議案等の審議結果

平成24年6月定例県議会

委員長報告 

総合交通対策特別委員長報告
委員長　宮原　真一

　総合交通対策特別委員長の報告をいたします。

　九州新幹線建設、在来線対策、離島等生活交通対策、佐賀空港の利活用及び主要幹線道路に関する諸問題の調査に関する件につきまして、7月2日に委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。

　まず、九州新幹線建設関係としては、
◎　長崎新幹線の整備計画の全体事業費や県の負担額、博多－長崎間の時間短縮効果、及び山陽新幹線への相互乗り入れに関する協議状況
◎　在来線区間の沿線自治体から出されている要望に対する県の対応と、新鳥栖－武雄温泉間の全線フル規格化の計画の有無
◎　太良高校前の新駅設置に向けた取組みの状況と、それに対するJR九州の反応、及び更なる要望活動の必要性
◎　フリーゲージトレインの技術開発の状況と今後のスケジュール、新たな費用対効果に対する県の認識、及び県民に向けた新幹線開業効果の情報提供
◎　嬉野市の新駅周辺の開発に伴う九州農政局との協議状況

などの質疑が行われました。

　次に、離島等生活交通対策関係としては、
◎　唐津市の離島と本土の格差に関する認識、離島航路維持のための県の支援、及び離島航路の県道認定要件の考え方

などの質疑が行われました。

　次に、佐賀空港の利活用関係としては、
◎　有明佐賀空港の官民連携検討調査結果の内容と、維持管理運営費の削減見込み、及び調査結果を受けた新たな空港活性化の取組み
◎　佐賀－上海路線のこれまでの搭乗実績と定期便化や撤退の条件に関する春秋航空との協議状況、及び新たなLCCの誘致に向けた取組み
◎　有明佐賀空港のCIQ施設の整備スケジュール、及びテナントの必要面積と収支計画
◎　佐賀‐上海路線の就航に伴う新たな観光ルートの開発の必要性、及び国際線専用ターミナルの建設費用や完成時期

などの質疑が行われました。

　次に、主要幹線道路関係としては、
◎　佐賀唐津道路の唐津相知間における環境影響評価終了の目途と着工の見通し、及び西九州自動車道の唐津千々賀山田インター開業後の交通量増加に対する県の対応
◎　有明海沿岸道路の大川佐賀道路の取組状況、佐賀福富道路の事業進捗状況と軟弱地盤対策、福富鹿島道路の整備着手の見通し、及び有明海沿岸道路の早期完成に向けた取組み

などの質疑が行われました。

　 最後に、九州新幹線建設、在来線対策、離島等生活交通対策、佐賀空港の利活用及び主要幹線道路に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。

　以上をもちまして、総合交通対策特別委員長の報告を終わります。