議案等の審議結果

平成24年6月定例県議会

委員長報告 

県土整備常任委員長報告
委員長　原田　寿雄

　県土整備常任委員長の報告をいたします。

   6月22日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び継続審査中の事件につきまして、6月27日及び28日の両日、現地視察を含め委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。

　まず、採決の結果を申し上げます。

　 質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第33号議案中、本委員会関係分、及び乙第51号議案、以上2件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。

  続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案についての主な意見及び要望の概要について申し上げます。

1、有明海沿岸全体の海岸堤防の早急な整備とともに、旧堤防である二線堤や高潮ハザードマップの作成など、ハード対策にソフト対策を加えた多重防御により、高潮防災対策の取組みを進められたい。

との意見が出されました。

　次に、付託議案及び所管事項一般として申し述べられました、主な質疑の概要を申し上げます。

  ◎　地域維持型契約方式の内容と国が導入した理由及び県の評価やその活用方法、並びに県における発注の現状や地域維持型建設共同企業体方式の導入に対する考え方

  ◎　県内の建設業の現状及び平成24年4月の入札制度見直しの内容、並びに手持ち工事量の評価導入や今後の入札制度見直しに対する県の考え方

  ◎　県産間伐材を使用したクリーク整備事業の内容とこれまでの県産間伐材の使用量などの事業実績、及び今後の県産間伐材の使用見込み、並びに事業における県産間伐材の確認方法と事業に必要な間伐材や予算確保の取組み

  ◎　地域農業水利施設ストックマネジメント事業の制度内容や実施状況及び今後の取組方針

  ◎　住宅リフォーム緊急助成事業の目的と基金額算出の根拠、及びこれまでの事業実績とその効果や課題、並びに今後の基金の補正や総額調整ルール枠外での実施と積み増しの可能性

  ◎　神埼土木事務所管内の河川整備の状況と今後の整備内容及び過年度に発生した城原川出水時の危険箇所への対策内容と河川整備の進め方、並びに城原川ダムの国の検証状況と今後の県の対応

  ◎　「水力発電検討業務」の目的と内容及び進捗状況や今後の取組み

  ◎　「新しい佐賀の森林づくりビジョン」見直しの背景と具体的な内容及びこれまでの実績と課題、並びに今後の森林整備の進め方

  ◎　有明佐賀空港の東京便の利用促進の取組効果と5便化に向けた今後の取組み、及び上海線利用の中国人観光客の県内滞在時間延長や就航効果拡大に向けた今後の取組み、並びに国際線専用施設工事の県内経済への配慮と完成後の施設活用の取組み

  ◎　九州新幹線西九州ルート武雄温泉―諫早間の事業費や既着工区間の事業費の増加額とその理由及び諫早―長崎間や肥前山口―武雄温泉間の複線化などの事業費、並びに佐賀県の負担額の試算結果や事業費増額抑制への取組み

  ◎　「佐賀県橋梁長寿命化計画」の内容と計画に基づいた維持補修の実績及び県管理橋梁における耐震対策の取組状況や橋梁の維持管理に必要な予算の確保に向けた今後の取組み

  ◎　県及び市町管理道路の法指定通学路における歩道整備の状況や安全確保のための緊急合同点検の実施体制と進捗状況及び点検結果を踏まえた今後の安全対策の考え方や取組み

  ◎　最高速度規制が見直された道路の交通安全対策と地元沿線住民への説明の必要性

  ◎　女山トンネル整備の進捗状況や今年度の事業内容とトンネル工事の着手時期及び早期の工事完成や地元との協力体制を築く今後の取組み

などの質疑が行われました。

　最後に、2月定例会から引き続き審査中の
1、県土づくり行政について
1、交通政策行政について
1、災害対策について

　以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。

　以上をもちまして、県土整備常任委員長の報告を終わります。