決算特別委員長報告
委員長 吉田欣也
決算特別委員長の報告をいたします。
9月26日の本会議におきまして、 本委員会に付託され、 閉会中の継続審査と
なっておりました、 乙第62号議案 「平成11年度佐賀県歳入歳出決算の認定に
ついて」、 乙第63号議案 「平成11年度佐賀県立病院好生館事業決算の認定に
ついて」 及び乙第64号議案 「平成11年度佐賀県工業用水道事業決算の認定に
ついて」、 以上3件の議案について、 11月13日から24日まで、 現地視察を含
め委員会を開催し、 慎重に審議いたしましたので、 その経過及び結果につい
て報告いたします。
まず、 採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、 討論に移り、 乙第62号議案について、 反対の立場から、
「社会福祉の充実、 教育の改善、 地域経済の活性化など県民の要求実現を図
るべき」 との討論がありました。
以上討論の後、 直ちに採決に移り、 まず、 乙第62号議案を採決の結果、
賛成者多数をもって、 これを認定すべきものと決しました。
次に、 乙第63号議案を採決の結果、 賛成者多数をもって、 これを認定す
べきものと決しました。
次に、 乙第64号議案を採決の結果、 全会一致をもって、 これを認定すべ
きものと決しました。
続いて、 審議の過程で申し述べられました主な意見及び要望の概要を申し上
げます。
まず、 総務常任委員会関係の事項について申し上げます。
1． 県民に奉仕するとの地方自治体本来の役割を踏まえた行政改革・財政運
営に努められたい。
1． 行政改革については、 公表のあり方等を改善し、 県民の理解を得て取
り組まれたい。
1． 県税の収入未済額、 不納欠損額については、 その縮減に努められたい。
1． 原子力防災訓練については、 なるべく多くの住民が参加できるよう取り
組まれたい。
1． 有明佐賀空港については、 利用の促進を図るとともに、 滑走路の2,500
メートル化は凍結を含め慎重に取り組まれたい。
1． 消費生活センターについては、 情報の発信や夜間相談の拡大を図るなど、
利用者の利便性の向上に努められたい。
との意見などが出されました。
次に文教厚生常任委員会関係の事項について申し上げます。
1． 不用額が見込まれる場合は、 補正予算措置を行う等、 予算の適正な進行
管理に努められたい。
1． 生活保護費は、 該当者が受給できるよう適正に対応されたい。
1． 母子福祉資金の貸付に当たっては、 個別の事情にあわせてきめ細かな対応
をされたい。
1． 県立病院好生館においては、 適正な予算執行管理のもと、 効率的な運営
を図られたい。
1． 廃棄物機動監視員の増員や事業者への指導徹底等、 不法投棄対策に万全を
期されたい。
1． 廃棄物の減量化やリサイクル等の普及啓発により一層取り組まれたい。
1． 県立学校の校舎等の整備に当たっては、 将来の見通しや学校の要望を踏ま
え対応されたい。
との意見などが出されました。
次に産業常任委員会関係の事項について申し上げます。
1． 分譲価格の引き下げや製造業以外のいわゆる静脈産業等の誘致も検討する
など、 工業団地の分譲促進に努められたい。
1． 本県の観光振興を図るため、 佐賀空港団体利用促進奨励金の活用、 広域
観光ルートの提案や雑誌等による観光宣伝に積極的に取り組まれたい。
1． 企業誘致の要となる工業用水道の給水能力の拡大に努められたい。
1． ウルグアイ・ラウンド農業合意関連対策事業を着実に推進され、 農業に
おける国際競争力の強化に努められたい。
1． 中山間地域における耕作放棄地の発生防止に努めるとともに、 農家負担
の軽減を図るため、 現況に即した農地転用許可及び非農地証明の交付に努め
られたい。
1． 公益的な機能を持つ森林資源を保持するため、 森林の適切な管理や林業従
事者担い手の育成確保に努められたい。
との意見などが出されました。
次に土木水産常任委員会関係の事項について申し上げます。
1． 経営基盤の強化のため、 漁協合併を促進されたい。
1． 漁家経営の安定のため、 漁業近代化資金等漁業制度金融の貸付枠の確保に
努められたい。
1． 水産業の振興を図るため、 漁業後継者の育成や人材確保とともに魚礁設置
や増殖場の造成等による漁業資源の増大に努められたい。
1． 地域経済の活性化、 地元企業の育成を図るため、 厳しい状況下にある中
小建設業者の支援に努められたい。
1． 嘉瀬川ダム等の早期完成に努められたい。
1． 未収債権の整理促進等を図るため、 県営住宅家賃の滞納の解消に努められ
たい。
との意見などが出されました。
以上のほか
◎ バランスシートの作成と活用策
◎ ふるさと融資制度の利用促進
◎ 情報ネットワークの整備等、 情報化の推進
◎ 女性の地位向上への一層の取り組み
◎ レディーステレホン等の警察の被害者支援対策の推進
◎ 地域福祉権利擁護事業のより一層の周知
◎ 地域医療体制の充実
◎ 県内産米麦の品質向上や安定供給体制確立のための共同乾燥調製施設の
再編整備
◎ 農業後継者確保のための生産組織の育成、 協業化、 法人化の推進
◎ 堆肥舎の整備等による周辺地域に調和した畜産環境づくりの推進
◎ 農業用水の水質確保と安全な農産物生産のための農業集落排水事業の推進
◎ ため池等の整備促進
◎ 公共事業における木材の使用拡大
◎ 公共用地取得に係る未登記の解消促進
◎ バリアフリー化等の少子高齢化社会に向けた道路整備の促進
◎ 廃道・廃川敷の処分の促進
◎ 都市公園の維持管理体制の一元化
◎ 漁村の生活環境の向上や活性化を図るための漁業集落環境整備事業の促進
◎ 日韓海峡沿岸水産関係交流事業の促進
など、 各事業の執行全般について意見及び要望が述べられました。
以上をもちまして、 決算特別委員長の報告を終わります。
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