深川家住宅 最終更新日:2016年4月1日 第2005-12号 深川家住宅 【小城市小城町】 概要 遺産にまつわる物語 深川家は、旧小城城下と鎮守の祇園神社を結ぶ参道沿いに位置する旧造り酒屋の町家である。裏の土蔵で酒造りが行われ、主屋の一角を占めていた店頭で、酒の小売りが行われていた。一部は荷馬車で牛津まで運んでいたそうである。深川家がある上町・中町・下町は、江戸時代前期の寛永年間に小城鍋島藩初代鍋島元茂によってつくられたとされる。この三町では、祇園川の清流を3本の水路によって取り込み生活用水にあてるなど、江戸時代の都市計画もうかがわせる。 建物の特徴 主屋の建築は江戸時代末期と推定される。主屋と土蔵が渡り廊下でつながる。外観は真壁で、二階両端の戸袋を白漆喰で塗り込めている。一階出入口の大戸が失われているものの、縦格子が三間にわたって付き、町家らしい外観を呈している。内部には、「ざしき・ぶつま・ちょうば・みせ・どま」がある。 保存や活用の取組 講座の開催、書の展示会が開催されている。祇園祭やウォークラリーのチェックポイントとしても一般公開されている。平成20年から道路拡幅に伴い引き家工事が行われた。所有者や周辺まちづくり団体、小城市によって今後の活用計画が検討されている。 写真をクリックすると大きい写真が新しいウィンドウで開きます。 アクセス より大きな地図で 佐賀県遺産 を表示