議案等の審議結果

平成24年2月定例県議会

委員長報告 

地域経済・雇用対策特別委員長報告
委員長　田崎　信幸

　地域経済・雇用対策特別委員長の報告をいたします。

  緊急経済対策、新産業の創出、企業の誘致、中小企業の経営基盤の強化、商業の振興、雇用の安定・創出に関する諸問題の調査に関する件につきまして、3月14日に委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。

　まず、緊急経済対策関係としては、
◎本県の現在の経済情勢や、円高やタイ洪水による県内企業への影響の認識
◎緊急雇用基金を活用した、学校等への就職支援員の配置状況とその評価、及び雇用基金事業終了後の継続配置の考え

　次に、新産業の創出関係としては、
◎県内における、環境・エネルギー関連産業や、機能性食品・健康関連産業などの、次世代産業の現状と、振興に向けた今後の取組み

　次に、企業の誘致関係としては、
◎新産業集積エリア整備事業の進捗状況と、今後の整備推進の取組み
◎撤退・工場閉鎖を行った誘致企業に対する交付済補助金の取扱いなど、本県の誘致優遇制度の現状と見直しの考え方、及び今後の企業誘致の取組み

　次に、中小企業の経営基盤の強化関係としては、
◎有田窯業大学校の4年制課程設置、講師の充実や卒業生の進路支援など、伝統的地場産業後継者育成の取組み
◎新県立病院建設工事に伴う、地元企業など地域経済への波及状況
◎経営課題を抱える中小事業者に対する、専門家派遣事業や経営改善サポーター制度の取組実績、及び制度継続のための、商工会等に対する県の支援
◎県制度融資の融資実績や融資残高の推移、及び県内金融機関の「中小企業金融円滑化法」の対応状況
◎産地再生支援事業による伝統的地場産業の活性化の取組み
◎農産物に新たな付加価値を生み出す、農業経営の多角化の取組状況と、推進のための今後の取組み

　次に、商業の振興関係としては、
◎サガン鳥栖のJ1昇格を契機とした、地域振興や集客支援の取組み
◎義援金付きプレミアム商品券の販売による消費喚起の効果と義援金の使途、及び今後の商品券発行に対する県の考え
◎商店街の活性化やまちづくり事業の実施状況、及びショッピングサイト事業や、電子マネーの導入による、商業活性化の取組み

　次に、雇用の安定・創出関係としては、
◎若年層や中高年層の雇用状況と、企業が求める人材ニーズを把握した雇用対策の取組み
◎県内企業の高齢者雇用確保措置の実施状況と、国や県による高齢者雇用対策の現状、及び今後の県庁内各本部の連携による総合的な高齢者雇用対策の取組み
◎若者の県内就職・定着化を図る「産業人材確保プロジェクト」の目的とその内容、及び早期離職防止対策の取組み

などの質疑が行われました。

　最後に、緊急経済対策、新産業の創出、企業の誘致、中小企業の経営基盤の強化、商業の振興、雇用の安定・創出に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。

　以上をもちまして、地域経済・雇用対策特別委員長の報告を終わります。