議案等の審議結果

平成26年6月定例県議会

委員長報告 

県土整備常任委員長報告
委員長　宮原　真一

　県土整備常任委員長の報告をいたします。

　6月20日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び継続審査中の事件につきまして、6月25日及び26日の両日、委員会を開催し、小城市荒谷地区の荒廃渓流対策工の現場、有明佐賀空港の現地視察を含め、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。
 
　まず、採決の結果を申し上げます。

　質疑終結の後、討論に移り、乙第80号議案について、「佐賀空港への夜間駐機、着陸料サービスなどの県費のつぎ込みのあり方については反対の立場だが、今回の駐車場整備のための用地購入については、空港利用者の利便性を図るものであり、現実的な対応としてやむを得ない」との討論がありました。
　討論の後、直ちに採決に移り、乙第80号議案について採決した結果、全会一致をもって、原案のとおり可決いたしました。
 
　次に、甲第33号議案中 本委員会関係分、甲第36号議案、以上2件の議案を一括して採決した結果、賛成者多数をもって原案のとおり可決いたしました。

　次に、乙第78号議案について採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
 
　続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案等についての主な意見及び要望の概要を申し上げます。

◎佐賀空港の東京便については、増便に伴う路線定着にむけた、航空会社への支援に加え、首都圏、地元双方向からの利用促進に取り組み、増便効果の早期発現に努められたい。
◎佐賀空港駐車場の建設用地の取得について、現在の無料駐車場は空港利用客にとって大きなメリットである一方、維持管理や、今回の拡張整備などの費用がかかっており、公的負担だけに頼らない、駐車場の有料化も検討すべきである。
◎伊万里港コンテナヤードの整備について、国際コンテナの取扱品目である多くの家具・家具装備品の輸入が、県内の地域経済に大きな影響を及ぼしていることを認識した上で、ポートセールスに努められたい。

などの意見が出されました。
 
　次に、付託議案及び所管事項一般として申し述べられました、主な質疑の概要を申し上げます。

◎国への政策提案における重点提案事項、新規提案事項の内容、及びこれら提案内容の実現に向けた今後の取組み
◎平成25年度及び平成26年度の公共工事予算の状況、土木一式工事の等級ごとの発注状況の地域別の傾向及び発注実績に対する県の認識と今後の対応
◎公共工事品確法の改正内容及び県の対応状況
◎平成27・28年度の「佐賀県建設業者施工能力等級評定要領」の内容、及び建設業の健全な発展につながる評定要領の見直しの必要性
◎有明佐賀空港が果たす役割、成田便の就航日変更の理由とその対応状況、上海便の就航2年目の経済効果と4年目以降の支援の考え方、及びこれからの空港運営の在り方
◎新鳥栖駅発着の新幹線の料金格差の解消に向けた取組み、西九州ルートの整備計画とフリーゲージトレインの利点、及び新鳥栖～武雄温泉間の全線フル規格化を要望する声に対する対応
◎県道佐賀川久保鳥栖線、県道中原鳥栖線、県道久留米基山筑紫野線の取組状況、国道3号、国道34号の交通渋滞の緩和にむけた取組の推進、及び鳥栖地区の道路整備の考え方
◎佐賀市街地の交通渋滞の現状と緩和に向けた取組、及び佐賀市からの高木瀬地区の交通渋滞解消のための道路整備の要望内容と県の対応状況
◎諸富港の物揚場の役割と現在の利用状況、及び安全対策の必要性
◎唐津湾海岸侵食対策調査及び調査検討委員会の目的とその内容、及び今後の調査スケジュールと目指すべき成果

などの質疑が行われました。

　最後に、2月定例会から引き続き審査中の

1、県土づくり行政について
1、交通政策行政について
1、災害対策について
　
以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。

　以上をもちまして、県土整備常任委員長の報告を終わります。