議案等の審議結果

平成24年6月定例県議会

委員長報告

原子力安全対策等特別委員長報告
委員長　石丸 博

　原子力安全対策等特別委員長の報告をいたします。

　原子力安全・防災対策、エネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、閉会中の4月16日及び5月29日に委員会を開催し、4月16日には、元佐賀県くらし環境本部　原子力安全対策室副室長　田代典久氏を参考人として招致し、意見聴取の後、参考人への質疑を行い、また、5月29日には牟田副知事出席のもと、慎重に審議を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
　
　まず、4月16日の参考人招致においては、「2005年のプルサーマル公開討論会について」の項目に関し、田代参考人から意見聴取の後、
◎　公開討論会の目的と討論会の会場からの質問の位置づけ、及び質問内容に対する県の認識
◎　公開討論会シナリオ案の九州電力への作成依頼や受け取りの有無
◎　原子力安全対策室内でのシナリオ案作成の過程
◎　公開討論会への九州電力による動員、及び仕込み質問の認識の有無
◎　副知事による県の調査結果に対する認識
◎　公開討論会に関する当時の原子力安全対策室と九州電力職員との協議内容
◎　公開討論会に関する知事との協議の状況
◎　公開討論会主催者あいさつが、知事からくらし環境本部長に変わった経緯と理由
◎　公開討論会翌日の九州電力と原子力安全対策室との打合せの内容
◎　九州電力第三者委員会報告書における「九州電力へのシナリオ案作成依頼の記載」に対する所感

などの質疑が行われました。

　　続いて、5月29日の審議においては、原子力安全・防災対策として、
◎　公開討論会に関する調査の実施目的、調査体制、質問項目などの調査手法、及び調査責任者としての副知事の認識
◎　調査対象者からのシナリオ案作成依頼、仕込質問、動員の認識に関する発言の有無
◎　公開討論会シナリオ案を九州電力に依頼したと認定した根拠、及び県当局に残されたシナリオデータの存在
◎　参考人招致を行った当時の職員の答弁内容と、それに対する具体的な調査結果との整合性
◎　第三者委員会による新たな調査の必要性

などの質疑が行われました。
　
　最後に、7月4日に委員会を開催し、原子力安全・防災対策、エネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
 以上をもちまして、原子力安全対策等特別委員長の報告を終わります。