所在地
神埼市神埼町的1692-2 0952-53-0340
遺産にまつわる物語
仁比山護国寺は、寺院由緒書きによると天平元年(729)聖武天皇の勅願によって僧行基が草創したといわれており、仁比山の名は、仁明天皇の「仁」と比叡山の「比」を」合わせて仁比山となり、仁比山護国寺の勅号を賜り、この山号が仁比山の地名となる。護国寺は往時は、36坊があったと伝えられ、現在は「地蔵院」と「仁王門」のみが残っている。仁比山神社は山の神・農業の神として祭られており、12年に一度申年に大祭「御田舞」が奉納される。
特徴
仁王門は、仁比山神社参道の入口に位置しており、本来この地にあった仁比山護国寺の山門であったと位置付けられる。現在の仁王門は、江戸時代に建設され、3間1戸の八脚門の特徴を持つ。門に向かって右に阿形、左に吽形の仁王像が南面して安置されている。この仁王像は県内では最も古く大きなもので、九州でも最古級の仁王像である。
保存や活用の取組
仁比山神社で管理を行っている。周辺には、九年庵・伊藤玄朴旧宅などの歴史遺産が多く残され、新緑や紅葉の時期には美しい景観となり、年間を通じて多くの見学者が訪れている。観光ガイドのチェックポイントにもなっている。