2015年12月11日
小学校5年生、中学校2年生を対象に悉皆で実施された「平成27年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(以下「全国体力調査」という。)について、スポーツ庁から県内の公立学校の調査結果が提供されましたので、お知らせします。
調査概要
- 調査実施期間 平成27年5月~7月(各学校で実施)
- 調査方法 全数調査方式
- 調査の対象 小学校5年生、中学校2年生(特別支援学校を含む。)
県内公立学校の実施学校・児童生徒数(分校を含む)
|
佐賀県 |
全国 |
参加学校数(校) |
児童生徒数(人) |
参加学校数(校) |
児童生徒数(人) |
小学校5年生 |
167 |
7,744 |
20,477 |
1,055,897 |
中学校2年生 |
97 |
7,867 |
10,578 |
1,008,414 |
(注)佐賀県の公立小学校数は、県立特別支援学校小学部を含む。佐賀県の公立中学校数は、県立中学校、県立特別支援学校中学部を含む。
調査結果概要
中学校2年生男女は、ともに体力合計点で全国平均値を上回りました。また、小学校5年生男子は全国平均値とほぼ差がみられず、小学校5年生女子は全国平均値を下回りましたが、小学校5年生男女は全国平均値との差は前回より縮小しています。
体力合計点の全国平均値との比較(単位:点)
区 分 |
体力合計点 |
全国平均値との差 |
佐賀 |
全国 |
差 |
(参考)H26 |
小学校
5年生 |
男子 |
53.75 |
53.81 |
-0.06 |
-0.49 |
女子 |
54.37 |
55.19 |
-0.82 |
-1.48 |
中学校
2年生 |
男子 |
42.48 |
41.80 |
0.68 |
0.88 |
女子 |
49.25 |
48.96 |
0.29 |
-0.09 |
小学校の実技調査結果について
小学校5年生 |
平成27年度 |
男 子 |
女 子 |
平均値 |
平均値 |
握力(kg) |
全国 |
16.45 |
16.05 |
佐賀 |
↑ 16.62 |
↑ 16.10 |
上体起こし(回) |
全国 |
19.58 |
18.41 |
佐賀 |
↓ 18.89 |
↓ 17.31 |
長座体前屈(cm) |
全国 |
33.05 |
37.45 |
佐賀 |
↓ 32.90 |
↓ 37.01 |
反復横とび(点) |
全国 |
41.60 |
39.56 |
佐賀 |
↓ 41.20 |
↓ 39.14 |
20mシャトルラン(回) |
全国 |
51.64 |
40.70 |
佐賀 |
↑ 52.75 |
↓ 40.00 |
50m走(秒) |
全国 |
9.37 |
9.62 |
佐賀 |
↑ 9.29 |
↑ 9.59 |
立ち幅とび(cm) |
全国 |
151.27 |
144.80 |
佐賀 |
↓ 149.88 |
↓ 143.22 |
ソフトボール投げ(m) |
全国 |
22.51 |
13.76 |
佐賀 |
↑ 23.22 |
↑ 13.98 |
中学校の実技調査結果について
中学校2年生 |
平成27年度 |
男 子 |
女 子 |
平均値 |
平均値 |
握力(kg) |
全国 |
28.91 |
23.65 |
佐賀 |
↑ 29.86 |
↑ 24.34 |
上体起こし(回) |
全国 |
27.35 |
23.18 |
佐賀 |
↓ 26.42 |
↓ 22.04 |
長座体前屈(cm) |
全国 |
43.04 |
45.55 |
佐賀 |
↓ 42.90 |
↓ 44.83 |
反復横とび(点) |
全国 |
51.63 |
46.10 |
佐賀 |
↓ 51.59 |
↓ 46.04 |
持久走(秒) |
全国 |
393.42 |
290.60 |
佐賀 |
↓ 393.94 |
↓ 297.50 |
20mシャトルラン(回) |
全国 |
85.28 |
57.79 |
佐賀 |
↑ 89.30 |
↑ 60.03 |
50m走(秒) |
全国 |
8.01 |
8.84 |
佐賀 |
→ 8.01 |
↓ 8.88 |
立ち幅とび(cm) |
全国 |
194.11 |
167.23 |
佐賀 |
↑ 195.65 |
↑ 167.91 |
ハンドボール投げ(m) |
全国 |
20.61 |
12.77 |
佐賀 |
↑ 21.24 |
↑ 13.08 |
体力総合評価(段階別)の比較
体力総合評価 を平成26年度と比べてみると、小学校5年生男女及び中学校2年生女子は改善傾向にあり、中学校2年生男子は変化がみられませんでした。
《小学校5年生男子》 《小学校5年生女子》

《中学校2年生男子》 《中学校2年生女子》

※体力総合評価
体力総合評価とは、スポーツ庁が示す項目別得点表に従って、各項目の記録を採点し、その合計点を年齢別に設定された総合評価基準表にあてはめて、A、B、C、D、Eの5段階で総合評価するもの。Aは体力評価が最も高く、Eが最も低い。
質問紙調査結果について
内容については、別添資料「児童生徒質問紙及び学校質問紙調査の結果」を参照ください。
今後の目標
実技に関する調査については、いずれも全国平均を上回るよう取り組みます。
特に小学生の体力向上については、重点的に取組を行います。
体力向上に向けた主な取り組み
各学校において、一人ひとりの児童生徒の体力や生活習慣、食習慣、運動習慣を把握し、体育・保健に関する指導の改善が図られるよう取組を継続し
ていきます。
運動に親しむ環境の充実
- ウェブランキングシステムによる運動(名称:スポーツチャレンジ)
機会の提供学級単位で簡単に取り組める種目(6種目)を設け、回数やタイムを競い、記録をホームページ上に記載することで、運動に親しむきっかけづくりとしたり、運動する意欲を高めたりする取組を行います。
体力向上の取組好事例や授業づくりの参考資料等を紹介するなど、情報提供や啓発活動を強化します。
スポーツチャレンジの取組、体力・運動能力調査結果をもとに学校・学級を表彰し、体力向上に向けた取組の意欲を喚起します。
小学校の体育授業への外部指導者(退職教員等)の派遣
体力・運動能力調査の記録用個票の配布
全児童に記録用の個票を配布し、児童個々の体力・運動能力の現状について、学校及び保護者の理解や連携を支援するなど、運動習慣等の改善に役立てています。
上記の取組に加え、今後、同調査結果をさらに詳細に分析し、体力向上の具体的方策を検討します。
スポーツ庁は毎年、全国体力調査報告書を作成しています。
今年度の報告書では、取組好事例として伊万里市立山代東小学校の「生活習慣の見直しによる身体活動の増大」(別添参照)が紹介されています。