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第2021‐5号 鹿島城址にのこる松蔭神社(かしまじょうしにのこるまつかげじんじゃ)

まつかげじんじゃがいかん

松蔭神社は、鹿島藩主が先祖を祀る神社として始まった。近代に神苑が整備され、地域に開かれた神社となっている。春には、鍋島直彬が観桜の宴を催したことが由来の桜まつりが、今なお毎年行われている。

検索情報
地域
南部地区
分類
建造物
基本情報
所在地
鹿島市大字高津原460
0954(62)2151 (祐徳稲荷神社)
遺産にまつわる物語
松蔭神社は、寛永10(1633)年に鹿島藩初代藩主鍋島忠茂を2代藩主正茂が、忠茂大明神として祀ったことに始まる。寛保元(1741)年に、6代藩主直郷が先祖を祀る松蔭神社を現在の北鹿島常広地区に創建、その後は藩政期を通じて、歴代藩主の霊神が合祀され続けた。文化年間(1804~1818)、藩庁の移転や度重なる河川の氾濫の影響で、藩庁の移転等に伴い標高の高い高津原に新築移転した。隣接する旭ヶ岡公園一帯には、鹿島藩最後の藩主であった鍋島直彬の銅像などが相次いで建てられており、鹿島の先覚者を顕彰する場となっている。
特徴
本殿は構造形式は流造であり、建設年は明治8年。幣殿・拝殿は入母屋造平入り桟瓦葺であり、建設年は明治8年。拝殿前までに配置されている一~四の鳥居は台輪鳥居である。石積みは乱積、加工は打込接である。石灯篭は六角形の灯篭であり、狛犬は牡丹の花と葉の彫刻が施されている。
保存や活用の取組
春には城址一帯に桜が咲き、13代藩主鍋島直彬が文久2(1862)年に観桜の宴を催したことが由来の桜まつりが、今なお毎年行われている。桜の季節になると多くの参拝が訪れる。桜まつり中の4月4日には祈年祭も行われる。



 神社 鳥居 本殿

 拝殿 鳥居  









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