議案等の審議結果
令和3年2月定例県議会
委員長報告
佐賀空港・有明海問題対策等特別委員長報告
委員長 石倉 秀郷
佐賀空港・有明海問題対策等特別委員長の報告をいたします。
自衛隊による佐賀空港使用等、及びそれに伴う有明海の海洋環境の保全等に関する諸問題の調査に関する件につきまして、3月16日に委員会を開催し、防衛省大臣官房審議官岩元達弘氏他10名を参考人として招致し、意見聴取の後参考人の質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず参考人より「佐賀空港の自衛隊使用要請に関する施設配置等」について意見聴取の後、
◎令和2年10月26日に行われた防衛省と漁協との打ち合わせ内容
◎操縦士や整備員等の人材育成の実績や今後の対応
◎地域振興や漁業振興に関する地元の要望の把握状況
◎住民側、漁業者の立場に立った対応の必要性
◎佐賀空港の代替地選定の有無
◎オスプレイが暫定配備されている木更津駐屯地での運用状況及び今後の配備計画
◎木更津駐屯地へ暫定配備する期間や暫定配備後の対応及び佐賀空港への配備に対するスケジュール感の有無
◎地元自治会が求めている地元住民説明会への対応状況
◎佐賀空港において油流出等の事故が発生した場合の対応
◎防衛省の公害防止協定への認識や見直し時期の見通し及び漁協のオスプレイ等配備計画検討委員会への説明状況
◎用地取得の時期や予算措置の状況、防衛省の強制収用に対する意思及び強制収用の実績の有無
◎地権者説明会の日程調整の状況及び対象となる地権者の範囲及び用地の価格提示の必要性
◎平成30年8月に県と防衛省が合意した事項の提案理由及び環境保全と補償に関する協議会に関する防衛省の認識
◎着陸料百億円を原資とした基金と事故等による国からの補償の基金との違い及び漁業者の心情への理解
◎漁協の各支所への説明内容や参加者の反応及び漁業者の理解に対する所見
◎地元自治会長等が住民説明会開催のため面会を求めた際に、九州防衛局長が約束の場へ同席しなかった理由
◎オスプレイ配備に反対する住民や漁業者の声に対する所見
◎周辺対策事業の内容や認定の判断方法及び地元住民の事業に対する理解の状況
◎特定防衛施設周辺整備調整交付金の内容及び事業評価に対する報道への所見
◎米軍配備の要請に対する防衛省の見解
◎配置図案による基地機能の内容や、機体配備に対する格納庫等の規模への疑義及び将来の基地拡張の予定
◎有明海漁協の不信感に対する防衛省の認識
◎駐屯地からの排水対策
◎北方領土や竹島、尖閣諸島の問題に対する防衛省の所見
◎地権者説明会の重要性に対する所見及び地権者の理解を得るための取組み
◎審議官や九州防衛局長の漁協などへの訪問状況
◎目達原駐屯地の今後の役割、佐賀空港との関係性及び基地を結ぶ道路整備等への対応
◎目達原駐屯地の地元自治体への情報提供体制及び信頼関係構築への取組み
◎地元あるいは県から、オスプレイのデモフライト要請があった場合の対応
などの質疑が行われました。
最後に、自衛隊による佐賀空港使用等、及びそれに伴う有明海の海洋環境の保全等に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を、副議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、佐賀空港・有明海問題対策等特別委員長の報告を終わります。