佐賀県では、平成15年度から全国初となる「トライアル発注事業」を実施しています。
トライアル発注とは、県内の中小企業等が開発した製品等について、県の機関が試験的に発注し、また使用後は当該製品等の有用性を評価し、官公庁での受注実績をつくることにより、販路の開拓を支援するなど、県内企業の育成を図るための制度です。
制度の概要
1.対象製品の要件
一般枠とテクノロジー枠を設け、各々次に掲げる要件の全てを満たすものが対象となります。
(1)一般枠
ア 県内に主たる事業所を有する中小企業等が開発した製品等であること
(ただし、災害対策に資さない食品及び飲料は除く)
イ 県の機関での受注実績が少なく、市場での流通が十分ではないこと
ウ 市場性が見込まれる製品等であり、次のいずれかに適合すること
(ア)新規性や独創性が認められること
(イ)優れた製品特性を有し、環境対応、省エネ、省資源など県の行政目的の実現に有効であると認められるものであること。
エ 県の機関が調達している、又は県の機関における事務・事業遂行上の使途が見込まれる製品であること
(2)テクノロジー枠
ア AI・IoTなどの技術を利活用した製品等であること
イ 県内に主たる事業所を有する企業等が、開発や導入支援を行う製品等であること
ウ 県の機関での受注実績が少なく、市場での流通が十分ではないこと
エ 市場性が見込まれる製品等であること
オ 県の機関が調達し、又は県の機関における事務・事業遂行上の使途が見込まれる製品であること
2.公募及び審査
3.選定・評価実績
令和元年度までに610件の応募があり、うち、230件を選定しています。
また、このうち使用機関による評価を行った223件について、その結果を公表し、製品開発や販路開拓の参考にしていただいています。
選定・評価結果については「トライアル発注選定・評価情報」のページでご覧いただくことができます。
あわせて、 個々の製品情報等については、トライアル発注全国ネットワークの「佐賀県の製品一覧
(外部リンク)」でも検索・ご覧いただくことができます。
4.その他
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佐賀県での制度導入以降、全国各地で同様の制度の創設等がなされたことから、平成19年度には全国ネットワークを設けました。詳しくは「
トライアル発注全国ネットワーク」のページをご覧ください。
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トライアル発注企業の販路開拓を支援するため、
トライアル倶楽部を設け、これまで県内におけるプレゼンテーションやマッチングの場を設けてきました。また、平成25年度からは、新たに「トライアル倶楽部首都圏商談会及び販路開拓フォローアップ事業」を開催することとしています。
参考資料