女性参画研究会・さがの設立２５周年を心からお喜び申し上げます。
1995年に北京で開催された第4回世界女性会議において、女性の貧困や教育、女性の意思決定の場への参画など１２分野の目標を掲げた行動要領が採択されました。
この会議をきっかけに設立された貴会は、今日まで、本県の男女共同参画社会づくり推進のため、女性の政治参画促進等に力を尽くしてこられました。
これまでの御活動に対しまして、歴代理事長様を始め会員の皆様に深く敬意を表しますとともに感謝申し上げます。
今から75年前、女性の参政権が認められてまもない1946年に女性初の国会議員が誕生しました。
その中で最年少であった佐藤きよ子さんは、女性が初めて世の中で自分の考えを主張できるという感激で心が震えたそうです。
生涯、日照権運動や路上生活者支援に携わり、90歳を超えても日本の社会づくりに貢献しつづけた佐藤さんは次のような言葉を残しています。
「自分のことは人に求めるのではなく自分が汗を流さなあかん。皆あきらめるな。ここに見本がおりますがな。」
どんな困難な状況でも前を向き歩み続けた佐藤さんは、その精力的な活動と力強いエールで後進の女性たちをも励まし続けてこられたのだと思います。
女性参画研究会・さがの皆様も、これまで25年という長い年月をかけ、女性の政治参画、社会参画に尽力してこられました。
近年、佐賀県における審議会等委員に占める女性の割合は、国が目標とする30％をはるかに超え40％台に至るなど、皆様が積み重ねられてきたひとつひとつの活動が、今の社会の変化に着実に結び付いていっているのだと感じられます。
佐賀県では、男性、女性にかかわらず、個々の能力を生かし、お互い認め合いながら、全ての人が輝く佐賀づくりを進めています。
このような中で、女性参画研究会・さがの皆様は、力強い存在であり、これからも、皆様とともに佐賀の女性の持てる力で、佐賀の未来をもっと輝くものにしていきたいと思っています。
最後になりましたが、女性参画研究会・さがの、今後、益々の御発展と皆様の御健勝をお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。