議案等の審議結果

平成26年11月定例県議会

委員長報告 

原子力安全対策等特別委員長報告
委員長　　石丸　博

　原子力安全対策等特別委員長の報告をいたします。

　原子力安全・防災対策、エネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、12月16日に委員会を開催し、九州電力株式会社副社長 山元春義氏　他3名を参考人として招致し、それぞれの参考人からの意見聴取の後、参考人への質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。

　当日は、「原子力発電所の再稼働の手順等について」の項目に関し、九州電力株式会社副社長 山元春義氏　他3名から意見聴取の後、
◎ 福島第一原発の事故原因が未解明の中で、新規制基準に基づく審査が進められていることへの認識
◎ 玄海原発の30キロメートル圏内自治体との安全協定締結の必要性
◎ 玄海原発3、4号機の適合性審査の状況と、再稼働の目途
◎ 玄海原発3、4号機、第1放射化学室で発生した火災の、伊万里市への報告遅れの経緯
◎ 玄海原発1号機の、廃炉あるいは再稼働の判断時期
◎ 玄海原発1号機の廃炉経費と、財源確保の状況
◎ 玄海原発の隣接地の取得目的と、将来の中間貯蔵施設用地としての活用の有無
◎ 伊万里市との速やかな安全協定締結の必要性
◎ 審査が先行している川内原発1、2号機の再稼働までの見通し
◎ 川内原発1、2号機の適合性審査の流れ
◎ 鹿児島県で実施された住民説明会の概要
◎ 避難計画作成への国の関与強化の必要性
◎ 原発再稼働にあたっての、地元の定義、範囲に関する九州電力の認識
◎ SPEEDIの活用に関する認識
◎ 太陽光発電事業者からの、買い取り手続き回答保留の経緯
◎ 原発再稼働後の、九州電力の経営への影響
◎ 過酷事故発生の可能性に対する認識
◎ 重大事故発生時の、関係自治体への速やかな連絡体制

などについての質疑が行われました。

　 最後に、原子力安全・防災対策、エネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。

　以上をもちまして、原子力安全対策等特別委員長の報告を終わります。