昭和8年(1933)に歯科医院兼住宅として建てられた木造2階建ての建造物である。魚問屋や青果店などが建ち並ぶ唐津市中町通りに所在する。下見板張りにモスグリーン色のペンキ塗りの洋風外観は、1階の住宅部分は和風の意匠、2階の診療所部分は洋風意匠となっている。町屋が連続する商店街の中で特色あるシンボル的な存在として古くから多くの人に親しまれてきた。歯科医院としては昭和期に閉院されたが、平成22年に市に寄贈され改修された後、平成26年には文化庁所管の登録有形文化財に登録されるなど、益々その存在価値が増している。