議案等の審議結果

平成24年9月定例県議会

委員長報告 

文教厚生常任委員長報告
委員長　指山　清範

 文教厚生常任委員長の報告をいたします。

  9月19日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び継続審査中の事件につきまして、9月24日及び25日の両日、現地視察を含め委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。

まず、採決の結果を申し上げます。

　質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第35号議案中、本委員会関係分、乙第61号議案、乙第62号議案、及び乙第69号議案、以上4件の議案を一括して採決した結果、賛成者多数をもって原案のとおり可決いたしました。
  次に、乙第60号議案、乙第70号議案、及び乙第71号議案、以上3件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
  次に、乙第72号議案 「教育委員会委員の任命について」 を採決した結果、全会一致をもってこれに同意することにいたしました。

続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案等についての主な意見及び要望の概要を申し上げます。

1、フルマラソン化される「さが桜マラソン」について、特色ある佐賀県らしいマラソン大会として、県内外から多くの人に参加してもらえるよう、今後、関係者と一体となって開催準備や運営に取り組まれたい。
1、いじめ問題については、インターネット上のいじめを含め未然防止と再発防止の対策が必要であり、加害児童生徒への指導と共に、家庭や地域社会、関係機関との連携により、いじめを許さない学校づくりに今後とも取り組まれたい。
　また、万が一、学校現場で重大な危機事象が発生した場合は、保護者や地域住民への迅速かつ的確な情報公開により説明責任を果たされたい。

との意見が出されました。

 次に、付託議案及び所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。

◎ 諫早湾干拓潮受堤防排水門の5月開門開始の実現に向けた今後の取組み、及び環境アセスメント準備書に対する佐賀県意見とそれについての九州農政局の見解
◎ 県の関係本部が連携した有明海の漂流・漂着ごみ問題への対応の必要性
◎ 国が出した「革新的エネルギー・環境戦略」に対する県の認識と、今夏の電力需給の実績を踏まえた今後の原子力発電所の再稼働の不必要性
◎ 国会の同意を得ることなく首相が任命した、原子力規制委員会委員の人事に対する県の認識
◎ 九州電力に対する玄海原子力発電所のプルサーマルの中止要請の必要性
◎ 玄海原子力発電所1号機に関する「高経年化技術評価に関する意見聴取会」の議論の経緯や結果、及び県独自の専門家会議を設置しないこととした理由
◎ 2005年のプルサーマル公開討論会における、委託契約の処理に対する認識
◎ スポーツ課の設置目的と今後の取組み、及び誰もが参加できる障害者スポーツの推進に対する認識
◎ 県内の生活保護の現況や不正受給の状況、保護受給者の臨時的な支出への対応、及び制度の改悪を行わないよう国への働きかけの必要性
◎ 聴覚障害者情報提供施設の開設に向けた現状と今後の取組み
◎ ICT利活用教育推進のための教職員への研修状況と支援体制、及び県立学校における事業の進捗状況
◎ 「全国学力・学習状況調査」の結果とそれを受けた対応、及び義務教育における学習時間等の確保の必要性
◎ 「大学受験力及び学力向上緊急対策事業」の目標や現在の取組状況と、今後の事業継続に向けた考え方

などの質疑が行われました。

  最後に、6月定例会から引き続き審査中の
1、くらし環境行政について
1、健康福祉行政について
1、教育の振興について

以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。

　以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告を終わります。