遺産にまつわる物語
                                            
                                            
                                                釘町家は在郷武士の住宅で、釘町平八郎清房が19世紀中頃に建てたと伝わる。敷地内には多くの庭木、池、石造物が配置され、周囲の緑の空間と一体となり、ゆったりとした趣のある景観を造り出している。発見された家相を示す古図面によると、安政6年(1859)の古図面とほぼ変わらない造りで住宅及び南面の石垣が現存している。
                                            
                                         
                                                            
                                        
                                            
                                                特徴
                                            
                                            
                                                主屋は、北面を開口する一部2階建てのくど造り茅葺き屋根である。1階は、東側に通り土間を設け、3列の部屋が並ぶ。南面中央に式台、隣に脇玄関を設けている。南面する表空間は西から10畳の座敷、8畳の次の間、6畳和室と武家住宅の造りである。また、10畳座敷は、鼠漆喰で仕上げられ、竿縁天井が高く格式ある造作となっている
                                            
                                         
                                                            
                                        
                                            
                                                保存や活用の取組
                                            
                                            
                                                これまで、釘町家住宅一帯で持続可能な村づくりの取組がNPOにより行われ、農業交流体験の場として活用されてきた。古民家の良さを生かしたカフェをオープン予定。