ佐賀、生産者が一丸となって平成22年度から取り組んできた「いちご次世代品種緊急開発プロジェクト」により、約1万5千株の中から選抜した品種で、平成30年8月15日付けで品種登録されました。

 〇県では、この「いちごさん」の県内生産者への円滑な普及を図るため、平成29年10月にJAさがとの間で栽培の許諾契約を締結しております。JAが栽培を認めた生産者での栽培を進め、平成30年11月から市場に出荷されています。

 

(今回の事案)

 〇このように「いちごさん」のブランド確立に向けた取組を進めている中、佐賀県農業試験研究センターに再任用職員として勤務していたA氏(60歳代、男性)が、在任中の平成29年春頃に、品種登録前の「いちごさん」(佐賀i9号)の苗(5株)と「佐賀i5号」の苗(1株)を、農業試験研究センター内から無断で持ち出し、JAが栽培を認めていない いちご生産農家のB農家に譲渡し、そのB農家は「いちごさん」の苗を自家増殖し、別のいちご生産農家のC農家(この農家もJAが栽培を認めていない)に譲渡していました。

 〇C農家は、「いちごさん」の苗(果実を付けた鉢物の状態)と果実を直売所で販売していました。

 〇県がA氏、B農家及びC農家の3氏へ調査した結果、C農家が鉢物として販売した数量は5株で、それ以外の苗の流出は確認されませんでした。

 〇また、県では、今回の事案と同様に他の県職員が「いちごさん」の苗を流出させたことがないか、いちご新品種の試験栽培に関わった試験研究機関の全職員に対して聞き取り調査を行った結果、他に県職員が苗を持ち出した事案は確認されませんでした。

 

2 県の対応

 〇発覚後、調査を行い、種苗法第33条第2項に基づき、B農家、及びC農家が栽培している「いちごさん」の苗を処分させました。

3 再発防止策の概要

 1) 苗の管理体制の強化

  (1)  試験研究機関における管理体制の強化

   ア(新規)苗管理台帳の作成による定期的な在庫確認の実施

   イ(新規)関連施設への関係者以外立入禁止処置

  (2)(新規)「いちごさん」の県内外への不正譲渡等の防止のためのDNA鑑定体制の整備

  2) 知的財産の重要性に関する職員研修の徹底

  (1)(拡充)専門家による全職員への研修

  (2)(新規)チェックリストを踏まえた指導の強化

  3) いちご栽培農家への種苗法の周知徹底

 

4 御厨秀樹 農林水産部長コメント

  「いちごさん」のブランド確立に向けた様々な取組を進めている中で、知的財産を保護すべき元県職員が発端となって不適切な事案を起こしたことは誠に遺憾です。

  このような事案が二度と発生しないよう、県の苗の管理体制の強化などを図るとともに、農家等に対して種苗法遵守の徹底を呼びかけてまいります。

  今後ともJA、生産者と一丸となって「いちごさん」のブランド確立に努めてまいります。

 

【参考 主な経過】

時期

内容

(参考)平成28年2月1日

 県が「佐賀i9号」「佐賀i5号」の品種登録を出願

(参考)平成28年5月31日

農林水産省が「佐賀i9号」「佐賀i5号」の品種登録の出願を公表

平成29年春

A氏が「佐賀i9号」「佐賀i5号」の苗を農業試験研究センターから無断で持ち出し、B農家に譲渡

平成29年夏

B農家が自家増殖した「佐賀i9号」の苗をC農家へ譲渡。C農家が「佐賀i9号」の苗を増殖

平成29年秋 

B農家が「佐賀i9号」及び「佐賀i5号」の苗を定植して栽培(「佐賀i5号」の生産はこの一作で終了)

(参考)平成30年8月15日

 2品種とも、品種登録により佐賀県に育成者権が発生

平成30年秋

B農家が「佐賀i9号」の苗を定植、栽培。C農家が「佐賀i9号」の苗を定植、栽培

平成31年1月25日

JAの職員から園芸課に対し「直売所で「いちごさん」の苗が販売されている」との通報あり

1月25日~

A氏、B農家、C農家への事実確認調査

2月12日~3月2日

試験研究機関の全職員への聞き取り

3月12日~14日

B農家、C農家の苗の処分

3月15日

A氏が謝罪文提出

 

【参考 種苗法】

(育成者権の効力)

第二十条 育成者権者は、品種登録を受けている品種(以下「登録品種」という。)及び当該登録品種と特性により明確に区別されない品種を業として利用する権利を専有する。ただし、その育成者権について専用利用権を設定したときは、専用利用権者がこれらの品種を利用する権利を専有する範囲については、この限りでない。

 

(差止請求権)

第三十三条 育成者権者又は専用利用権者は、自己の育成者権又は専用利用権を侵害する者又は侵害するおそれがある者に対し、その侵害の停止又は予防を請求することができる。

2 育成者権者又は専用利用権者は、前項の規定による請求をするに際し、侵害の行為を組成した種苗、収穫物若しくは加工品又は侵害の行為に供した物の廃棄その他の侵害の予防に必要な行為を請求することができる。

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