議案等の審議結果

平成27年11月定例県議会

委員長報告 

産業常任委員長報告
委員長　向門　慶人

　産業常任委員長の報告をいたします。

　12月4日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び請願並びに継続審査中の事件につきまして、12月9日及び10日の両日、委員会を開催し、「佐賀県有明水産振興センター」、「小糸九州株式会社」及び「株式会社フォーバル」への現地視察を含め、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。

　まず、採決の結果を申し上げます。

　質疑終結の後、ただちに採決に移り、甲第40号議案中、本委員会関係分、及び乙第72号議案、以上2件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。

　次に、請第7号請願「TPP交渉に関する請願」を採決した結果、起立者少数により不採択となりました。

　次に、付託議案、及び所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。

◎　「2015年農林業センサス」による農業経営体数や農業就業人口、耕作放棄地面積など、県内農業の現状に対する認識と今後の農業振興の取組み
◎　TPP大筋合意による米・麦・畜産・園芸をはじめとする県内農業者の声と国によるそれぞれの影響分析内容、及びこれらを受けた「総合的なTPP関連政策大綱」に対する今後の対応
◎　国が策定した「食糧・農業・農村基本計画」における「強い農業」と「美しく活力ある農村」の創出を目指した施策と減反政策との間の矛盾に対する認識
◎　「コスメティック構想」の考え方と具体的取組内容、及び数値目標の設定の必要性
◎　これまでの企業誘致の実績と今後のターゲットや数値目標、及び「さが創生オフィススペース創出事業」内容と推進に向けた課題
◎　市町と連携した工業団地整備や企業誘致力強化の必要性
◎　農業委員会等に関する法律改正に伴う農業委員選出方法変更への対応や農業会議、及び農業委員会に対する助言や支援の必要性
◎　米・麦・大豆の圃場条件ごとの栽培指導やそれを支える高い技能を習得した農業改良普及員の充実の必要性
◎　農家経営の安定に寄与する水田における園芸作物の振興や茶の輸出促進の取組み
◎　県内酪農家と生乳生産の現状、及び酪農経営を図る飼料用米やWCS用稲の生産拡大の課題や後継牛の確保と和牛子牛生産の取組支援などの酪農振興策
◎　森林整備加速化・林業再生事業に係る補助金に対する会計検査院からの指摘内容と国庫返納額、及び今回の過大受給の原因やこれまでの県の指導監督体制と再発防止策、並びに今回の件を踏まえた今後の森林整備の取組み

などの質疑が行われました。

　最後に、9月定例会から引き続き審査中の

1.農林水産商工行政について
1.生産振興行政について

以上2件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を、議長に申し出ることにいたしました。

　以上をもちまして、産業常任委員長の報告を終わります。