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文教厚生常任委員長報告
委員長 楢崎 近
文教厚生常任委員長の報告をいたします。
9月21日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案、及び継
続審査中の事件につきまして、9月25日、及び26日の両日、現地視察を
含め委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について
報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、討論に移り、甲第30号議案中、本委員会関係分について、反
対の立場から、「原子力理解促進事業の内容は、プルサーマルに対する県民理解、
不安解消につながらないばかりか、本来の重要なテーマ、焦点をぼかそうとしたも
のであり、県民、及び議会を軽視した内容であることから認められない。」との討
論がありました。
討論の後、直ちに採決に移り、甲第30号議案中、本委員会関係分を採決の結果、
賛成者多数をもって原案のとおり可決いたしました。
次に、乙第77号議案を採決の結果、賛成者多数をもって原案のとおり可決いた
しました。
次に、甲第33号議案、乙第78号議案、及び乙第87号議案、以上3件を採決の
結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
続いて、付託議案についての主な意見及び要望の概要を申し上げます。
1 原子力理解促進事業の内容は、プルサーマル事業の理解促進に関係ないもので
あり、県の説明責任を果たす内容のものに再考されたい。
1 原子力理解促進事業の選定理由、手続き、事業効果いずれも納得出来るもので
なく、内容を真摯かつ慎重に再検討されたい。
1 新設養護学校について、提案された校名中、「うれしの」という名称は、誘致
に係る過去の経緯や地域の事情、地権者の心情に配慮されていないなど妥当でな
く、再検討されたい。
1 提案されている新設養護学校の校名中、「特別支援学校」は表現としての妥当
性、既設の養護学校との整合性が確保されていないため再検討されたい。
との意見などが出されました
続いて、所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎ 佐賀市から「エスプラッツ」への移転を誘致されている、現在のパスポートセン
ターの機能、利便性に対する認識
◎ パスポートセンターを、佐賀市が「エスプラッツ」に移転誘致したい旨の経緯と
報告を受けた際の知事の見解、及び移転した場合の利便性、事業効果の妥当性
◎ プルサーマル計画の安全性に関する説明会開催の今後の必要性
◎ 八月以降に漂着した医療廃棄物の状況、及び回収処理と最終処分の取り組み
◎ 有明海沿岸に大量漂着したごみ処理にかかる民間団体との協力協定の検討状況
◎ 利用者に有効とされる介護サービス情報の公表制度の具体的内容、及びその運営
手法と事業者選定の理由
◎ 「障害者自立支援法」に基づく事業の具体的内容と、「地域生活支援事業」にお
ける権利擁護の取り組み
◎ 「地域生活支援事業」を推進するため、事業主体となる市町に対する財政支援、
及び必要な財源確保に向けた国への提案
◎ 県内産科病院等における助産師の不足状況、及びその原因分析を踏まえた今後の
対応
◎ がん対策の推進への寄与が期待される、「地域がん登録」の県内登録状況と、今
後の充実に対する県の考え
◎ 県内小学校における英語教育の実施状況と効果を引き出すための環境整備の取り
組み、及び今後の推進方策
◎ ニート、フリーターの増加や道徳心の低下が危惧される中で、義務教育、高校教
育、及び養護教育が目指す姿
◎ 学校教育において、生徒の職業観・勤労観を育成する職業教育が持つ位置づけと、
その具体的な取り組み
◎ 地域における多様な貢献活動を続けている地域婦人連絡協議会の活動に対する県の
認識と支援の取り組み
◎ 五ヶ山ダム建設に伴い消失が懸念される文化財の保存に対する県の認識と検討状況
などの質疑が行われました。
最後に、6月定例会から引き続き審査中の
1、くらし環境行政について
1、健康福祉行政について
1、教育の振興について
以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し
出ることにいたしました。
以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告を終わります。
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