議案等の審議結果
令和3年2月定例県議会
委員長報告
農林水産商工常任委員長報告
委員長 古賀 陽三
農林水産商工常任委員長の報告をいたします。
3月4日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び継続審査中の事件につきまして、3月9日及び10日の両日、委員会を開催し、「佐賀労働局」及び「佐賀県農業大学校」への現地視察を含め、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第1号議案中、本委員会関係分、甲第4号議案、甲第5号議案、甲第9号議案から甲第11号議案まで3件、甲第17号議案、乙第17号議案から、乙第19号議案まで3件及び乙第21号議案、以上11件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案についての主な意見及び要望の概要を申し上げます。
1 産業デジタルトランスフォーメーションいわゆるDXの推進及びスタートアップの取組みについては、「可能性の芽」といえる成果が様々な分野で表れており、今後とも、これまでの取組の成果や蓄積を生かしながら積極的に取り組まれたい。
1 「さが園芸888運動」における果樹の振興について、県オリジナルのかんきつ新品種「にじゅうまる」のような高品質なみかんづくりなど農業関係者が一体となって様々な新しい取組みを行い、さが園芸生産888億円の目標達成に向け、強い決意で推進されたい。
などの意見が出されました。
次に、付託議案及び所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎国の「2050年カーボンニュートラル宣言」に対する県の考え方や「佐賀県再生可能エネルギー利用等基本計画」の具体的な内容及びカーボンニュートラルへの対応に向けた基本計画の見直しや市町への支援の必要性
◎海洋温度差発電技術の位置づけと、その取組み、温泉温度差発電の概要とPRの必要性及び海洋温度差発電技術の海外展開
◎外国人技能実習制度等の概要、技能実習生の受入状況や受入企業の不適切な事案、技能実習に関する取組み及びコロナ禍における入国時の対策と対策を行う受入企業への支援
◎「佐賀県原産地呼称管理制度」の概要と認定酒の推移や取組みの成果及び今後の取組み
◎新型コロナウイルス感染症による佐賀産日本酒への影響と、これまでの県内蔵元への支援内容や今春の蔵開きの開催状況及び今後の支援策
◎有害鳥獣による被害状況と被害防止対策の取組み、イノシシの捕獲技術の向上策や市街地に出没する有害鳥獣への対応と市街地出没対応マニュアルの必要性及び農作物被害軽減のための今後の取組み
◎クリーク整備の進捗状況と流域治水を踏まえた今後のクリーク整備の取組みや未整備のクリーク等の対策及び既存施設を活用した流域治水対策
◎九年庵の概要と管理の状況、「九年庵保存活用推進事業」の内容や保存活用計画の策定及び今後の活用策
◎タイラギ資源の回復における母貝集団の重要性や国や有明海沿岸三県と協調した取組内容、佐賀県産タイラギ人工種苗のこれまでの生産状況や放流状況と放流後の追跡調査等の取組み及びタイラギ資源の回復に向けた今後の取組み
などの質疑が行われました。
最後に、11月定例会から引き続き審査中の
1 産業労働行政について
1 農林水産行政について
以上2件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を副議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、農林水産商工常任委員長の報告を終わります。