議案等の審議結果

平成24年6月定例県議会

委員長報告 

文教厚生常任委員長報告
委員長　指山　清範

 文教厚生常任委員長の報告をいたします。

　6月22日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び継続審査中の事件につきまして、6月27日及び28日の両日、現地視察を含め委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。

　まず、採決の結果を申し上げます。

　質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第33号議案中、本委員会関係分を採決した結果、賛成者多数をもって原案のとおり可決いたしました。

　次に、乙第48号議案から乙第50号議案まで3件、及び乙第52号議案から乙第54号議案まで3件、以上6件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。

　続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案についての主な意見及び要望の概要を申し上げます。

1、フルマラソン大会の開催については、交通規制や運営スタッフの確保など解決すべき課題が多く、特に、来春の開催を目指す「さが桜マラソン」のフルマラソン化については、年度始めや春の行楽シーズン中での交通規制の問題、準備期間の短さ、及びランナーの安全確保の面などに課題があり、さらにフルマラソン化することに伴う様々な負担なども多いため、関係団体との慎重な立場での検討に努められたい。
1、ホールボディカウンタ車と体表面汚染測定車の配備にあたり、円滑な緊急被ばく医療活動実施のため、定期的な車両搭載検査機器の点検とともに、専門的知識や技術を習得した人材の育成に努め、他県の先進事例を参考にしながら、今後の活用を図られたい。
1、「大学受験力及び学力向上緊急対策事業」については、「教員の指導力向上」や、「入試問題の傾向と対策の研究」、「意識の啓発と意欲の喚起」、「教育実践」といった4つの柱への取り組みにより、各生徒の希望大学への合格を目指した、きめ細かい進学支援に努められたい。
1、「大学受験力及び学力向上緊急対策事業」は、大学進学を目指す一部の生徒のための受験対策であり、高校の予備校化により、現在の高校教育の本旨を踏まえた内容から、二極化が進むことも懸念されるため、高校教育にふさわしい人格の形成をふまえた受験指導を図られたい。

との意見が出されました。

　次に、所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。

◎ 県内におけるDV（ドメスティックバイオレンス）被害の状況と被害者支援体制の現況、及び今後の取組み
◎ 玄海原子力発電所における緊急安全対策やシビアアクシデント対策の進捗状況、ストレステストの実施状況と評価結果、及び再稼働に向けた県の考え
◎ 大飯原子力発電所が再稼働に至った理由とそれに対する県の認識、及び玄海原子力発電所における免震重要棟の整備の必要性と再稼働の判断基準
◎ 文化・スポーツに関する事務が教育委員会から知事部局に移管された理由と、地方自治法第180条の7の規定により委任された事務の具体的な内容と妥当性
◎ 九州国際重粒子線がん治療センターが事業着手に至った経緯とこれまでに九電から受けた寄付金額の状況、及び今後の資金調達の見通し
◎ 唐津赤十字病院が北部医療圏で果たすべき役割と地域医療センターエリア構想の内容、及び病院の移転新築の進捗状況と県の財政支援
◎ 被ばく医療体制の見直しの内容と安定ヨウ素剤の配備の現状や配備範囲拡大の必要性、及び災害時要援護者の避難体制
◎ 在宅での人工呼吸器や吸引器使用者、人工透析を行っている医療機関の現状と計画停電が実施された場合のこれらに対する電源確保対策
◎　国民健康保険法の改正に伴う県調整交付金の改正内容とその趣旨、及び国保の県単位化の見通しと県の役割、財政運営の健全化に向けた対策

などの質疑が行われました。

　最後に、2月定例会から引き続き審査中の
1、くらし環境行政について
1、健康福祉行政について
1、教育の振興について

以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。

　以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告を終わります。